アンドレッティ、開幕戦は波乱万丈。ビーチが4位も、トラブル多発のレースに
インディカー開幕戦のテキサスはザック・ビーチが4位となったものの、アンドレッティ・オートスポーツにとって全体的には落胆のレースとなった。

新型コロナウイルスの影響でスケジュールが大幅に変更され、6月6日にテキサスで開幕を迎えたインディカー。アンドレッティ・オートスポーツにとっては、波乱の多いレースとなった。
チーム内で最も良い成績を収めたのはフル参戦3年目を迎えたザック・ビーチ。過去2回のテキサスではリタイアを喫していることから、『ターン2の壁にぶつからない』という控えめな目標を立てていたが、予選5番手からレースに臨み、4位でレースを終えた。
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レースを通してペンスキー勢にプレッシャーをかけていたビーチは、レースについて次のように振り返った。
「本当に良い夜だった」
「2019年は本当に厳しい1年だったから、2020年は良いスタートを切りたかった。ここテキサスで5番手からスタートし、トップ4に入れた。僕はとても幸せだ」
「この勢いは、(次戦の)インディGPに臨むのに最適だし、僕たちが必要としているようなシーズンを迎えることができると思う。みんな素晴らしい仕事をしてくれた。僕のエンジニアであるマーク・ブライアントが作ったクルマは素晴らしかったし、僕のピットクルー全員が良かった。オーバーテイクがあまり多くないレースで、それが大きな役割を果たした」
ビーチと対照的だったのは、ライアン・ハンター-レイとアレクサンダー・ロッシだ。ハンター-レイは4番手、ロッシは8番手からスタートする予定だったものの、レース直前にエンジンを始動させることができず、隊列の後方からのスタートを強いられた上、グリッド上で認められていないサービスを行なったことからドライブスルーペナルティも科せられている。
「レースのスタートで、信じられないほど不幸な出来事が起きた」
最終的に8位まで挽回してレースを終えたハンター-レイはそう語った。
「チームは素晴らしい仕事をして、(プラクティスでクラッシュをした後)予選に向けてクルマのパフォーマンスを上げた。僕はそれに乗って、予選4番手になったんだ」
「残念ながら電子機器の起動に問題があり、変更を加える必要があった。残念ながらルールの関係で2度ペナルティを科せられた」
「なぜ28号車に良くないことが立て続けに起きたのかは本当に分からないが、チームは全体的に素晴らしい仕事をしていた。僕たちは今回、パートナーやチームメイトを代表するような素晴らしいクルマを持っていたが、それは奪い取られてしまった」
ロッシは、スタート時にECUのトラブルを抱えたものの、それは問題のひとつに過ぎず、最終的に1周遅れの15位止まりだった。
「ドライブスルーを受けている時、ピットレーンスピードリミッターに問題があり、もう一回ペナルティを受けなくてはいけなかったんだ!」
「その時点で、レースはほぼ”終わり”だったけど、僕たちは最善を尽くして、できる限りのリカバリーを試みた」
「15位で終われたという事実は、何もないよりはマシだ。僕が思うのは、ピット作業でチームが本当にうまくやっていたということだ。それはオフシーズンにおける僕たちの課題のひとつだったからね」
今回、スポット・ジョイント参戦含め計6台体制だったアンドレッティ。アンドレッティ・ハータからのエントリーだったマルコ・アンドレッティはタイヤに苦しみ11番手スタートから14位、スポット参戦のジェームス・ヒンチクリフは、ホイールガンの故障により2周遅れの18位に終わった。
アンドレッティ・ハーディング・スタインブレナー・レーシングからのエントリーだったコルトン・ハータは、予選14番手から7位フィニッシュを果たしたものの、タイヤのライフを保たせることができず、早めのピットインを強いられていた。
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この記事について
シリーズ | IndyCar |
イベント | テキサス |
チーム | アンドレッティ |
執筆者 | David Malsher |