山本尚貴、“世界”への挑戦に関心もインディカーは「リスクも伴う……」
山本尚貴は、今後国際的なレースカテゴリーに参戦することに関心を持っているが、インディカー・シリーズを戦うことには乗り気でないようだ。
Naoki Yamamoto, #1 RAYBRIG NSX-GT
Masahide Kamio
日本のスーパーGTとスーパーフォーミュラで活躍している山本尚貴は、2019年のF1日本GPフリー走行1回目でトロロッソのマシンをドライブした。彼が将来的なF1レギュラードライバーの候補となる可能性は低いとされているが、彼自身は日本国外で活動することに興味は持っているようだ。
現在インディカー・シリーズには佐藤琢磨が長年に渡って参戦しているが、ホンダは2020年に43歳となる佐藤の後任を検討し始めたと考えられている。しかし、山本はオーバルコースでのレースに多少リスクを感じていることから、インディカーフル参戦にはあまり乗り気でないようだ。
「もし今後もスーパーフォーミュラやスーパーGTといった日本国内のレースに参戦するのであれば、より多くのタイトルを獲りたいです」と山本は語った。
「ただ、今年(2019年)F1マシンをドライブしたことで、世界選手権というものがとても素晴らしいものであると感じました」
「だからもしチャンスがあれば、そういったシリーズに参戦してさらにレベルの高いライバルと戦いたいです。機会があればまたF1マシンをドライブしたいですし、インディカーもドライブしてみたいです」
「しかし現時点ではインディカーに参戦することについては不透明です。F1に次いで競争の激しいカテゴリーですが、一方でリスクもあります」
「ロードコースとストリートコース限定なら、問題ないと思います。でもオーバルがあります……僕にも家族がいますし、多少リスクが伴います。現時点では、そこでレースをしたいとは思いません」
また山本はル・マン24時間レースに参加することについても関心を示したが、それにはホンダのスポーツカーレースへの関与の少なさが障壁となるだろうと語った。
「多くのドライバーから、ル・マン24時間は素晴らしいレースで、チャンスがあれば走るべきレースだと聞いています。だからやってみたいとは思います」
「一番の問題は、LMP1クラスです。現在このクラスに参戦しているメーカーはトヨタだけです。そして他のメーカーがいない」
上記のF1ドライブもあり、山本は世界的にも名を知られるドライバーとなった。彼曰く、スーパーGTで2年間共に戦ったジェンソン・バトンが、自身の海外における認知度向上に貢献してくれたという。
「ジェンソンのおかげで僕の知名度は上がりましたし、トロロッソでF1をドライブするチャンスを得た理由のひとつがジェンソンの存在だと思っています」
「僕たちは昨年(2018年)スーパーGTでチャンピオンを獲りました。それがなければスーパーライセンスを獲得することはできませんでした」
「ジェンソンは日本のレース界と日本のファンに多くのものをもたらしてくれました。彼のファンは世界中にいますが、彼らは日本のレースを知らなかったことでしょう。しかしここ2年間、彼らはスーパーGTでジェンソンを応援したんです」
「彼は日本のドライバー、特にホンダのドライバーの地位を高めてくれたと思います」
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