【インディカー】デトロイト決勝1:レイホールが今季初優勝。琢磨8位
第7戦デトロイトのレース1決勝が行われ、グラハム・レイホールがポール・トゥ・ウィンを果たした。佐藤琢磨は8位で終えた。
Graham Rahal, Rahal Letterman Lanigan Racing Honda
Jake Galstad / Motorsport Images
6月3日(土)インディカー・シリーズ第7戦デトロイトのレース1決勝が行われ、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)がポール・トゥ・ウィンを果たした。佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は8位だった。
先週行われたインディ500の興奮冷めやらぬまま、アメリカ・デトロイト州のベルアイルパーク内特設コースにてダブルヘッダーのデトロイトラウンドが開催された。
気温23度と昨日のフリー走行より涼しい気候となったレース1決勝。ポールシッターのレイホールが先導を切ってスタートしていった。
しかしスタート直後、5番手だったジェームズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)がターン1出口で単独スピン。リヤタイヤを滑らせしまったのが原因だったが、ウォールへのクラッシュは辛うじて避けた。
首位が1周目を終えようとしたところでセーフティカーが出動。その間にヒンチクリフ、スペンサー・ピゴット(レイホール・レターマン・ラニガン)、ミカエル・アレシン(シュミット・ピーターソン)らがピットインし、タイヤ交換を行なった。スタートから3周目の終わりでセーフティカーがコースを抜けた。
再スタートからグラハムと2番手のエリオ・カストロベネス(ペンスキー)が好ペースを発揮し、3番手の佐藤以下を引き離した。10周目の段階で、佐藤とカストロネベスとの差は約2秒差となった。佐藤も後ろから迫る同僚のアレクサンダー・ロッシとのタイム差を約3秒つけた。
10周目を境に、首位のレイホールをカストロベネスが引き離し、13周目には1.8秒差つけた。
13周目の終わりにカストロベネス、その2周後に佐藤がピットインし、両者ともブラックタイヤに変えてコースに復帰した。
さらに20周目でウィル・パワー(ペンスキー)がピットイン。23周の終わりで、上位のグラハムとロッシが同時にピットインした。その翌周にスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がピットイン。またアレシンとヒンチクリフもこのタイミングで2回目のピットインを済ませた。
これにより、全車が1回目のピットストップを終えた。隊列は首位カストロベネス、ジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター)、レイホール、ロッシ、ヒンチクリフ、ディクソン、アレシン、シモン・パジェノー(ペンスキー)、パワーという格好になった。
26周目でコナー・デイリー(A.J.フォイト)とチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ)がクラッシュ。フルコースイエロー(FCY)が宣告された。キンボールはフロントノーズを破損させたため、ピットに戻り交換した。一方のデイリーは、エンジンを再始動させることができず、リタイアとなった。
FCYの中、28周目にニューガーデン、ライアン・ハンター-レイとマルコ・アンドレッティのアンドレッティ・オートスポート勢2台、カルロス・ムニョス(A.J.フォイト)らがピットインを行なった。これによりレイホールが2番手に浮上した。
31周目でFCYが解除されて、レースが再スタート。7番手パジェノーがチームメイトのパワーに仕掛けられ、4ポジション落としてしまう。後方でもハンター-レイ、トニー・カナーン(チップ・ガナッシ)、ムニョスらが3ワイドとなり、激しく争いあった。
36周目の終わりでトップのカストロベネスがピットインし、レイホールが首位に返り咲いた。2番手の佐藤には約4秒差つけた。
41周目の終わりで佐藤がピットインを行なった。隊列の後半でレースに復帰するも、順位を上げることができず、上位勢から徐々にタイムロスをしてしまう羽目に。
45周目からパワーを筆頭にピットインが行われた。レイホールとロッシらが48周目に、その翌周にヒンチクリフが、さらにディクソンとニューガーデンが50周、51周目でカストロベネスがそれぞれピットインを行なった。
これにより隊列はレイホール、ディクソン、ヒンチクリフ、ロッシ、ニューガーデン、アレシン、佐藤、マックス・チルトン(チップ・ガナッシ)、カストロベネス、エド・ジョーンズ(エド・カーペンター)という形になった。上位6名とカストロベネスはすでにレースを走りきれるだけの燃料を積んでおり、中でもレイホールはディクソンに9秒差つけて独走状態だった。
残り8周でチルトンが通常ピットストップを行い、残り5周のところで佐藤がスプラッシュ・アンド・ゴーを決行。佐藤はこのピットストップで8番手に落ちた。
結局、レイホールが後続に6秒差つけてレース1の優勝を果たした。2位は前戦インディ500の大クラッシュで足を負傷したディクソン。1周目のスピンで一時最後尾に下がったヒンチクリフは、3位表彰台を獲得した。
4位以下は、ニューガーデン、ロッシ、アレシン、カストロベネス。佐藤琢磨は結局8位フィニッシュとなった。
このレースの結果、ポイントランキング首位にはディクソンが立ち、2位にはカストロネベス。佐藤は17ポイント差で年間ランキング3番手となった。
デトロイトレース2は、日本時間6月5日に行われる。
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Cla | # | ドライバー | Laps | 時間 | ギャップ | インターバル | Mph |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 15 | グラハム レイホール | 70 | 1:35'48.7028 | 103.015 | ||
2 | 9 | スコット ディクソン | 70 | 1:35'54.8502 | 6.1474 | 6.1474 | 102.905 |
3 | 5 | ジェームズ ヒンチクリフ | 70 | 1:35'57.8716 | 9.1688 | 3.0214 | 102.851 |
4 | 2 | ジョセフ ニューガーデン | 70 | 1:35'58.7958 | 10.0930 | 0.9242 | 102.834 |
5 | 98 | アレクサンダー ロッシ | 70 | 1:36'14.2584 | 25.5556 | 15.4626 | 102.559 |
6 | 7 | ミカエル アレシン | 70 | 1:36'20.0672 | 31.3644 | 5.8088 | 102.456 |
7 | 3 | エリオ カストロネベス | 70 | 1:36'21.8080 | 33.1052 | 1.7408 | 102.425 |
8 | 26 | 佐藤 琢磨 | 70 | 1:36'36.1724 | 47.4696 | 14.3644 | 102.171 |
9 | 19 | エド ジョーンズ | 70 | 1:36'42.3559 | 53.6531 | 6.1835 | 102.062 |
10 | 20 | スペンサー ピゴット | 70 | 1:36'42.7754 | 54.0726 | 0.4195 | 102.055 |
11 | 8 | マックス チルトン | 70 | 1:36'43.9575 | 55.2547 | 1.1821 | 102.034 |
12 | 27 | マルコ アンドレッティ | 70 | 1:36'47.0430 | 58.3402 | 3.0855 | 101.980 |
13 | 28 | ライアン ハンター-レイ | 70 | 1:36'47.8376 | 59.1348 | 0.7946 | 101.966 |
14 | 14 | カルロス ムニョス | 70 | 1:36'49.4338 | 1'00.7310 | 1.5962 | 101.938 |
15 | 10 | トニー カナーン | 70 | 1:36'50.6624 | 1'01.9596 | 1.2286 | 101.916 |
16 | 1 | シモン パジェノー | 70 | 1:36'50.8520 | 1'02.1492 | 0.1896 | 101.913 |
17 | 21 | J.R. ヒルデブランド | 70 | 1:36'54.7745 | 1'06.0717 | 3.9225 | 101.844 |
18 | 12 | ウィル パワー | 69 | 1:35'49.0324 | 1 Lap | 1 Lap | 101.537 |
19 | 18 | エスティバン グテエレス | 69 | 1:35'52.5499 | 1 Lap | 3.5175 | 101.475 |
20 | 16 | Oriol Servia | 69 | 1:36'26.9007 | 1 Lap | 34.3508 | 100.873 |
21 | 83 | チャーリー キンボール | 69 | 1:37'02.4366 | 1 Lap | 35.5359 | 100.257 |
22 | 4 | コナー デイリー | 25 | 35'09.1365 | 45 Laps | 44 Laps | 100.278 |
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