デビッドソンも佐藤琢磨を祝福「格好良い話だ! 今週末は僕らが」
F3とF1で佐藤琢磨のチームメイトを務めたアンソニー・デビッドソンが、佐藤のインディ500制覇、今週末の自身のル・マンへの想いを語った。
Takuma Sato, Super Aguri F1 and Anthony Davidson, Super Aguri F1 Team, Super Aguri F1 Team, SA07, La
XPB Images
佐藤琢磨のイギリスF3時代、そしてF1のBARやスーパーアグリ時代のチームメイトを務めたのは、アンソニー・デビッドソンである。佐藤のチームメイトを最も長く務めたドライバーだと言っても過言ではないだろう。
そのデビッドソンは、今週末にトヨタTS050ハイブリッド8号車のクルーとして、ル・マン24時間レースに挑む。昨年、残り3分というところでル・マン勝利を逃したデビッドソンが、”元”チームメイトの佐藤琢磨インディ500制覇について語った。
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「佐藤琢磨に関してはツイッターで『F3、F1時代に高速コーナーがすごく速かったので、インディでも良いところに行くだろう』と書いた。かつてのライバルが最高の走りを見せてくれたことをとても嬉しく思う。たぶん僕がF3、F1を通じて最も頻繁に琢磨に接していたわけで、F3ではとにかく追いつくのが大変なほど速かった。シーズンを通して最多勝記録を更新した。しかし、F3であんなに速かったのにF1ではそのスピードを見せられなかったのは、恐らく環境が悪かったからだろう」
「アメリカに渡ってからはヨーロッパにいたときに比べて随分とリラックスしてレースが出来たようだ。自分の望むようなレースが可能になったんだろう。インディ500のようなビッグレースで優勝して嬉しそうな彼を見ることは、僕にとっても嬉しいことだった。F3から始めて成長しインディで勝てるドライバーになったことは誇りだろう。数年前のインディ500では最終ラップでトップを狙った瞬間にクラッシュして勝利を逃したが、我々の去年のル・マンと同じ状況で、彼が何を感じたかよく分かる。その彼が、復活して一度落としたレースを制することが出来たなんて、なんて格好良い話なんだ。僕も今年はル・マンで復活する」
「インディカーレースとWECはまったく異なる。F1時代にジル・ド・フェランと話したが、彼がインディカーのクルマのこと、レースの走り方、戦略などかなり細かいことまで話してくれた。それにTOYOTA GAZOO Racingの仲間のマイク・コンウェイもインディを走ったこともあり、彼からも話を聞いたが、まったく異なる才能が必要だということだ。インディではシングルシーターのドライブに関して特別に優れた才能が求められる。もちろん、いずれのカテゴリーのレースも素晴らしいが、今年のインディでの琢磨のドライブは最高だった」
「僕は誘いがあっても絶対に乗らない。僕の年齢ではまず難しいということもあるが、年齢に関係なくこれまでインディには興味を持ったことは一度もない。観るのは楽しいよ、でも運転しようとは思わない。同様にラリーカーのドライブも嫌だ。あんなところをぶっ飛ばすなんて考えられない。スピードは問題じゃないけど、事故のリスクなどを考えるととてもインディのようなレースは無理だ。以前ル・マンで事故って背中を痛めて、もうクラッシュは懲り懲りだ。今はとにかくリスクの少ないレースを走りたい」
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