全日本ラリー選手権第10戦:ターマックでも速さ見せた勝田範彦、GRヤリスを駆り3連勝でランキング首位へ浮上
全日本ラリー選手権第10戦、ラリー・ハイランドマスターズが岐阜県高山市を舞台に10月15日〜17日にかけて開催された。勝田範彦が3連勝目をマークし、ランキング首位に躍り出た。
写真:: Izumi Hiromoto
2021年の全日本ラリー選手権は夏のグラベル連戦を消化し、終盤のターマック連戦がスタート。その初戦として第10戦「ラリーハイランドマスターズ」が10月15日〜17日、岐阜県高山市を舞台に開催された。
16日のレグ1は好天に恵まれ、ドライコンディションのなかでタイム争いが展開された。注目のオープニングステージ、最高峰のJN1クラスで幸先の良いスタートを切ったのはトヨタGAZOOレーシングのエース、勝田範彦で国内規定モデルのトヨタ・GRヤリスを武器に、SS1でベストタイムをマークしたほか、SS2でもSSウインを獲得した。
国際規定のシュコダ・ファビアR5を駆る555モータースポーツの福永修もSS3、SS4、SS5、SS6でベストタイムをマークし追走を図るものの、勝田がSS5で同タイムのSSウインを獲得。「午前中のループはアンダーステアが強かったけれどタイムが良かった。レグ1は下り勾配のSSだったのでヤリスの軽さが生きたし、ファビアR5に対して不利になっているシフトロスの影響も出にくかった」と語る勝田はセカンドベスト、サードベストと好タイムを連発し、後続に17.6秒の差をつけてレグ1をトップでフィニッシュした。
2番手は福永で、同じくシュコダ・ファビアR5を駆るクスコレーシングの柳澤宏至が僅差の3番手でレグ1をフィニッシュ。ヌタハララリーチームの奴田原文雄もGRヤリスを武器に僅差の4番手で競技初日を走破した。
明けた17日は前夜から降り続いた雨の影響によりウェット路面のなかでラリーが開催された。コンディションの悪化でSS7がキャンセルとなるなど波乱の幕開けとなるなか、素晴らしい走りを見せたのが2番手の福永で、実質的なオープニングステージ、SS8でベストタイムをマーク。しかし、SS9ではラリーリーダーの勝田がベストタイムを叩き出し、再び後続とのリードを拡大した。
路面がドライへと転じたセカンドループでは福永がSS10、SS11でベストタイムをマークして猛追を図るものの、勝田もSS12でベストタイム、SS10でセカンドベストをマークするなどコンスタントな走りでポジションをキープ。「今日の午前中はウエットだったけれど、ダンロップの新型タイヤのフィーリングが良くて安心して走ることができた。3連勝しかもターマックで勝つことができたので嬉しい」と語る勝田が、ターマック戦を初制覇。3連勝を果たした勝田がランキングでも首位に浮上した。
2位に惜敗したのが福永。「ダンロップの新しいレインタイヤに助けられた」と語るittzラリーチームでスバルWRXを駆る鎌田卓麻が3位入賞を果たし、表彰台の一角を獲得した。
なお、JN2クラスではトヨタGT86 R3を駆るラリーチームAICELLOのヘイキ・コバライネンが今季5勝目を獲得。最終戦を待たずして、全日本ラリー選手権で初めてのタイトルを獲得した。
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