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全日本ラリーで大注目のヘイキ・コバライネン、GT引退後の競技はラリー1本! 開幕戦勝利の喜び噛み締め

2022年の全日本ラリー選手権開幕戦で勝利したヘイキ・コバライネン。最高峰クラスに挑戦を開始したばかりだが、タイトル争いの最右翼と目される彼に開幕戦勝利、そして全日本ラリーでの挑戦について話を訊いた。

ヘイキ・コバライネン Heikki Kovalainen

写真:: Izumi Hiromoto

 2022年の全日本ラリー選手権において最も注目したいドライバーが、なんといってもヘイキ・コバライネンだと言えるだろう。

 トヨタGT86 R3を武器に2021年の全日本ラリー選手権でJN2クラスのチャンピオンに輝いたコバライネンは既報のとおり、シュコダ・ファビアR5でJN1クラスにチャレンジ。昨年まではスーパーGTに参戦していたことから、シーズン中は日本を拠点に活動し、日本でのラリー活動も“トレーニングの一環”という位置づけとなっていたのだが、コバライネンは2021年を最後にスーパーGTでの活動に終止符を打ったことから、2022年は全日本ラリー選手権のためだけに来日しているという。

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 元F1ドライバーであり、スーパーGTのチャンピオンでもあるだけに、コバライネンが望めば他のカテゴリーへのチャレンジも不可能ではないと思うが、なぜ、全日本ラリー選手権を選んだのか?

 その理由についてコバライネンはこう語っている。

「これまで一緒に戦ってきたアイセロチームがJN1クラスへのステップを考えていたことがきっかけだったし、自分も4WDカーでチャレンジしたいと思っていた。それにサーキットレーシングに対するモチベーションは高くないし、ラリーをもっと楽しみたいと思っていたから他のモータースポーツ活動は考えていなかった」

ヘイキ・コバライネン Heikki Kovalainen

ヘイキ・コバライネン Heikki Kovalainen

Photo by: Izumi Hiromoto

 さらに「いまアブダビに家族と住んでいるんだけど、今年からフィランドのテレビでF1のコメンテーターをやることになった。F1がある週末はヘルシンキにいるようになると思うし、何回かはF1の開催コースに行くことにもなると思う。その間に全日本ラリーにも参戦するからね。Covid-19の影響も昨年より少なくなったから、今は気軽に出張できるようになった。その分、忙しいから他のカテゴリーに参戦する予定はないかなぁ」と語る。

 ちなみにWRC(世界ラリー選手権)へのチャレンジについて尋ねると「WRCはビッグチャレンジになると思うけれどラリー・ジャパンには参戦したい。日本のロードスタイルはよく知っているからいい戦いになると思う。その他のラリーについてはたぶん動画で観戦することになるかな」とのことだった。

 こうして全日本ラリー選手権のJN1クラスに挑むコバライネンはシュコダ・ファビアR5について「開幕前に2日間、小さなサーキットでテストをしたけれど、GT86 R3とはまったく違うクルマだね。エンジンもパワフルだし、サスペンションやブレーキも違うからビッグステップで楽しいよ」と好感触の様子。

 その一方で「ファビアR5でラリーのSSを走るのは初めてだから、全てのSSを完走して学びたい。ペースノート自体は変わらないけれど、ドライビングはアジャストする必要があるし、ノートのリーディングも早くなると思うから、開幕戦の新城ラリーではその辺りを経験したい」と語っていた。

 それでもコバライネンは開幕戦の新城ラリーで序盤から好タイムを連発していた。

「SS1の雁峰はとてもスリッパリーでアタックできなかったけれど、SS2の鬼久保はドライだったのでフルアタックできた。SS3の雁峰のコンディションは良くなっていたけれどミスをしないように走った。自分のタイムには驚いているけれど、簡単にコースアウトできるからね。十分なギャップとは言えないよ」と語りながらも3回連続でSSウインを獲得し、後続に23秒の差をつけてレグ1をフィニッシュした。

 さらにレグ2でもSS5、SS6でベストタイムをマークし、リードを拡大。結局、コバライネンは計測器の不具合でキャンセルとなったSS4を除いて全てのSSでベストタイムをマークし、JN1クラスで初優勝を獲得した。

「SS5では右フロントタイヤを石にぶつけたけれどパンクをしなかったからラッキーだった。昨年のスーパーGTは大したリザルトを残せなかったので楽しめなかったけれど、今回は本当に嬉しいし、楽しかった」とコバライネンは今季初優勝の喜びを語る。

 さらに2022年の全日本ラリー選手権のJN1クラスでは性能調整が導入され、ウイナーのコバライネンのシュコダ・ファビアR5には第2戦のツール・ド・九州で最低重量が30kgも引き上げられるが、「とくに問題はないと思う。それに性能調整を取り入れることはいいことと思う。“僕のクルマだけが速い”と言われることは嫌いだし、スーパーGTのように車両重量を重くすることでイコールコンディションになっていくことは選手権にとってもいいことだと思う。次の九州は経験のある新城ラリーと違って初めてのラリーだから自分にとってはハードな戦いになると思うけれど楽しみだね」とコバライネンは付け加えた。

 R5モデル本来のパフォーマンスを引き出すことで衝撃的な速さを見せつけたコバライネンが、このままワンサイドゲームを続けるのか?

 一躍、タイトル争いの最右翼となっただけに今後の動向に注目したい。

 
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