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”R5仕様”の三菱ミラージュ、日本初登場。ラリー北海道で躍動

R5規格に合わせて造られた三菱ミラージュが日本初登場。ラリー北海道で2位表彰台を獲得。

ラリー北海道に登場した三菱ミラージュ

ラリー北海道に登場した三菱ミラージュ

Izumi Hiromoto

 アジアパフィシックラリー選手権(APRC)の第5戦「ラリー北海道」が9月15日から17日、北海道帯広市を舞台に開催された。APRCに24台、同時開催の全日本ラリー選手権(JRC)の第7戦に42台と、計64台のマシンが集結。その中でも最も注目を集めていたのが、APRCに出場した3台の三菱ミラージュだった。

 同マシンは国際規定であるグループRの最高峰区分、R5をターゲットにしたモデルで、ラリーアート・スウェーデンを母体とするMパートスポーツが開発を実施。2015年のオランダ選手権にデビューして以来、三菱の最新ラリーモデルとして活躍している。

 とはいえ、三菱自動車が国際公認を取得していないことから、WRCに参戦することはできず、現状では各国の自動車連盟、ASNの公認モデルとしてリージョナル選手権や各国のナショナル選手権での出走に限定されている。

 しかし、その性能は折り紙つき。2016年のイギリス選手権では、ロバート・ブロムバーグがナショナルカップのチャンピオンを獲得している。またAPRCのデビュー戦となったマレーシアでは、ヤリ・ケトマーが総合2位を獲得した。

 2017年に入るとMパートスポーツはAP4仕様のミラージュでAPRCにフル参戦を開始し、第2戦のキャンベラ、第3戦のジョホールでケトマーが3位に入賞。その勢いは日本初上陸のラリー北海道でも健在で、Mパートスポーツの3台のミラージュは、ラリー序盤から素晴らしい走りを見せていた。

 ジェントルマンドライバーとして8号車を駆るサンジェイ・タクルは19位にとどまるものの、ナイトステージとして行われた15日のSS1で3号車を駆るケトマーが4番手タイムをマークしたほか、4号車のブロムバーグも6番手タイムをマーク。さらに翌16日のSS2ではケトマーが2番手タイムを叩き出し、ブロムバーグも7番手タイムをマークするなど、開発を務める2台のミラージュが好タイムを連発している。

 それだけに、そのままMパートスポーツのミラージュが上位争いの主導権を握るかのように思われたが、続くSS3で予想外のハプニングが発生する。なんと総合3番手につけていたケトマーが、ジャンプの着地でラジエータやオイルクーラーを破損。そのままリタイアしてしまったのだ。またスペアタイヤを1本しか搭載していなかったタクルも2本のタイヤをパンクさせてしまい、その日の走行を断念する。

 まさにMパートスポーツにとって波乱の幕開けとなった。ただ、唯一生き残ったブロムバーグが3番手でレグ1を走破。さらにレグ2でも脱落者が続出するサバイバルラリーが展開される中、ブロムバーグは最後までコンスタントな走りを披露した。

 その結果、ブロムバーグが2位に入賞し、ミラージュが初の母国ラリーで表彰台を獲得する。フォード・フィエスタR5でWRC2を戦った経験を持つケトマー曰く、「2016年に空力のアップデートを行ったことでマシンのコーナリング性能が進化した。ミラージュは他のR5と比べても同等のパフォーマンスで、十分にR5クラスでトップ争いをできるレベルにある」という。

 今後もMパートスポーツのミラージュの動向に注目したい。

取材・執筆/廣本泉

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