第17戦オートポリス:坪井、5連勝で今季7勝目。ランク首位高星を猛追
全日本F3選手権の第17戦がオートポリスで行われ、坪井翔(カローラ 中京 Kuo TEAM TOM’S)が今季7勝目を挙げた。

全日本F3選手権の第17戦オートポリスは、坪井翔(カローラ 中京 Kuo TEAM TOM’S)がポール・トゥ・ウィンで今季7勝目を挙げた。
坪井は富士で行われた第13戦から4連勝を挙げており、ランキングトップの高星明誠(B-MAX RACING TEAM WITH NDDP)を猛追しているが、その差は31ポイントという状態でオートポリスに乗り込んできた。逆転チャンピオンに向けて負けられない状況の中で、坪井は第17戦、18戦ともにポールポジションを獲得し、まずは2ポイントその差を縮めた。
2番グリッドを獲得したのは、坪井のチームメイトである宮田莉朋。アレックス・パロウ(Three Bond Racing with DRAGO CORSE)が3番手、高星は4番手スタートとなった。
シグナルが消えレースがスタートすると、宮田がまさかの出遅れ。坪井が順当にホールショットを獲得すると、パロウが2番手に続いた。宮田は高星の後塵を拝する4番手まで後退してしまった。
坪井はトップを快走。パロウを引き離し、4周目までに3秒以上の差をつけた。
高星の前に出て坪井を援護したい宮田だが、パロウを先頭とする2番手集団は約1秒ほどの等間隔で、なかなかチャンスが訪れない。
すると逆に高星がパロウとの差を縮め、プレッシャーを与え始めた。しかし、こちらもすんなりとオーバーテイクすることはできず、一旦は引き離された宮田も含め2番手集団が再び接近した。
ラスト3周に入る頃には、坪井のリードは11秒以上にまで拡大。逆転チャンピオンに向けて一人旅を続けた。
高星はファイナルラップのメインストレートでパロウのスリップストリームに入るも、1コーナーでイン側を守ったパロウをオーバーテイクすることはできず。ブレーキで無理をした高星に宮田も接近するが、最後までポジションチェンジは起こらずパロウが2位、高星が3位でフィニッシュとなった。
独走でトップチェッカーを受けた坪井は、これで5連勝。ファステストラップも記録し、高星とのポイント差を23ポイントまで縮めた。
レース後、坪井は「まずはホッとしています。1コーナーをトップで通過できれば抜かれないという自信がありました。後ろを見ないで、ファステストを狙ってプッシュし続けました。明日もレースがあるので、今日のようなしっかりしたレースがしたいです」と語った。
一方の高星は「表彰台を獲り続けていればチャンピオンにはなれるんですけど、やっぱり勝たなければいけないし、色々と考え直さなければいけないレースになりました。足りない部分は気合で乗り切りたいと思います」と気を引き締め直した。
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この記事について
シリーズ | SFライツ |
イベント | 第8大会 オートポリス(第17.18戦) |
ロケーション | オートポリス |
執筆者 | 松本 和己 |