三浦愛「攻める気持ちだけではダメだった」SUGOで感じた”焦り”とは?

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三浦愛「攻める気持ちだけではダメだった」SUGOで感じた”焦り”とは?
執筆: 青山 悦子
2018/10/03 10:28

全日本F3のSUGO大会を終えた三浦愛は、攻める気持ちを持ってレースに臨めたが、一方でその気持ちだけでレースに挑むことがミスに繋がったと明かした。

 EXEDY B-Max F317をドライブする三浦愛は、全日本F3選手権SUGO大会を振り返り、攻める気持ちがミスや焦りに繋がったことを反省点として挙げ、今シーズンの集大成となる最終戦の富士では結果を出したいと語った。

 ウエットコンディションで行われた前回の岡山大会第13戦で、三浦は今シーズン初入賞を果たしポイントを獲得した。この時彼女は、同じウエットで行われた昨年のレースとは違って集中力を切らさずに攻め切れたことが自信に繋がったと話しており、4レースが行われるSUGOラウンドにも前向きな気持ちで臨めていると明かした。

「前回の岡山で、ウエットでもドライでもそれなりにクルマの限界で走れました。その中でウエットで入賞して結果を残せたということがすごく自信になり、本当に良い流れを作れました」

「(今回はSUGOラウンドということで)サーキットは変わったけど、ウエットであろうがドライであろうが、どんな路面でもコンディションでも『かかってこい』という気持ちでいます。それは自分だけじゃなくて、クルマがきちんと決まっているということもあります。どこまでいけるかわからないけど、気持ちとしては、この前の岡山から良いフィーリングというか、前向きにレースを楽しめるような気持ちです」

 そして迎えた土曜日の第15戦、第16戦。12番手からスタートした三浦は、問題なくスタートを決めた。しかしスタート直後の1コーナーで他車とわずかに接触し、その隙に他のマシンに詰め寄られてしまった。

 レース中盤以降は前を走るマシンに迫り、終盤には1秒以内にまで迫るもオーバーテイクには至らず。最後には単独でスピンを喫してコースオフしてしまい、16位でレースを終えた。

「今回は予選から気温が下がったのもあって、クルマがうまく合いませんでした。みんな昨日から(タイムを)1秒くらい上げていたのに、自分は全然上げられなくて。クルマは乗りにくくて、アンダーステア傾向でした。(クルマを)曲げよう曲げようとして体力も使って、終盤は最終コーナーで曲がりきれなくて少しペース落としてしまいました」

「最終ラップで前が詰まっていたので、チャンスがあればと思って攻めていったら、攻めすぎて(スピンして)しまいました」

 ”攻めた結果”のスピンとはいえ、予選ではミスに泣きタイムを上げられなかったことで焦りを感じていたと認めた三浦は、悔しそうな表情を見せた。

「正直こういう場面でチャンスをものにできないと、これから上にはいけないので……予選からコースアウトもスピンもあってタイムが出ていないから、どうしても攻めの方向に行ってしまい、気持ち的にも焦りがあったのかなと思います」

「2レース目(第16戦/13位)は、自分の思うような走りにはなってきていました。ただタイムには繋がっていないので、そこをどう捉えるかというのはあります。焦りが一番ダメ。明日は落ち着いて着実にいきたいなと思います」

 続く日曜日の第17戦は、第15戦の結果で順位が決まるため、三浦は最後尾の16番手からのスタートとなった。得意のスタートを決めたものの、他車のスピンや接触などのインシデントが発生し、彼女の行き場はなくなってしまった。セットアップは合っていなかったというが、それでもミスなく走ることができたと三浦は語った。

「スタートが決まって良い感じだったんですけど、前に行けませんでした。そのあともあまりペースが良くなかったですね。クルマがうまく合わせられなくて、自分としてはストレスの溜まる展開でした」

「安定しているというか、ミスをしなかったというのもあります。でもあまり一発のタイムは良くなかったです。セットアップも合っていませんでした」

 その後は、このSUGOラウンドの最終戦となる第9戦に向けてクルマに調整を加えた三浦。彼女の言葉によれば、無難なセットアップに落ち着いたというが、それでも結局クルマを合わせ込めなかったと明かした。

「9戦に向けて(クルマを)触りました。無難なところに落ち着いたというか、全然セットは合ってない感じがしました。ただクルマのせいにするわけじゃないですし、自分でもできたことがあったかもしれないけれど、バランスの悪いクルマでも目一杯攻めることができました」

 今大会では入賞という結果には繋がらなかったものの、三浦は攻めの気持ちだけを持つのではなく、なんとかして一歩でも前に進めるようにやっていきたいと話した。

「予選や第15戦でスピンしたり、飛び出してしまったというのは、攻めの気持ちがあってのことでしたが、やっぱりレースでそれはダメだなと。今回(日曜日)は雨が降ったからよかったけど、タイヤも2セットをダメにしたので、今日ドライだったら全然走れなかったと思います」

「ただ攻めるだけじゃダメだということを踏まえて挑みました。結果にはなっていないけれど、ダメだって落ち込むのではなく、なんとか一歩でも半歩でも進んでいくようにやっていけば、いつか結果はついてくるかなと思います」

残るは最終戦のみ。得意の富士で入賞なるか

 今シーズンも残すことろはWEC(世界耐久選手権)の富士6時間レースと併催で行われる最終戦の富士大会のみ。これが2018年の集大成となるが、今年の彼女はここまで、浮き沈みのあるシーズンを過ごしてきた。

 昨シーズン、三浦は4位に入賞するなど実力を示して自信を積み上げたものの、今年に入ってその自信は一度崩された。自身の気持ちとしても”どん底”まで沈んだというが、彼女はそこから這い上がって岡山大会での6位入賞を掴み取り、攻めの気持ちを持ってレースに挑み続けた。

「やっぱりクルマもチームもドライバーも、全てが揃わないと勝てないんです。私は今まで、クルマだったり周りに助けてもらっている部分がすごく多くて、昨年は着々と結果を残せるようになりました。ですが、おそらく自分の実力はそこまでじゃなかったんだというのを今年になって思いました」

「もう一度、最初から修行というか、鍛え直しと思って今はやっています。開幕戦の鈴鹿からずっと自分の気持ちはどん底にあって、7月の富士から吹っ切れ出したんですよ。そこからドライビングも変わってきて、そういうものが見えてきました」

 最終ラウンドの舞台となる富士スピードウェイは、三浦が得意とするサーキットのひとつだ。1年の集大成となるレースでは、なんとか結果を出したいと語った。

「自分の力を目一杯発揮して、なんとか結果に繋げたいなというところです。あとはWECの路面を走ったことがないので、どうなるのかなと。今走ってるドライバーは大体みんなそうだと思います。最後が富士でよかったです」

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この記事について

シリーズ 全日本F3
イベント 全日本F3第15、16、17、9戦
執筆者 青山 悦子
記事タイプ 速報ニュース