「タイトルを逃せば将来はない」坪井翔、覚悟の3年目に悲願の戴冠

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「タイトルを逃せば将来はない」坪井翔、覚悟の3年目に悲願の戴冠
執筆: 青山 悦子
2018/09/29 11:09

全日本F3選手権のチャンピオンに輝いた坪井翔は、今年タイトルを獲らなければ将来はないというプレッシャーの中でシリーズを戦っていたと明かした。

 2018全日本F3選手権のタイトルを獲得したカローラ中京 Kuo TOM’S F317の坪井翔。今年F3で3年目のシーズンを迎え、タイトルを獲らなければこの先の将来はないというプレッシャーを抱えながらシーズンを戦い、見事チャンピオンに輝いた。

 SUGO大会の1レース目にあたる第15戦で優勝すればチャンピオン決定という状況で週末を迎えた坪井。早くタイトルを決めたいという気持ちを持っていたことを明かし、レースができたうえに優勝でタイトルを決めることができて嬉しかったと話した。

 坪井は土曜日の午前中に行われた予選でコースレコードを更新するタイムを叩き出してポールポジションを獲得。その後の第15戦決勝で、終盤にチームメイトの宮田莉朋の接近を許したが、一度も首位の座を明け渡すことなくポール・トゥ・ウィンで今シーズン12勝目を飾り、念願のタイトルを獲得した。

 レース後の記者会見に出席した坪井は、F3で3年目を迎える今年、タイトルを獲らなければこの先の将来はないという状況の中で、それを達成できたことにほっとしていると語った。

「ほっとしてます。昨シーズンは自分で台無しにしていなければチャンピオンの可能性があったので、本当に悔しい思いをしました」

「今年チャンピオン獲らないとこの先はないという状況だったので、3年目という意味ですごくプレッシャーがありました。(チームが)3年間チャンスを与えてくれたので、期待を裏切ってはいけないという気持ちもありましたし、自分のレース人生においてチャンピオンを獲らないといけないなと思っていました」

「プレッシャーの中で勝つことができました。当たり前のことが当たり前ではなくて、結構難しい部分もあったんですけど、チームが支えてくれたので成長できました。これはチームのおかげだと思います」

 昨年もF3でタイトル争いに絡んでいた坪井だが、2017年のチャンピオンに輝いた高星明誠に敗れたのもここSUGOだった。当時を振り返った坪井は、タイトルを逃した悔しさとともに、やはり”今年チャンピオンにならなければ先はない”と考えていたという。

「あの瞬間は今でも忘れないです。(昨年は)横に座って高星選手の記者会見を聞くという感じでしたし、あの時の悔しさは覚えています」

「3年目に向けた意気込みというのは大きかったですし、チャンピオンを獲れなければ先はないと思っていたので、ラストチャンスだという気持ちで臨みました」

 そして挑んだ2018シーズン。坪井は開幕から第15戦(中止となった第9戦を除く)までの間に12戦で勝利を挙げ、ランキング首位を独走した。しかしそれでも、昨年の悔しさを忘れていないと語る坪井は1ポイントの重みを理解し、今後に向けてもっと速くならなければならないと語った。

「今日もファステストを取られていますし、1点の重さは重々把握しているので、もっともっと速くならなければいけません」

「ここから先、レベルが高い選手がどんどん出てきます。F3もレベルは高いですけど、ここで満足せずに、上に上がるためにはまずF3でもっと勝利数を伸ばすことが必要です」

「来年に繋がる良い走りをするための準備として、F3のうちに引き出しを多くしておけば(将来的に)十分戦えると思うので、F3で経験してきたことは大きいと思います。3年間僕を使ってくれたチームにも感謝ですし、濃い3年間でした」

 チャンピオンを決めた第15戦のレース後、坪井は、これまでの3年間を思い出していたと明かした。F3初年度と昨年とでは、両極端の状態にあったのだという。そしてついにタイトルを手にした今年は、彼にとってどのような1年だったのだろうか。

「1年目はほぼ(毎レースで)表彰台に乗っていたのに、1回も勝てませんでした。昨年は勝てる速さはあったのに、自分でこけてポイントを失って、最後勝ち続けましたけど結局チャンピオンになれなくて……この2年間は両極端でした」

「1年目はすごく安定していたけれど、速さが少し足りなかった。去年は速さはあったけど、それを結果に繋げることができなかったという部分で、自分がどういう位、去年と一昨年の苦労してきたことを思い出しました」

「3年目の今シーズンは勝ち続けてはいますけど、いつも僅差で、油断するとすぐやられてしまう状況です。毎回毎回心臓がきつくなるくらい苦しいレースをずっとしてきていたので、そういことを思い出して、がんばってきてよかったなという気持ちでした」

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この記事について

シリーズ 全日本F3
イベント 全日本F3第15、16、17、9戦
サブイベント 土曜日 決勝(第15、16戦)
執筆者 青山 悦子
記事タイプ 速報ニュース