タイヤ選択大成功の佐藤蓮にまさかのペナルティ。名取鉄平が今季2勝目

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タイヤ選択大成功の佐藤蓮にまさかのペナルティ。名取鉄平が今季2勝目
執筆: 松本 和己
2018/09/15 10:00

FIA-F4選手権の第9戦決勝がスポーツランドSUGOで行われ、名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレーシング)が今季2勝目を挙げた。

 9月15日(土)にスポーツランドSUGOで行われたFIA-F4選手権の第9戦。ウエットタイヤで耐え切った名取鉄平(HFDP/SRS/コチラレーシング)が開幕戦以来の今季2勝目を飾った。

 この日午前中にドライコンディションで行われた予選では、角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレーシング)が圧倒的な速さを見せた。従来のコースレコードが1分23秒758という中で、1分23秒468というベストタイムをマーク。セカンドベストのラップでも従来のレコードを上回り、第9戦と第10戦ともにポールポジションとなった。

 午後に行われた第9戦決勝は、予選後に降った雨によりウエット路面。しかし雨粒は落ちておらず一時日差しも覗くようなコンディションとなった。

 上位陣を含めほとんどのマシンはウエットタイヤを選択したが、10番グリッドの佐藤蓮(SRS/コチラレーシング)だけはスリックタイヤでのスタートに賭けた。

 スタートは角田がしっかり決め、2周目を終えるまでに2番手を走るチームメイトの名取鉄平との差を1秒以上に広げた。

 これで角田が独走態勢を築くかと思われたが、角田は思うようにペースを上げられず、名取との差がまた徐々に縮まっていった。そんな中、5周目には目の前で周回遅れの車両がスピン。それを回避するためにアウト側から交わした角田に対し、イン側から交わすことができた名取が前に出る形でトップに立った。

 角田の苦しい走りは続き、6周目には川合孝汰(DENSOルボーセF4)のオーバーテイクも許してしまった。さらには小倉祥太(DENSOルボーセF4)からも攻撃を受けるが、なんとかこれを交わしてポジションをキープした。

 一方、スリックタイヤの佐藤はメインストレートが濡れている中でうまくスタートしたものの一時は12番手までポジションを落とした。しかし路面が乾いていくにつれてペースアップし、オーバーテイクを連発。7周目には8番手、9周目には4番手に浮上した。

 佐藤はすぐさま角田の真後ろまで迫ると、タイヤを滑らせる角田をバックストレートで難なくパスし3番手。この時点でトップを走る名取との差は約6秒ついていたが、名取が1分33秒台のラップタイムなのに対し、佐藤は1分28秒台。その差をあっさり詰め切ると、12周目に名取を冷静にオーバーテイク、ついに先頭に立った。

 あっという間に大量リードを築いた佐藤はそのままトップでチェッカー。2番手の名取には川合が迫るが周回遅れもうまく利用し攻撃を凌ぎり、名取が2位でチェッカーを受けた。

 名取に対して最終的に19秒520のギャップを作った佐藤だったが、黄旗時に追い越しがあったとして37秒のタイム加算ペナルティ(ドライブスルー相当)が科され、最終的に10位。ウエットタイヤでは1分32秒台のベストラップが最高という中で、1分27秒823というファステストラップを叩き出す速さがあった佐藤だが悔しい結果に終わった。

 これで第9戦の優勝は名取となり、開幕戦以来の今季2勝目を挙げた。川合は惜しくも2位、3位には小倉からの攻撃を凌ぐ粘りのレースを耐えた角田が入り、表彰台に上がった。

 小高一斗(FTRSスカラシップF4)が5位に終わり、名取がランキング2位に再浮上。ポイントリーダーの角田とは33ポイント差となった。予選で赤旗原因を作り、最後尾からのスタートとなった大滝拓也が追い上げ6位に入っている。

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シリーズ FIA-F4選手権
執筆者 松本 和己
記事タイプ 速報ニュース