【FIA-F4】F1目指し、200%の力出した笹原。謎の”失速”に負けず3位

富士スピードウェイで行われたFIA-F4第3戦と第4戦、笹原右京はトップスピードが伸びないという症状に見舞われながらも、表彰台を獲得した。

 FIA-F4選手権の第3戦と第4戦が、スーパーGTの併催として富士スピードウェイで行われた。SRS-F(鈴鹿サーキット・レーシングスクール-フォーミュラ)のスカラシップ生としてFIA-F4への挑戦を開始した笹原右京(HFDP/SRS/コチラレーシング)は2戦連続で3位。開幕戦からの連続表彰台記録を延ばした。

 しかし今回の富士は、笹原にとって悔しいラウンドとなった。トップスピードが伸びないという症状に見舞われたのだ。

「トップスピードが伸びないんですよ」

 5月3日に行われた第3戦終了後、笹原はそう語っていた。1400m以上にもなるメインストレートが存在する富士スピードウェイで、直線スピードが延びないということは致命傷にもなる。

「ダウンフォースは大湯(都史樹)選手と同じなんですが、予選の時から何か遅いなぁと思っていました。スリップストリームに入っても、僕だけが恩恵を受けられていません。どうしようかという感じです」

「直線は正直辛かった。ちょっと重症な感じです」

「でも、ドライバーとしては良い仕事ができたと思います。ダメージを最小限にできました」

 翌4日に行われた第4戦でも、その症状は変わらなかった。4番グリッドからスタートした笹原は、一時トップに浮上したものの、やはり直線が伸びずに宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)や大湯に抜かれ、3位でフィニッシュした。

「トップに上がりましたが、日に日にストレートが遅くなるという状況にあって、終盤になってそれがどんどん厳しくなっていきました。ドライブはミスなく、200%の力を出しきりましたが、(抜かれた後は)やり返す力もなかった」

 初日から2日目にかけて、トップスピードの問題は改善されなかったわけだ。

「トラブルではないと思うんですが、原因はまだ分からないんです」

 笹原はそう肩を落とした。

 昨年までは単身ヨーロッパに渡り、フォーミュラ・ルノーやF3に挑戦してきた笹原。しかし今季は日本に戻り、SRS-Fの門を叩いた。それはF1という目標にたどり着くためだ。笹原は以前、「どんな手を使っても、F1にたどり着けるように頑張る」と語っていた。

 SRSは、ホンダ直系のレーシングスクール。つまり、ここから結果を残していくことができれば、F1にたどり着くこともできる。しかも、先日来季からザウバーにパワーユニットを供給することをホンダが発表したため、その門戸は確実に広がっている。笹原も、当然それを意識する。

「今年の目標は、シリーズタイトルを獲得して、スーパーライセンスポイント12点を獲ることです。そういう意味では、こういう中でも表彰台を獲れたのは良かったと思います。次は優勝を狙っていきたいです」

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この記事について
シリーズ FIA-F4選手権
イベント名 第3戦&第4戦富士
記事タイプ 速報ニュース