KYOJO CUP第4戦|三浦愛が2020年シーズンのチャンピオンに輝く。優勝は翁長実希
2020年シーズンのKYOJO CUP第4戦が富士スピードウェイで行なわれ、翁長実希が優勝。シリーズチャンピオンには三浦愛が輝いた。
三浦愛(LHG Racing YLT)
Inter Proto Motorsports
2020年KYOJO CUP SUPPORTED BY MUSEE PLATINUMの第4戦が、2021年1月30日(土)に富士スピードウェイで開催された。レースを制したのは翁長実希(#37 KeePer VITA)で、三浦愛(#38 LHG Racing YLT)がシリーズチャンピオンに輝いた。
日本唯一の女性ドライバーのみによる選手権として2017年からスタートしたKYOJO CUP。その第4代女王を巡る争いは、三浦が翁長を16ポイントと大きくリードする形で最終決戦を迎えた。
予選でポールポジションを獲得したのは三浦で、翁長を0.082秒差で退けた。12周で行なわれた決勝レースでも三浦がトップでオープニングラップを切り抜けたが、2周目のダンロップコーナーで翁長にオーバーテイクを許してしまった。
その後は三浦と翁長が首位を奪い合う白熱した展開となったが、最終的に翁長がトップでチェッカー。今季2勝目を挙げた。
三浦は一時3番手まで落ちるも、2位でフィニッシュ。今季4戦全てで表彰台を獲得する安定した走りで2020年シーズンのチャンピオンを獲得した。カートを卒業後、全日本F3(現スーパーフォーミュラ・ライツ)などに参戦してきた三浦にとって、キャリア初のシリーズチャンピオンとなった。
三浦はプレスリリースの中で、チャンピオンを獲得できたことの嬉しさを語りながらも、全日本F3優勝経験者として『勝って当たり前』とのプレッシャーの中でシーズン1勝に終わった事への悔しさもにじませた。
「予選はポールポジションを獲得できたけどミスがありましたし、決勝では2周目にシフトミスをして失速してしまい、翁長選手に抜かれてしまいました。あれがなければ単独で逃げて勝つことができたかもしれません。もう一度トップに立つことはできましたが、翁長選手のクルマも調子が良さそうでしたし......。“チャンピオン”というのをすごく意識していました。ここで無理をするより、最後しっかりとチェッカーを受けることを考えて、少し冷静になれたのかなと思います」
「今シーズン、私にとってはすごくプレッシャーのかかるシリーズでした。『全戦全勝』『勝って当たり前』という中で臨み、その開幕戦から勝てなかったというのが、すごく悔しかったです。最終戦も勝って終わりたかったです。そのチャンスがあったのに勝てずに終わってしまい、まだまだ自分の実力が足りてないと痛感したシーズンでした。でも、フォーミュラカーのレースでは得ることができなかった経験がたくさんできて、これからのドライバー人生において、間違いなく役に立つと思います。私にとってはカートの頃も含めて初めてのチャンピオン獲得なので、嬉しいですね」
また、そんな三浦と最終戦までタイトルを懸けて争った翁長は、2020年シーズンが自分の中で糧になったとコメントした。
「チャンピオン争いに関しては三浦選手の順位次第というところもあったのですが、とにかく獲れるものは全部獲るつもりでいきました。予選は少し及ばずポールポジションを獲得できませんでしたが、決勝ではしっかりとトップでチェッカーを受けることができました。次に向けて自信になったところ、課題になったところもあり、これからもっと強くな るためにも勉強になった1戦でした」
「三浦選手とのバトルは、ギリギリの中で戦えましたし、シーズンを通して一緒に戦えたことが自分の中ですごく糧になっています。もっともっと頑張らなきゃなと思いました」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments