ペリン、”世界最速の電動レースカー”開発へ。10年以内にル・マン参戦?

イギリスのコンストラクターであるペリンは、世界最速の電動レーシングカーの開発を進めており、将来的にル・マン24時間レース参戦を目指している。

 元ウイリアムズF1のエンジニア、ニコラス・ペリンによって立ち上げられたイギリスのコンストラクター『ペリン』は、”プロジェクト424”と呼ばれる電動レーシングカー開発計画をスタートした。

 同社はKERS(運動エネルギー回生システム)を搭載したLMP1車両をカスタマー向けに開発していたが、その計画は中止を余儀なくされた。しかしその後、開発中止となったLMP1マシンのデザインを使い、完全電動の4輪駆動マシンを開発するプロジェクトをスタート、世界中のサーキットでその性能を示すつもりのようだ。

「我々は世界最速の電動レーシングカーを作り上げ、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)など、様々なサーキットでその速さを証明する予定だ」とペリンはmotorsport.comに語った。

「マシンの開発完了は来年を目標にしており、2019年にレコードを記録し始める予定だ。我々は、電気自動車がLMP1と同じくらい速いことを実証したいと考えている」

 ル・マン24時間レースには、実験的な技術を採用したマシン向けのエントリー枠”ガレージ56”が用意されているにもかかわらず、ペリンは電気自動車がル・マンに参戦することを考えるのは時期尚早だと強調した。

「今後数年でそれが可能になるとは思わない。そしてそれが、我々がこの方向性を歩むことを決めた理由でもある」と彼は説明した。

「電気自動車がル・マンでレースできるようになるには時間がかかるだろうが、我々はその瞬間が訪れた時に準備を整えていたい」

「パフォーマンスとしてはすでに基準に達している。電池の業界は充電速度の向上を目指して頑張っているが、それが達成されればル・マンで電気自動車がレースできるようになるだろう」

「10年もかからないはずだ。5年でそれ(充電速度の技術革新)が起こると思っているが、予測が甘くもう少し時間がかかるかもしれない」

 もともと、ペリンは2018年に効力を発する予定だった世界耐久選手権(WEC)レギュレーションの、コックピット安全基準に沿ってシャシーを設計していた。

 2013年にカスタマー向けのLMP1マシン開発計画を発表したペリンだが、一時はプロジェクト自体を棚上げにしていた。今シーズン始めにプロジェクトを再始動させ、自社製KERSを搭載したカスタマー向けLMP1-Hクラスシャシーを開発、あるチームから2台のオーダーを受けたと5月に発表していたが、その後契約は破談となっていた。

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シリーズ Le Mans
記事タイプ 速報ニュース