【ル・マン24h】映画のような筋書き。フォードが見た最終周大バトル

ル・マン24時間レースでフォードGTをドライブしたハリー・ティンクネルが、コルベットから2位を奪い取った最終ラップの戦いを振り返った。

 ハリー・ティンクネルがドライブする67号車フォードGTは、今年のル・マン24時間レースの最終盤、首位を争う63号車コルベットと97号車アストンマーチンの後方、3番手を走行していた。

 しかし、コルベットがアストンマーチンの攻撃にさらされ、ミュルサンヌのシケインを直進した際、ティックネルにはピットから「猛プッシュしてコルベットを仕留めろ」という指示が飛んだ。

「91号車のポルシェが止まった後、僕らは3位のポジションを得たと思っていた。だから安全に走りきるために縁石を使わず、ショートシフトをしてチェッカーフラッグを目指した。リスクはまったくなかった」

 ティンクネルはmotorsport.comに対してそう語った。

「最後から2周目のフォードシケインを通過した後、すべての指示が覆った。彼らは僕に、プッシュするように言ったんだ。だから僕は完全に攻撃モードで最終ラップに入り、縁石を使って、予選のような走りでコルベットに迫っていた」

「僕がインディアナポリスを走っていると、再びラジオが入った。『彼はちょうどアルナージュを出たところだ』と。だから僕は前を見て、そこにいることを確かめた。彼は、ポルシェカーブに入っていたんだ」

「しかし、彼はパンクしているにも関わらず、とても速く走っていた。僕は実際に彼を捕まえることができるかどうか分からなかった」

「僕はポルシェカーブの出口からフォード・シケインまでの間に彼を捕らえた。それは血なまぐさい映画か何かのように、台本があるみたいだった」

「ラジオから大きな歓喜の声が聞こえてきた。どうにかなりそうだったよ!」

 67号車フォードGTは、レース序盤にダウンシフトの問題を抱えた。しかしそこから立ち直りを見せ、表彰台圏内に返り咲くことができた。

「僕らは、同一タイヤでの第2スティントのペースが優れていることを知っていた」

 そうティンクネルは語った。

「それは確かに、僕らがレース中の最速ラップに挑戦しないということを意味していたが、タイヤ最初のピークの後、僕らには本当に競争力があったんだ。そして僕の最初のスティントでも、何台かのライバルを抜くことができた」

 ティンクネルはまた、5メーカーのマシンがレース終盤まで優勝を争った、LM-GTE Proクラスの接近戦を賞賛した。

「ドライバーとしては、スティントを走った後に疲弊しきっていた。僕らは自分自身から全てを引き出し、非常に接近戦だった」

「最後の1時間に多くのマシンが競り合っていることは、ファンにとってもレーサーにとっても、素晴らしいモノだった」

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この記事について
シリーズ Le Mans
イベント名 ル・マン24時間レース
サーキット ル・マン
ドライバー Harry Tincknell
チーム フォード・レーシング
記事タイプ 速報ニュース