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トヨタ、ル・マン24時間レース5連覇達成! 平川亮の8号車が総合優勝、7号車も2位に入り、1-2で完全制圧

ル・マン24時間レースの決勝がフランスのサルテ・サーキットで行なわれ、8号車TOYOTA GAZOO Racingが総合優勝を果たした。平川亮はLMHクラス初挑戦で、いきなり総合優勝を手にすることになった。

Winners #8 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 Hybrid of Sébastien Buemi, Brendon Hartley, Ryo Hirakawa

写真:: Rainier Ehrhardt

 2022年のル・マン24時間レースがゴールを迎え、TOYOTA GAZOO RacingのGR010 HYBRIDの8号車(セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮)が総合優勝。トヨタがル・マン5連覇を達成した。

 久々に6月開催となったル・マン24時間レースで強さを見せたのはトヨタ勢だった。

 トヨタ勢2台は予選でフロントロウを獲得。無難なスタートを決め、レースをリードしていった。途中、ピットストップのタイミングにより前後が入れ替わるシーンもあったものの、順調に走行を重ねて夜を乗り越え、朝を迎えた。

 しかし現地時間7時半頃、ホセ・マリア・ロペスがドライブするトヨタの7号車にトラブルが発生。ミュルザンヌ前でマシンを停めた。なんとか再始動した7号車はピットに戻り、マシンを再起動。コースに戻っていった。

 その後、7号車に再び問題発生。スローパンクチャーに見舞われ、予定外のピットストップを強いられることになったのだ。

 7号車を襲ったこのふたつのトラブルにより、8号車が首位を堅持。そのままチェッカーまで走り切り、2022年のル・マン24時間レース総合優勝を果たした。総周回数は380周だった。これでトヨタは、2018年の初優勝を皮切りに5連覇を達成することになった。

 総合2位には7号車トヨタ(マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス)が入り、トヨタが1-2フィニッシュを達成した。

 総合3位に入ったのは、グリッケンハウスの709号車(ライアン・ブリスコー、リチャード・ウエストブルック、フランク・マイルー)だった。グリッケンハウスはスタート直後にLMP2クラスの9号車PREMA ORLEN TEAMに先行されるシーンがあったが、2周目になんとかこれを料理。同じLMHクラスの僚友708号車や36号車アルピーヌらがトラブルに見舞われる中、トラブルフリーで走りきって、表彰台の一角を掴み取った。

 LMP2クラスは、38号車JOTA(ロベルト・ゴンザレス、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ、ウィル・スティーブンス)が序盤に首位に立つと、その後は他のマシンに大きな差をつけて24時間を走り切り、クラス優勝を手にした。

 LM-GTE Proクラスの優勝を手にしたのは、91号車ポルシェGTチーム(ジャンマリア・ブルーニ、リチャード・リエツ、フレデリック・マコヴィッキ)だった。同クラスで長く首位を走っていたのは64号車コルベット・レーシングだったが、17時間50分が経過したところでLMP2クラスの83号車AFコルセと接触し、ウォールにクラッシュ。リタイアすることとなった。

 LM-GTE Amは33号車TFスポーツ(ベン・キーティング、ヘンリケ・チャベス、マルコ・ソレンセン)がクラス優勝。79号車ウェザーテック・レーシングに1分弱の差をつけた。

 なお木村武史がドライブした57号車ケッセル・レーシングは、クラス12位でフィニッシュ。星野敏と藤井誠暢がドライブした777号車D'Station Racingは、シャシー修復が難しいダメージを負ったため、112周でリタイアしている。

 2022年のル・マン24時間レースは終始天候に恵まれ、雨が降ることもなかった。またクラッシュや接触、トラブルはあったものの、セーフティカー出動1回のみという、実にクリーンなレースとなった。

 
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