レースレポート
ル・マン24時間 24 Hours of Le Mans

まさか!? 4時間セーフティカー&またSCでレースは振り出しに……2号車キャデラックが暫定トップ|ル・マン24時間:18時間経過

ル・マン24時間レースはスタートから18時間が経過。レースもいよいよ終盤を迎えようかというところだが、暫定トップとなっているのは2号車キャデラック。セーフティカーが何度も出動する荒れた展開となっており、まだまだ先は読めない。

#2 Cadillac Racing Cadillac V-Series.R: Earl Bamber, Alex Lynn, Alex Palou

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写真:: Rainier Ehrhardt

 フランスのサルト・サーキットで開催されているWEC(世界耐久選手権)第4戦ル・マン24時間レース。スタートから18時間が経過したタイミングでは、2号車キャデラックが首位。ポルシェ勢、フェラーリ勢、トヨタ勢も含めた激しい優勝争いがくり広げられている。

 今年のル・マンは雨に振り回されており、レースが折り返し12時間を迎えようとしたタイミングで、激しい雨が降り始めた。これによってこのレース2度目のセーフティカー(SC)が出動し、しばらくはSC先導での走行が続いた。

 SCタイミングでは暫定トップを走っていた8号車トヨタをはじめとした各車がピットイン。結果として順位に変動はなく、8号車トヨタを6号車ポルシェが追いかけるという構図が維持された。また7号車トヨタ、50号車フェラーリが同一SC内で3番手を争うという形だ。

 雨はその後も強いままで、SC先導による走行も続いた。そして1時間半以上のSC走行が続く中、SCの燃料が足りなくなるという珍事が発生……給油のためピットに戻るSCと別のSCがホームストレートで交代するという、なかなか見られない事態にもなった。

 その後少しずつ雨足は弱くなっていたが、コース上では依然として激しい水しぶきがあがる場所も多く、SC先導が続いた。

 ル・マンはSC先導のまま残り10時間(現地時間朝6時)となる頃には、空が徐々に白み始め、日の出の時間に。コースコンディションが分かりやすくなっていったが、場所によって水量に差があることが見て取れた。

 なお夜が明けた後も雨は降り続けていて、レースはSCが継続。残り9時間半を切る頃には再び雨足が強まり始めてしまい、SC先導による走行はいよいよ3時間目に入った。

 SC走行が続く中、3番手を走っていた7号車トヨタには、ピットアウト時の復帰位置を巡り審議対象とされてしまった。その後再びピット経入り適切な次のSCの隊列へ復帰。これで4番手に後退したが、お咎めはナシとなった。

 雨は残り8時間半を前に少し弱まり、そしてついに降り止んだ。そしてレース再開に向け、残り8時間10分を切ったところでセーフティカー終了に向けてマージ(隊列を1つにまとめる)の手順がスタートした。

 ひとつに隊列がまとまると、8号車トヨタを先頭に隊列を整理。そして4時間以上に及んだSC走行にようやく終わりが告げられ、レースは残り7時間50分をもってリスタートを迎えた。

 なお平川亮がステアリングを握るトップの8号車トヨタの後ろには、11番手まで同一周回のハイパーカーが連なっており、まさにレースは仕切り直しという状況だ。

 リスタートで大きな混乱はなく、8号車トヨタがリード。その後方では4番手の7号車トヨタ(ニック・デ・フリーズ)が、3番手を走る50号車フェラーリに積極的に仕掛けたものの、仕留めることができなかった。

 その7号車トヨタは、ポルシェカーブで減速。ペースを大きく落とし、そのままピットインしてしまった。原因はフロントウインドウがオイルで酷く汚れてしまったため、視界が著しく悪くなったことにあったようだ。7号車はピットでティアオフシールドを剥がして、11番手でコースへ戻った。

 トップ争いでは8号車トヨタがリスタート直後から6号車ポルシェを3秒ほど引き離し、ルーティンのピットストップを挟んだ後も、2~3秒と付かず離れずのギャップでのバトルが続いた。

 残り7時間となる頃には濡れていたコースが乾き、少しずつ走行ラインが形成され始めた。そこでトヨタは、3番手を走っていた7号車を先にスリックタイヤへと交換する策に出た。

 スリックタイヤを履いた7号車トヨタのペースは注目を集めたが、アウトラップから速さを発揮。そのためトヨタは8号車もピットインさせスリックタイヤへと交換。一方で6号車ポルシェはステイアウトを選択した。

 残り6時間43分、4号車ポルシェがインディアナポリス・コーナーへの進入でクラッシュ。タイヤバリアにマシンを激しく打ち付けてしまった。これでスローゾーンとなったタイミングで、6号車ポルシェがピットイン……8号車トヨタが速度を落としているうちに、彼らの前に出ることに成功。結果的にステイアウトが活きた形となった。

 

 残り6時間24分、このレース3度目のセーフティカーが出動する事態となった。HEART OF RACINGの27号車がインディアナポリス・コーナーで上下逆さまになってしまうクラッシュを喫したためだ。

 結局、これでレースは再び仕切り直しに。クラッシュによるタイヤバリヤの破損を修復する必要もあり、さらにSC先導中にクラッシュするマシンやトラブルでコース脇に停車するマシンが相次いだため、残り6時間を切ってもSC先導が続いた。

 各車がピットインを進めていった結果、残り6時間を切ったタイミングでの暫定ポジションは、2号車キャデラックがトップ。2番手に5号車ポルシェ、3番手に83号車フェラーリが続いた。7号車トヨタは5番手、6号車ポルシェは6番手、8号車トヨタは7番手だ。

 木村武史が乗る87号車Akkodis ASPチームのレクサスLC F GT3はクラス3番手、佐藤万璃音と濱口弘が乗る95号車ユナイテッド・オートスポーツのマクラーレン720S GT3 Evoはクラス6番手、星野敏が乗る777号車D’station Racingのアストンマーティン・ヴァンテージGT3 Evoはクラス12番手、小泉洋史が乗る82号車TFスポーツのシボレー・コルベットZ06 GT3.Rはクラス14番手をそれぞれ走行している。

 

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