ル・マン初挑戦のバトン「SMPレーシングの目標はプライベーター最速」
SMPレーシングからル・マンに初参戦するバトンは、LMP1クラスのプライベーター最速を目指し、レベリオンと戦うのが目標だと語った。













SMPレーシングから世界耐久選手権(WEC)に参戦するジェンソン・バトンは、初挑戦となるル・マン24時間レースでは、LMP1クラスのプライベーター最速をレベリオン・レーシングと争うことが目標だと語った。
今季は日本のスーパーGTにも参戦しているバトン。スケジュールの関係から開幕戦のスパは欠場したが、2018/19年のWEC”スーパーシーズン”残り全戦に、SMPレーシングの11号車BR-1 AERに乗り参戦する予定だ。
3日(日)、バトンはチームメイトのヴィタリー・ペトロフ、ミカエル・アレシンと共にル・マン公式テストに参加した。結果としては、ペトロフが記録した3分21秒603というベストタイムで11号車は5番手。トヨタ勢の間を割って2番手となったレベリオンの3号車R-13とは、約2秒のラップタイム差があった。
この日20周を走行したバトンは、レベリオンのペースに感銘を受けた上で、SMPレーシングにも競争力があると感じたようだ。
「テストデイのタイムは驚くほど速かった」とバトンは話した。
「プレイベーターのマシンが19秒台に入れるなんて、かなり印象的だ」
「僕たちはそれからは少し遅れているが、僕たちはかなりトラフィックの影響があった。ここでは、みんながどのラップでもその影響を受けているとは思うけどね。トラフィックに対処しながら戦うことになる」
「レベリオンに挑戦できることを願っている。それが目標だと僕は思う。トヨタ勢と比較するのは難しい。彼らが(テストで)何をやっていたか分からないからね。彼らのマシンがどれだけ速く走れるかは分からない」
伝統のコースに好印象のバトン
バトンは公式テストで、24時間レースの舞台となるサルト・サーキットのフルコースを初体験した。彼は、伝統のサーキットにかなり良い印象を抱いたようだ。
「最初のセクターは流れるようで、とても楽しい。鈴鹿のセクター1を思い出す」
「第2セクターはシケインがあるし、ドライブする路面もトリッキーだ。レースカーが全開で走ると本当にバンピーなんだ!」
「(公道区間は)路面がクラウン状(車線部分が凹んでいる)になっているから、”サイドチェンジ”をするのが難しいんだ。タイヤを暖めようとしてマシンを振って道路を横切ったんだけど、今までやってきた中でそれが一番危ないことだったと思う!」
バトンと同じく元F1ドライバーで、LMP2クラスのユナイテッド・オートスポーツからル・マンに初挑戦するファン・パブロ・モントーヤは、高速コーナーであるポルシェカーブがキャリアの中で一番好きだと絶賛している。
バトンも、モントーヤの感想に同意し「ポルシェカーブはとても素晴らしい。マシンが持っているグリップの多さに驚く」と語った。
「本当に楽しいんだ。ポルシェカーブに自信を持つのにしばらく時間がかかったけど、今は自信がある」
「そこには、アスファルトのランオフエリアがないことを覚えておいて、ラップタイムを改善していくんだ。僕がこれまでやっていたことと同じだし、僕はそれを楽しんでいる。もう一度マシンに乗るのが楽しみだ」
この記事について
シリーズ | Le Mans |
ドライバー | ジェンソン バトン |
チーム | SMP Racing |
執筆者 | Filip Cleeren |