ル・マン4連覇を逃したブエミ、スタート直後のクラッシュは”幸運”でも「僕らも当然勝ちたかった」
TOYOTA GAZOO Racingのセバスチャン・ブエミは、ル・マン24時間レースのスタート直後に追突されたことについて、当てられた場所は非常に幸運であり、その結果レースを走り切ることができたと語る。
![#8 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid Hypercar, Sébastien Buemi, Kazuki Nakajima, Brendon Hartley](https://cdn-7.motorsport.com/images/amp/YpNK3o30/s1000/8-toyota-gazoo-racing-toyota-g.jpg)
ル・マン24時間レースのスタート直後、セバスチャン・ブエミがドライブする2番グリッドからスタートした8号車トヨタは、ダンロップシケインで708号車グリッケンハウスに追突されてスピン。最後方付近までポジションを落とすことになった。
ただブエミによればこのクラッシュは当たりどころが”よく”、幸運にもほとんどダメージを負うことはなかったという。
直前に降った雨により、完全なウエットコンディションでスタートが切られた2021年のル・マン24時間レース。フロントロウを独占したトヨタ勢2台が、ポジションをキープしていくように見られたが、スタート直後に事故が起きた。
3つ目のコーナーであるダンロップシケインで、ブレーキングが遅れた708号車グリッケンハウスが、8号車トヨタに激しく追突してしまったのだ。この事故により8号車トヨタはスピンし、大きくポジションを落とすことになった。また追突した方の708号車グリッケンハウスは右フロントのヘッドライト周辺に大きなダメージを負った。
当時8号車をドライブしていたブエミは、そのクラッシュによって大きなダメージを負わなかったことは「かなり幸運だった」と感じているという。マシンを再起動するためにコース上でストップする必要があり、一時は最後尾付近まで落ちたものの、最終的には2周遅れながら、優勝した7号車トヨタに次ぐ2位でフィニッシュすることができた。
ブエミは、ウエットコンディションだったこともあり、スタート直後はかなり慎重に走っていたと説明する。
「この一週間は雨が降っていなかったんだけど、スタート時には大雨が降ったんだ」
そうブエミは語る。
「それは誰にとっても同じこと。24時間レースを走るんだから、スタートはかなり慎重に行ったんだ。特にウエットコンディションの場合は、気楽に行くのが常だ。それは明らかなことだよ」
「でも彼(708号車グリッケンハウスのオリビエ・プラ)はタイヤをロックさせて、 僕にぶつかってきた。でもどういうわけか、彼は僕の左リヤホイールに真っ直ぐ当たってくれたので、幸運だったよ。特にダメージを負わずに済んだんだ」
「唯一の問題は、リスタートしなければならなかったことだ。ウエットコンディションで60台のマシンが走ってくるから、視界が悪くなるからだ」
「その後、再起動するためにマシンを停めた。GTカーが通過していく中、ストレートの真ん中で、マシンを完全にリセットする必要があったんだ」
「それは間違いなく良いことではなかった。タイヤが完全に冷えてしまったので、アルナージュを飛び出してしまったから、リバースギヤを使ってコースに戻らなければいけなかった。基本的には、最後尾に落ちたと思うよ!」
「でもその後2位でフィニッシュできたのは、かなり良いことだった。何度かレースをリードする機会もあったんだ。それは、かなり印象的だった」
ブエミは勝利した7号車を称賛しつつも、夜の間にペースが落ち、個人として同レース4連覇を逃したことを悔しがった。
「7号車の勝利は満足しているし、チームが1-2フィニッシュしたことも本当に良かったと思う。でも、自分たちの順位には少しがっかりしている」
そうブエミは語った。
「間違いなく、僕らは勝ちたかったんだ」
「最初は素晴らしいペースだった。僕はファステストラップを記録していたんだけど、レース終盤までブレンドン(ハートレー)がファステストラップを記録していたんだ」
「最初はとても速かった。でも、夜のある時点でペースが落ちた。何が起きたのか分からない。どんどん遅くなり、7号車が少し速くなった。最終的には、レースの終わりに向けていくつかのトラブルも発生したんだ。そういう意味では、2番手でフィニッシュできたのは、それほど悪いことじゃない」
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