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失格フェラーリ、50号車“グラグラ”リヤウイングの優位性はなかったと主張「最高速記録はスリップがあったから」

ル・マン24時間で50号車が失格となったフェラーリは、失格の理由とされた車両の安全性の問題や不公平な最高速のアドバンテージについて否定した。

 #50 Ferrari AF Corse Ferrari 499P: Antonio Fuoco, Nicklas Nielsen, Miguel Molina

写真:: Alexander Trienitz

 3台体制で臨んだル・マン24時間で圧倒的な強さを見せ、優勝、3位、4位でフィニッシュしたフェラーリ。ただ50号車は失格によって4位のリザルトを抹消されることになったが、彼らはこれについてプレスリリースで見解を示した。

 昨年のル・マン覇者であるアントニオ・フォッコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセンを擁するフェラーリ50号車は、今年のレースでも総合優勝争いに加わり、最後はコースオフによって2位の座を失うも、フェラーリ83号車、ポルシェ6号車、フェラーリ51号車に次ぐポジションで完走した。

 ただ50号車に関しては、リヤウイングに関する規定違反が発覚し、失格の裁定が下された。指摘されたのは、ホモロゲーションされたものと比較してサポートセクションのボルトが4本少なかったこと、そして許容値(15mm)を大幅に超える52mmというウイングの変位が記録されたことだ。

 これらによって50号車はウイングでの空気抵抗を低減させ、ストレートスピードを向上させていた可能性がスチュワードによって示唆されている。実際50号車は、ボルトの欠落が確認されているレース終盤(387周中380周目)に最高速度を記録している。またスチュワードは併せて、不完全な状態となったウイングは破損のリスクを伴うとして、安全性に対する懸念を示した。

 しかしフェラーリは、競技性の優位、安全性の欠如のどちらも否定している。彼らは声明の中でこう綴った。

「この部品の設計上、これらのボルトの1本または複数が欠けていても、車両の安全性には一切影響がなかった」

「レースの最後の37分間でボルトを失ったことにより、パフォーマンスや最終順位に何らかのアドバンテージを受けることはなかった」

「スチュワードの裁定文にも書かれてきた50号車499Pのトップスピードに関しては、最後の7周の間に記録されたものだ。この間50号車は、姉妹車である51号車499Pのスリップストリームに入っていた」

 なお、このリリースでフェラーリは、「この件について我々のドライバーに競争上の有利は一切与えておらず、ドライバーや他の参加者の安全性にも影響はなかった」との見解を改めて示しつつも、スチュワードへの直接的な批判は避けており、世界耐久選手権(WEC)の規則に対する「全面的な信頼」を表明した。

 

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