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水素技術がいよいよル・マン24時間にも! 2026年から燃料電池車&水素エンジン車が共に参戦可能……トヨタ社長も「前向きに受け止めている」

富士24時間レースが行なわれる富士スピードウェイに、ACO(フランス西部自動車クラブ)のピエール・フィヨン会長が来場。記者会見にて、2026年からル・マン24時間レースに燃料電池車と水素エンジン車が参戦可能になると発表した。

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写真:: Masahide Kamio

 5月27日、富士24時間レースが行なわれる富士スピードウェイにてトヨタ自動車株式会社、マツダ株式会社、ACO(フランス西部自動車クラブ)、スーパー耐久機構による記者会見が実施された。その中でACOのピエール・フィヨン会長が、同クラブ主催のル・マン24時間レースについて、燃料電池車、水素エンジン車の参戦を2026年から認めることになると明らかにした。

 ACOはかねてより水素技術に注目しており、レースで水素技術を使用するためのプロジェクト『ミッションH24』を2018年より立ち上げている。ただ、当時から彼らが注目していたのは燃料電池車(FCV)だったが、最近ではトヨタがスーパー耐久の開発車両クラスであるST-Qクラスにて水素エンジン搭載車を走らせており、今回の富士24時間では“水素エンジンカローラ”の燃料を従来の気体水素から液体水素にスイッチするなど、様々な開発を進めている。

 そんな中でACOは、モーターで走るFCVに加えて、従来の内燃機関を有効活用できる水素エンジン車も選択肢のひとつとしてみなすようになったという。そしてこの度、2026年からル・マン24時間で水素技術を活用した車両の参加を認めることを正式にアナウンスした。

 フィヨン会長は会見の中で「2026年は、ル・マンでハイパーカーと同レベルの水素カテゴリーを設ける。(水素カテゴリー車は)ハイパーカー同様に優勝のチャンスが与えられる」と言及している。また、水素に関して様々な技術開発が行なわれていることを鑑み、それぞれに応じたBoP(性能調整)を行なうことも認めた。

 またフィヨン会長からは、「2026年に導入する水素カテゴリー、これを継続していき、2030年にはトップカテゴリーの出場者が100%水素になることを目指している」というプランも明かされた。

 

Photo by: Masahide Kamio

 そうなると、世界に先駆けて水素エンジン車を開発しているトヨタには俄然注目が集まる。会見でもやはり水素エンジン車でのル・マン24時間参戦の可能性に関する質問が寄せられたが、これについて佐藤恒治社長は「前向きに受け止めている」とコメントした。

「ACOは早くから水素エネルギーの可能性について前向き、かつ実践的な取り組みをされてきました。水素エンジンの持っている魅力や課題を、フィヨン会長は現地・現物を通じて理解をされてきました」

「今回の発表は非常に大きな意味を持つと思いますし、非常に前向きに受け止めております。今日具体的なことを申し上げることには至りませんが、近々笑顔で良い発表ができるようにしたいです」

 
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