小林可夢偉、レコード更新逃し”がっかり”も……ル・マン初制覇に向け好感触
トヨタの小林可夢偉は、2017年に自身が記録したル・マン24時間のコースレコードを更新できなかったことに少しがっかりしたと認めた。
2020年のル・マン24時間レースは、初めて行なわれたハイパーポールでトップタイムを記録したトヨタ7号車がポールポジションを獲得した。アタックを担当した小林可夢偉は、2017年に自身が樹立したコースレコードを更新できなかったことにがっかりしたと認めた。
今回から導入されたハイパーポールは各クラス上位6台がアタックするため、従来の予選よりトラフィックが少なくクリアラップを取れる可能性が高い。そのため、3分14秒791というコースレコード更新の期待も高まっていた。
小林はセッション中盤に3分15秒267をマークし、2番手のレベリオン1号車に0.555秒差をつけ、ポールポジションをほぼ手中に収めたが、さらなるタイムアップを目指してアタックを続けた。
最後のアタックで第2セクターまでで0.6秒のタイムアップを見せた小林だったが、トラックリミット違反によりこのラップタイムが無効になると無線で知らされ、そのままピットに入って予選を終えた。
「正直に言うと、2度目の挑戦で記録を破ることができると感じていたので、少し残念です」
そう小林は記者会見で語った。
「クルマは良さそうでしたし、ハイパーポールの方が路面のコンディションが良かったです。トラフィックの状況もハイパーポールの方が良いので、僕たちはパフォーマンスに集中していました」
「いつもはトラフィックの状況を考えて(アタックする)タイミングを探すんですが、今回はよりクルマのパフォーマンスに重点を置いていました」
「僕たちは正しい動きをしたと思いますが、残念ながらラップタイムが抹消されたので、ストップしなくてはいけませんでした。すでに0.7秒はタイムアップしていて、レコードを更新できていたはずなので、かなり残念です」
「ですがそれはそれです。チームは本当に素晴らしい仕事をしました。クルマにはかなり自信がありました。ハイパーポールはドライバーとして、トラフィック無しでサーキットを走れる絶好の機会です。僕としては素晴らしいフィーリングでした」
昨年のル・マン24時間レースでは、トヨタ7号車は残り1時間までトップを快走しながら、タイヤにスローパンクチャーが発生。センサートラブルもあり大きくタイムロスし、総合優勝を僚友の8号車に譲る形となった。
トヨタ7号車の小林、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスは、今年こそのル・マン制覇を目指しており、前戦スパ6時間レースで優勝した勢いが今週末の成功に繋がることを小林は期待している。
「昨年の出来事もあって、僕たちは間違いなく勝利に飢えています」
「僕たちはいつもここでは速かったですが、どういうわけかまだ勝ったことがありません」
「スパもそうでしたが、今年はなんとか勝てたので、違う結果になるかもしれません。最善を尽くします。ル・マンは常に特別です。最高のクルマを持っていたとしても、勝てないことがあります」
「それが24時間のストーリーです。しかし常にプッシュし、ベストを尽くすことが重要です」
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