ル・マンデビュー果たすロバート・クビサ、24時間耐久レース“3度目の正直”で完走なるか?
元F1ドライバーのロバート・クビサは2021年のルマン時間レースへと参戦するが、過去2回出場した他の24時間レースのようにリタイアすることなく「完走したい」と語った。
#41 Team WRT Oreca 07 - Gibson: Robert Kubica
ELMS
2019年までF1に参戦していたロバート・クビサ。彼は今年、ル・マン24時間レースへ参加するが、過去に参加していた他の24時間レースとはことなり、キチンと完走したいと語った。
クビサは今回、LMP2クラスのチームWRTのオレカ 07#41号車をルイ・デレトラとイーフェイ・イェと共にドライブし、ル・マンへのデビューを果たす。彼らはヨーロピアン・ル・マンでもチームを組んでおり、現在はチャンピオンシップをリードする存在となっている。
しかし、クビサは過去2回24時間の耐久レースに出場した経験があるが、完走した経験はない。どちらも彼のコントロールの及ばない部分で幸運に恵まれずリタイアで終えているのだ。
2017年にドバイ24時間レースへ参戦した際は、技術的な問題によってリタイア。さらに今年のデイトナ24時間ではマシンをドライブする以前に、ギヤボックスの問題が発生しリタイアせざるを得なかった。
クビサはこうした悪い流れを、今回のル・マンで終わらせたいと願っている。なおチーム3人のうちル・マンに出場したことのある経験を持つのは、デレトラのみだ。
「ル・マンは最大の耐久レースであり、最も歴史あるトラックのひとつでもある。僕はここにいられること、そしてイベントに参加できることを本当に嬉しく思っている。新しい物事や挑戦に満ちていると確信しているんだ」
ル・マンを前に、クビサはそう語った。
#41 Team WRT Oreca 07 - Gibson LMP2 of Robert Kubica, Louis Delatraz, Yifei Ye
Photo by: JEP / Motorsport Images
「このイベントを尊重して、できるだけ上手くやり、ミスを避けるようにしなければならない。難しい状況も現れるだろう。リスクを最小限に抑え、コース外でもコース内でも困難な状況から逃れることが重要だ」
「ストレスもあるだろうし、多くのエネルギーと努力が必要になると思う。だけど参加できてとても嬉しいし、初めて24時間レースをフィニッシュできることを祈っている。キャリアでは2回しか(24時間レースに)出たことはないけど、完走したことが無いんだ。今回は違ったモノにできればと思っている」
チームWRTは過去10年間、アウディのGT3マシンで成功を収めてきた。そして今年はついにプロトタイプマシンによるレースへと進出した。
そして7月に行なわれたWECのモンツァ戦で、彼らは初表彰台を獲得してみせるなど、既に結果を出し始めている。
チームWRT代表のヴィンセント・ヴォッセは、チームがル・マンで競う姿を目の当たりにするのは夢のようだと語っている。
「長く待ち望んだ目標だ」と、ヴォッセは言う。
「ル・マンはチームWRTにとって立ち上げから常に夢であり続けてきた」
「どのモータースポーツファンにとっても、ル・マンは大きな意味を持っている。それが耐久レースの愛好家にとってなら、なおさらだ。個人的には私がドライバーをやっていたときの、人生で最も素晴らしい経験の一つだった。そして今、別の立場で戻ってこられたのは、素晴らしく幸せなことだ」
「ル・マンより尊敬の念を抱くレースは無い。我々は常に野望を持ってレースをしているが、2021年の参加は探査的なものだと考えている」
「チーム内の優秀なル・マンの専門家や、素晴らしいドライバーラインアップなど、素晴らしい準備ができていることは分かっている。しかし我々はまた多くの予想し得ないことにも直面するだろうし、多くの学びを得ていくだろう。どうなるか様子を見てみよう。しかしここに参加できることそれ自体が、既に特別なことだ」
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