ル・マン24時間レース、2021年も開催日程変更。8月21~22日に延期が決定
ル・マン24時間レースは、世界的な健康危機の影響で2年連続で開催が6月から延期されることになった。
ル・マン24時間レースの主催者であるACO(フランス西部自動車クラブ)は、第89回ル・マン24時間レースの開催を8月21~22日に延期することを、3月4日に発表した。
1968年以来、6月に開催されてきた伝統のル・マン24時間レースだが、昨年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響で開催が9月に変更、無観客でレースが行なわれた。
ACOのピエール・フィヨン会長は、ファンがレースを観戦できるチャンスを最大化するために、開催の延期を決定したと語った。
「難しい決断だったが、正しい決断だ」
「2年連続でル・マン24時間レースを無観客で開催することは考えられないことだ」
「そのため、そのようなことが起こらないように、そして競技者がシーズン全体の見通しを立てられるように、できる限りのことをしている。我々は必要な健康上の対策をすべて備えた上で、安全にレースが開催できるように懸命に努力している」
フリー走行や予選の形式、チケット情報などの詳細は、4月末に発表されるという。これには、昨年の日程変更で中止となったオフィシャルテストの開催有無も含まれている。
今季のFIA世界耐久選手権(WEC)は全6レースで争われる予定であり、4月4日の開幕戦ポルティマオ、5月1日にスパで開催される第2戦は共に無観客で行なわれることになっている。
今回の日程変更により、7月18日に予定されていたモンツァ6時間レースが第3戦に。ル・マンが第4戦ということになる。富士スピードウェイでの第5戦が9月26日、バーレーンでの最終戦が11月20日という流れだ。
開幕戦に1台体制でエントリーし、ル・マンまでの3レースを戦うと見られていたコルベット・レーシングにとって、今回の日程変更は悩ましいモノとなるはずだ。
例年、ル・マン24時間にスポット参戦しLM-GTE Proクラスを戦ってきたコルベット。昨年はル・マン参戦を断念していたが、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の日程が変更された影響で、今季はWEC開幕戦からル・マンまでの3レースを戦う道が開けていた。
しかし、ル・マン24時間レースの新たな日程は、バージニア・インターナショナル・レースウェイで開催されるIMSAのレースと日程が重複しているのだ。
なお今年のル・マン24時間レースのエントリーリストは3月9日に発表される。
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