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ル・マン24時間:トヨタ8号車が連覇でWEC王者に。7号車はラスト1時間に泣く

第87回ル・マン24時間レースは、8号車トヨタTS050Hybridが総合優勝し2連覇。WECシーズンチャンピオンを獲得した。

Podium: Race winner #8 Toyota Gazoo Racing Toyota TS050: Sébastien Buemi, Kazuki Nakajima, Fernando Alonso

Podium: Race winner #8 Toyota Gazoo Racing Toyota TS050: Sébastien Buemi, Kazuki Nakajima, Fernando Alonso

Alexander Trienitz

 第87回ル・マン24時間レースは、8号車トヨタTS050Hybrid(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/フェルナンド・アロンソ)が385周を走破し、ル・マン24時間レース連覇を果たした。

 2位には7号車トヨタTS050Hybrid(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペス)。ラスト1時間までトップを走っていた7号車はタイヤトラブルに泣いたが、2位を死守しトヨタが2年連続でワンツーフィニッシュを飾った。

 夜明けのタイミングで発生したドラゴンスピード31号車のクラッシュにより出動したセーフティカー(SC)も解除され、レース開始から18時間が経過した。当時の総合トップはトヨタの7号車で、チームメイトの8号車を1分40秒ほどリードしていた。

 LMP2クラスではGドライブの26号車がトップを快走していたが、レース開始から18時間13分ほどの時点で緊急ピットインし、ガレージにマシンを入れてしまった。15分ほどの修復作業でレースに復帰したが、クラス7番手まで後退。これでシグナテック・アルピーヌ36号車がクラス首位に立った。

 その直後には、LMP1クラス4番手を走っていたレベリオン3号車がスローダウン。なんとかピットに帰り着くと、こちらもガレージで修復作業を開始した。20分弱でコースに戻ったが、その影響でレベリオン1号車が総合4番手に浮上。3号車はその後もう一度ガレージで作業を行い、チームメイトから6周遅れとなった。

 また、レース残り時間が5時間となったタイミングでは、LMP2クラスのユナイテッド・オートスポーツ32号車のマシンからリヤカウルが脱落してしまったことで、フルコースイエロー(FCY)が出された。

 小林がステアリングを握り、チームメイト8号車との差を徐々に広げていたトヨタ7号車だったが、ちょうどピットインのタイミングでこのFCYによりピットレーンがクローズされてしまった。7号車はガス欠防止のために許されている5秒間の給油を行い、FCY解除後に再びピットイン。それでも、8号車との差は1分48秒ほどと、大きな影響はなかった。

 その後も波乱は続く。残り時間が3時間40分というタイミングで、LMP2クラスのレーシング・チーム・ネーデルランド29号車が大クラッシュ。インディアナポリス手前の右コーナーでほとんど減速できず、タイヤバリアに突き刺さってしまったため、SCが出動する事態となった。

 幸い29号車をドライブしていたニック・デフリーズは無事だった。デフリーズは左フロントとフロントスクリーンが大破したマシンをなんとか走らせピットまで帰還。クルーは一斉に修復作業を開始した。

 このSC明け、LM-GTE Proクラス3番手を争う91号車と93号車がポルシェ同士のバトルを見せた一方、コルベット63号車が痛恨のクラッシュ。ポルシェカーブでスピンし、左フロントをウォールに当ててしまった。ピットインごとにフェラーリ51号車と首位を入れ替える一進一退の攻防を繰り広げていた63号車は、これでクラス優勝争いから脱落することになった。

 レースが残り2時間を切ったタイミングでは、LM-GTE Amクラストップを走っていた85号車KEATING MOTORSPORTSがピット作業の際にホイールスピンをさせてしまい、ストップ&ゴーペナルティが科されてしまう。これで2番手の56号車TEAM PROJECT 1とのギャップが一気になくなってしまった。

 総合首位のトヨタの7号車は小林が好ペースで走行を続け、フィニッシュ担当のロペスへバトンタッチ。中嶋がフィニッシュを担当するトヨタ8号車に対して2分以上のギャップを築き、トップをひた走っていた。

 しかしその7号車がまさかのトラブルに見舞われる。レース残り1時間を切った直後に、右フロントタイヤにスローパンクチャーが発生しているとして緊急ピットイン。タイヤを1本だけ交換しコースに戻った7号車だったが、スロー走行で再度ピットインするように指示が出たのだ。

 慎重にピットを目指すトヨタ7号車の脇を、トヨタ8号車が駆け抜けトップが交代することとなった。その後、タイヤを4輪とも交換した7号車はペースを取り戻した。

 一時は1分弱まで開いた8号車との差を猛然と詰めていった7号車。しかし、すでに残り時間が少なかったこともあり、着実に走行を重ねていった8号車の中嶋を逆転することはできなかった。

 8号車の中嶋は、385周を走破しトップチェッカーを受け、ル・マン24時間レース連覇を果たした。またこの結果、トヨタ8号車の中嶋、ブエミ、アロンソがWECスーパーシーズンのチャンピオンに輝くことになった。

 終始レースを引っ張ったトヨタ7号車の小林、コンウェイ、ロペスは、16.972秒差の2位でフィニッシュ。土壇場でトラブルに見舞われたが、トヨタの2年連続ワンツーフィニッシュを支えた。

 総合3位はSMPレーシングの11号車。ライバルであるレベリオン勢にトラブルが多発する中、目立った問題もなく24時間を走り切った。

 LMP2クラスは、シグナテック・アルピーヌ36号車が2位の38号車ジャッキー・チェンDCレーシングに1周差をつけ、クラス優勝を達成。同時にクラスチャンピオンに輝いた。

 LM-GTE Proクラスは、フェラーリの51号車AFコルセが優勝。2位はポルシェの91号車、3位にポルシェ93号車が入った。チャンピオンは92号車のポルシェが獲得しており、”耐久王”ポルシェにフェラーリが一矢報いた形だ。

 LM-GTE Amクラスは最後まで85号車KEATING MOTORSPORTSのフォードGTと56号車TEAM PROJECT 1のポルシェが争っていたが、85号車がクラス優勝。56号車がクラスチャンピオンを獲得している。

【リザルト】第87回ル・マン24時間レース:決勝結果

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