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レースレポート

ル・マン24時間は12時間経過。トヨタ7号車が首位キープ、8号車はトラブルで周回遅れに

2020年のル・マン24時間レースは、折り返し地点である12時間が経過した。LMP1クラスは依然としてTOYOTA GAZOO Racingがワンツー体制を築いている。

#7 Toyota Gazoo Racing Toyota TS050: Mike Conway, Kamui Kobayashi, Jose Maria Lopez

写真:: Rainier Ehrhardt

 第88回ル・マン24時間レースは開始から12時間が経過した。LMP1クラスはポールポジションスタートのトヨタ7号車が総合首位。一方の僚友トヨタ8号車もブレーキトラブルにより周回遅れとなったものの、2番手をキープしている。

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 コロナ禍の影響で開催時期が6月から9月にずれ込んだ2020年のル・マン24時間。例年は夏至に近い開催されるため昼の時間が長いが、今回は半分近くがナイトセッションというイレギュラーなレースとなった。

 セッション序盤は大きな波乱もなくレースが進んでいったが、陽が傾き始めたレース開始から5時間45分頃、52号車AFコルセ(アレクサンダー・ウェスト)がポルシェカーブでクラッシュ。これによりこのレース初めてのセーフティカー出動となった。

 その後、LMP2クラスの30号車デュケーヌ(トリスタン・ゴンメンディ)がミュルサンヌ・シケインのひとつ目で大クラッシュを喫したため、再びセーフティカーがコースに出た。クラッシュに伴うバリアの修復や、事故現場で作業にあたったマーシャルの撤収のため、レース再開には少し時間がかかった。

 この時点でLMP1クラスはトヨタ7号車と8号車が僅差でのワンツー体制となっていたが、ここまでブレーキのオーバーヒートに悩まれていた8号車がこのタイミングを活かしてピットイン。右フロントブレーキを交換した。

 中嶋一貴がステアリングを握る8号車は3番手でコースに復帰したが、程なくしてレベリオン1号車の前に出て2番手に。ただ首位のトヨタ7号車に対しては周回遅れとなってしまった。現在7号車は小林可夢偉が、8号車はブレンドン・ハートレーが走行を担当している。

 今回2台体制のレベリオン勢は3番手、4番手を走行。バイコレスはレース開始6時間半頃にS字でリヤウイングが脱落しクラッシュ。何とかガレージまで戻り、クルーが修復作業を行なっていたが、正式にリタイアとなった。

 24台ものマシンがエントリーしているLMP2クラスは、ユナイテッド・オートスポーツ勢がワンツー体制を築いている。一方、スタートドライバーの山下健太が躍動して一時クラス2番手を走行していたハイクラスレーシング33号車は、トラブルが頻発する苦しい展開となり、現在もガレージにマシンを収めて作業を行なっている。山中信哉擁するユーラシア・モータースポーツ35号車はクラス18番手だ。

 LMGTE Proクラスは、51号車AFコルセと97号車アストンマーチンの一騎打ちの様相に。一方のLMGTE Amクラスはアストンマーチン勢が僅差のトップ争いを繰り広げており、98号車アストンマーチンを90号車TFスポーツが1秒差で追いかけている。木村武史率いる70号車CAR GUY RACINGはクラス19番手。現在はケイ・コッツォリーノがステアリングを握っている。

 

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