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「レースというものは残酷」トヨタ7号車の小林可夢偉、またしてもル・マン制覇ならず

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「レースというものは残酷」トヨタ7号車の小林可夢偉、またしてもル・マン制覇ならず

2020年のル・マン24時間レースで3位に終わったトヨタ7号車の面々が、その複雑な心境を語った。

 ル・マンの女神は、またも彼らに微笑まなかった。2020年のル・マン24時間レースで、TOYOTA GAZOO Racingの7号車は3位に終わった。

 昨年は残り1時間というところでトラブルが発生し、勝利を逃したトヨタ7号車。今年のル・マンは何としても勝利を掴むため、小林可夢偉を中心にチームが一致団結して準備を進めてきた。そして予選ハイパーポールセッションでも小林が自身のレコードタイムに迫る走りを見せてポールポジションを獲得。これ以上ない形でレースに臨んだ。

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 レースでも7号車は序盤から首位をキープ。僚友の8号車がブレーキトラブルに悩まされていたこともあり、8号車を周回遅れにする盤石の走りでル・マン初制覇に向け突き進んでいた。しかし、レース開始から12時間を過ぎたところで悲劇は起こった。

 7号車はピットレーンにやってくると、そのままマシンをピットガレージに入れてしまった。マシンがガレージに収められる際の小林の悔しさを噛み殺すかのような表情からも、起きたトラブルが深刻なものであったことは明白だった。

 排気マニホールドの故障に見舞われていた7号車は、チームスタッフが迅速な修復作業を行ない、コースに戻ることができたが、それでも30分近くタイムをロスしてしまった。この時点でトップから7周遅れのクラス4番手。勝利が一気に遠のいてしまった。

 終盤のレベリオン3号車のトラブルにより最終的に3位となった7号車だが、小林はこのような結果は予想していなかったと語った。

「3位という結果は我々が望んでいたものでも、予想していたものでもありません。我々は今年もここル・マンで非常に速かったのですが、レースというのは残酷です」

「我々はよく戦いましたし、チームも深夜に迅速な作業で車両を修復してくれました。今回のトラブルは初めてのことですが、それがこのような重要なレース中だったというのは本当に不運でした。しかし、ル・マンではこういうことも起こりえます。8号車と、ハードワークで2台揃っての完走を成し遂げたチームを祝福します」

 今季のWEC(世界耐久選手権)は6レースを終えて7号車が3勝、レベリオン1号車が2勝、そして8号車が1勝となっていた。しかしながら、6時間レースの2倍のポイントを獲得できるル・マン24時間で勝利した8号車の面々が、7号車の面々を逆転してドライバーズランキングで首位に浮上した。

 7号車のマイク・コンウェイは、自分たちがひとつのレースで“ふたつのダメージ”を負ったと表現した。

「ル・マンの勝利の女神は今年も我々には微笑んでくれませんでした。TOYOTA GAZOO Racingが3連覇を達成したことは喜ぶべきことですが、我々7号車の側からすると、また勝利を逃してしまったような感じです」

「また、これによりチャンピオン争いの状況が大きく変わってしまったことも残念です。ひとつのレースでふたつの大きなダメージを負ってしまいました。我々は常に良いレースをするためにここに来ていますが、いつも何かに邪魔されているようです。とはいえ、8号車が勝ったことはチームにとって良かったですし、彼らは素晴らしい戦いぶりでした」

 そしてフィニッシュの瞬間までプッシュを続けたホセ・マリア・ロペスは、自分たちが勝てなかったことは残念だとしながらも、優勝した8号車の面々を称えた。

「まずは、チームと8号車のクルー、おめでとう。このようなビッグレースを3連覇するというのは、TOYOTA GAZOO Racingにとっても大変な偉業です」

「このレースに向け、チームは昼夜なくハードに働いてきました。マイクと可夢偉を含む誰もが素晴らしい働きをしましたし、私自身もその一部だったと思います。今回は運に恵まれず、我々の7号車にとって望んでいた結果にはなりませんでした。本当に速かっただけに、勝てなかったのは残念ですが、挑戦を続けます」

 

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この記事について

シリーズ Le Mans
イベント 24 Hours of Le Mans
ドライバー ホセ・マリア ロペス , 小林 可夢偉 , マイク コンウェイ
チーム Toyota Gazoo Racing WEC