トヨタ、LMHマシンのテストを実施。ロペスは信頼性に好印象「複雑なクルマなのに最初から良い」
ホセ・マリア・ロペスは、トヨタの新しいLMハイパーカーの印象について、2回のテストを経て信頼性に好印象を抱いたようだ。
FIA世界耐久選手権(WEC)は2021年から、LMH(ル・マン・ハイパーカー)規定のマシンが最高峰クラスを走ることになる。トヨタは順調にニューマシンのテストを進めており、ホセ・マリア・ロペスはその信頼性に好印象を持ったようだ。
トヨタは10月末にニューマシンのシェイクダウンをポールリカールで実施。そして12月16日から18日までの3日間、ポルトガルのアルガルヴェ・サーキットで2回目のテストを行なった。
このテストには、ロペスやマイク・コンウェイ、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーが参加。1台のマシンをシェアして走行を重ねた。テスト最終日には、チームのテスト兼リザーブドライバーに指名されているニック・デ・フリーズも合流したが、スーパーフォーミュラに参戦している小林可夢偉や中嶋一貴は、週末にレースがあったことからテストには参加せず。なお、このふたりは10月のシェイクダウンの際にも日程の関係で参加できていない。
小林やコンウェイと2019-2020年シーズンのWEC王者に輝いたロペスは、ニューマシンの信頼性について「非常に印象的だった」と語った。
「初期のテストからすでに、かなり良かった」とロペスは言う。
「多くの距離を走れたし、マシンの信頼性も非常に良かった。このような複雑なクルマで、最初のテストから多くの走行距離を記録したことは非常に印象的だった」
「チームはこのクルマに使われている技術に長い時間をかけて取り組んできたが、素晴らしい仕事をしてくれた」
Toyota Hypercar
Photo by: Toyota Racing
Sébastien Buemi, Toyota Hypercar
Photo by: Toyota Racing
トヨタ・ガズー・レーシング・ヨーロッパ(TGR-E)のテクニカルディレクターであるパスカル・バセロンは、3日間のテストを「生産的なテストだった」と評した。
「多くのデータとドライバーからの建設的なフィードバックのおかげで、日を追うごとに新車の特性についての理解が深まっている」
「我々はまだサーキットテストプログラムの初期段階にあるので、(3月に予定されている2021年WEC開幕戦の)セブリングまでにやるべきことはたくさんあるが、今週の仕事には満足している」
アルガルヴェでのテスト初日は、トヨタのニューLMHマシンにとって初めてのウエットコンディションでの走行となったが、バセロンは「幸運なことに、残りの2日間は太陽が出ていて気温もマシだった」と明かした。
トヨタは1月中旬に予定されている新車のバーチャル発表会に向け、アルガルヴェのテストで初めてカラーリングを施して走行した。ポールリカールのシェイクダウンでは、カモフラージュのカラーリングを纏ったマシンが走行するシーンをティザー画像で公開していた。なお、そのカラーリングは白と黒、赤で塗り分けられたTS050ハイブリッドでもお馴染みの意匠で、LMHマシンと並行して開発されているGRスーパースポーツロードカーと似たモノとなるようだ。
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