ル・マン24時間に親子で参戦”マグヌッセン”。不運なレースも「生涯忘れることはない」
ヤン・マグヌッセンは、息子であるケビン・マグヌッセンと組んで2021年のル・マン24時間に参戦した。しかしレースは不運に見舞われたため、「理解するのは難しい」と語った。
元F1ドライバーのヤン・マグヌッセンは、同じく元F1ドライバーであり、息子でもあるケビン・マグヌッセンと組み、2021年のル・マン24時間レースに参戦。彼らふたりの同胞のアンダース・フィヨルドバッハが駆った49号車ハイクラス・レーシングは、レース中様々な試練に見舞われ、LMP2クラス優勝を果たした31号車チームWRTから27周遅れのクラス17位(総合29位)に終わった。
今回のレースで、父ヤンは23回目のル・マン挑戦、息子ケビンは初のル・マンとなった。しかしそのレースは簡単なモノではなかった。
レース中盤、ヤン・マグヌッセンがドライブを担当していた際、ロマン・ルシノフが駆る12号車G-ドライブ・レーシングのマシンに追突されてしまう。その後走行を続けたヤン・マグヌッセンだったが、すぐにリヤタイヤがパンクし、クラッシュしてしまう。
ヤン・マグヌッセンはダメージを負ったマシンをピットになんとか戻し、チームのスタッフはそれを修復してレース復帰を果たした。しかしレース後半にはエンジンのトラブルが頻発し、予定外のピットインを繰り返すことになった。
「今回のこと、そして我々がこういうことを一緒にやれたことについては、とても素晴らしいことだと思う」
ヤン・マグヌッセンはレース後にそう語った。
「これは、夢に見ていたことのひとつだ。確かに、今週末にはケビンと共に、もっと素晴らしい結果になることを望んでいた。でも、特にル・マンではそれは簡単じゃない」
「プロジェクト全体に、最初から最後まで参加できたのは素晴らしかった。今回のこと、そして私の夢を実現するために、サポートしてくれた人がたくさんいたことにとても感謝している」
「運が悪かったということを理解するのは簡単じゃない。最後の数周まで、我々は大きな問題を抱えていた。でもここル・マンで、同じマシンをケビンと共に走らせた時の感情と経験は、これからも忘れることはないだろう」
今回のレースについて、息子ケビン・マグヌッセンも次のように語った。
「確かに、望んでいたような結果ではなかった。でも父と一緒にレースをすることは、僕らが長年にわたって話し合ってきたことだ」
そうケビン・マグヌッセンは語った。
「自分の父親のことをチームメイトと呼べるのは、素晴らしいことだ。彼はル・マンで優勝した経験があるし、僕も将来的にはそれを目指している。彼とチームメイトになれるということは本当に素晴らしいことで、これからの人生で忘れられないことになるだろう」
「ここル・マンを走るのは、レース中に不満を抱えている時はそれほど良い気分じゃなかったけど、でもとても素晴らしかった。本当に素敵なコースであり、イベントでもあった。今回経験したことで、僕はこれまで以上にル・マンに勝ちたいと思うようになった」
なおケビン・マグヌッセンは、来年からハイパーカークラスに参戦する予定のプジョーの一員となることが既に決定している。
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