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三大レース制覇に王手のモントーヤ、ル・マン再挑戦に意欲。まずは仮想レースで肩慣らし?

ファン・パブロ・モントーヤは、ル・マン24時間レースに参戦してモータースポーツの“三冠”を達成したいという野望を持ち続けていると語った。

Pole Award winner #6 Acura Team Penske Acura DPi, DPi: Juan Pablo Montoya

 新型コロナウイルスの影響で9月に延期となったル・マン24時間レースのオリジナルの日程である6月13日、14日には、バーチャル・ル・マン24時間レースが行なわれるが、これには元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤも参加する。

 モントーヤは2003年にF1モナコGPで優勝し、2000年と2015年のインディ500も制しており、いわゆる“世界三大レース”の内で未だ未勝利なのはル・マン24時間のみである。

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 歴代でグラハム・ヒルのみが達成しているモータースポーツ界の“三冠”には、近年注目が集まっていた。モナコとル・マンを既に制しているフェルナンド・アロンソが、インディ500制覇に向けて熱心であることもその要因と言える。

 モントーヤが今週末のバーチャル・ル・マンで優勝すれば、ある意味で三冠を達成したとも言えるが、本人はそういった考えを一蹴した。

「全く思わない。(現実のル・マン24時間と)比較なんてできない」

 モントーヤはそう語った。

「このような素晴らしいイベントを企画してくれたことはありがたいけど、このレースに出ることが三冠のチャンスになるとは思っていない」

 モントーヤは2018年に1度だけル・マン24時間に参戦したことがある。その際はユナイテッド・オートスポーツから参戦し、LMP2クラスで3位、総合7位となっている。しかし彼はまたル・マンを走ることに関心があるようだ。

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でモントーヤと共に仕事をしているペンスキーは、新たにIMSAとWEC(世界耐久選手権)で導入される共通規則『LMDh』規格のマシンで1971年以来のル・マン復帰を検討しており、モントーヤの3冠達成への追い風となる可能性がある。

「ハイブリッドの新しいパッケージで良い機会を得られれば、とても楽しいものになると思う」とモントーヤは語る。

「ル・マンで総合優勝するチャンスがあればエキサイティングだ。そうなると(バーチャル・ル・マンと)準備の仕方が違ってくるよね」

「(三冠を)達成したいか? もちろん。でも『よし、フェルナンドが目指してるから僕も目指そう』なんてことは思ってないよ」

「ル・マンは本当にクールなイベントだし、僕が参加した中でも最も大きなレースのひとつだから、勝ちを目指したいと思うんだ」

 

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