【WEC】元アウディのファスラー、トヨタのル・マン参戦オファーを断る
昨年までアウディでWECに参戦していたマルセル・ファスラーが、トヨタ加入のオーファーを断っていたことが分かった。






元アウディのマルセル・ファスラーは、トヨタからの今季ル・マン24時間参戦についてのオファーを断っていたことが分かった。
ファスラーは2012年から2016年まで、アウディでWEC(世界耐久選手権)に参加していた。しかし昨年限りでアウディがWECから撤退することを決断したため、今季のWEC及びル・マン24時間レースでのシートは決まっていなかった。
とはいえ、ファスラーとアウディの関係が途切れたわけではなく、彼は今季、アウディR8 LMSを駆り、ブランパン・スプリントシリーズと、ブランパン耐久シリーズに参戦することになっている。
ファスラーはこれまで、ル・マン24時間レースを3度にわたって制している。そして今季、トヨタの3台目に乗るオファーが舞い込んだという。しかし彼はこれを断り、トヨタはニコラ・ラピエールと国本雄資、そして当初から決まっていたステファン・サラザンの3人に、ドライブを任せることを決めた。
「それはとても魅力的なオファーだった。しかし、合意することはなかった」
ファスラーはそうmotorsport.comに対して語った。
「いずれにしても、この連絡をもらえたことを、とても光栄に思っている」
「素晴らしいことだ。しかし、アウディとトヨタの両方でレースをするなんて不可能だった。今季はGT3レースに挑戦するけど、それについては本当にワクワクしていると言っておきたい。だから僕は、ル・マンに出るために、天と地をひっくり返すようなことはしなかったんだ」
アウディ時代のチームメイトであるアンドレ・ロッテラーは、ポルシェのシートを手にした。また、オリバー・ジャービスも、DCレーシングに加入することになっている。とはいえファスラーは、ブランパンに参戦することを満足していると、さらに強調する。
彼はスプリントシリーズにはデリエス・バンスールと組み、耐久シリーズではウィル・スティーブンスと組むこととなっている。
「僕は自分のプログラムと、参戦するレース数に満足しているよ」
ファスラーはそうコメントする。
「現在の予定では、今季は16レースを戦う。去年の2倍だ」
「GT3は、LMP1に比べれば洗練されておらず、遅いマシンだ。しかし、ドライバーのレベルは非常に高い」
Interview by Peter Wyss
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この記事について
シリーズ | Le Mans |
ドライバー | マルセル ファスラー |
チーム | Toyota Gazoo Racing |
執筆者 | Jamie Klein |