総勢18人! 2024年のル・マン24時間レースに参戦する元F1ドライバー、全員言える?

いよいよやってきたル・マン24時間レース。今年は計18人の元F1ドライバーがグリッドに並ぶ。今回はその豪華な面々を紹介する。

#38 Hertz Team Jota Porsche 963: Oliver Rasmussen, Philip Hanson, Jenson Button

 6月15日から6月16日にかけて開催されるル・マン24時間レース本戦。今年で92回目を迎える世界3大レースのひとつに186人のドライバーが挑む。

 そのうち18人が過去にF1グランプリに出走した経験がある。ここではその面々を紹介する。

ジェンソン・バトン

#38 Hertz Team Jota Porsche 963: Jenson Button

#38 Hertz Team Jota Porsche 963: Jenson Button

Photo by: Marc Fleury

チーム:ハーツ・チームJOTA
ル・マン出走回数:2回
ル・マン優勝回数:0勝
F1レーススタート回数:306回
F1通算勝利数:15勝

 バトンは今回で3度目のル・マン参戦となる。

 バトンは過去に2度ル・マンに参戦しており、2018年はSMPレーシングから旧LMP1クラスを戦ったが、エンジントラブルによってDNFに終わった。また2023年は特別参戦枠のガレージ56の一員として、ジミー・ジョンソンやマイク・ロッケンフェラーと共に、改造が施されたNASCARシボレー・カマロZL1で参戦した。

 バトンはF1で17年間過ごし、ウイリアムズ、ベネトン、ルノー、BAR、ホンダ、ブラウンGP、マクラーレンでドライブする中、2009年に世界チャンピオンに輝いた。

 F1キャリアを終えてからはスーパーGTやスポーツカーレース、NASCARカップ、さらにエクストリームEなど、様々なモータースポーツに挑戦してきた。

 今回バトンはハーツ・チームJOTAからポルシェ963LMDhを駆り、WEC現役ドライバーであるオリバー・ラスムッセン、フィル・ハンセンと共に参戦する。

ロマン・グロージャン

#19 Lamborghini Iron Lynx Lamborghini SC63: Romain Grosjean

#19 Lamborghini Iron Lynx Lamborghini SC63: Romain Grosjean

Photo by: Shameem Fahath

チーム:ランボルギーニ・アイアン・リンクス
ル・マン出走回数:1回
ル・マン優勝回数:0勝
F1レーススタート回数:179回
F1通算勝利数:0勝

 グロージャンは、近年F1を去ったドライバーの中でも最も有名なひとりで、F1では2012年カナダGPと2013年アメリカGPでの2位を含む10回の表彰台を獲得し、ドラマに満ちた10シーズンを過ごした。

 グロージャンのF1での最後のレースは、ハースから参戦した2020年バーレーンGP。決勝スタート直後にアルファタウリ(現RB)のダニール・クビアトと接触し、バリアに激突……マシンは真っ二つに裂け、炎に包まれた。

 しかし幸いにもグロージャンは手のやけどで難を逃れ、2021年からインディカーへ戦いの場を移す際には“不死鳥”のニックネームを得た。

 グロージャンはデイル・コイン・レーシングで1年、アンドレッティ・オートスポートで2年を過ごし、現在はフンコス・ホリンジャー・レーシングからインディカーに参戦中だ。シリーズ勝利はまだないが、表彰台は6度獲得している。

 グロージャンはインディカー参戦と平行して、ランボルギーニ・アイアン・リンクスからIMSAスポーツカー選手権に参戦。今年のル・マンにも同チームから、マッテオ・カイローリ、アンドレア・カルダレッリと共に戦う。

ダニール・クビアト

#63 Lamborghini Iron Lynx Lamborghini SC63: Daniil Kvyat

#63 Lamborghini Iron Lynx Lamborghini SC63: Daniil Kvyat

Photo by: Alexander Trienitz

チーム:ランボルギーニ・アイアン・リンクス
ル・マン出走回数:1回
ル・マン優勝回数:0勝
F1レーススタート回数:110回
F1通算勝利数:0勝

 2023年にプレマ・レーシングからル・マンに参戦したクビアト。今年はその運を好転させたいところだ。

 昨年はクビアトが夜間にクラッシュ。リアウイングが引きちぎられ、マシンは大きなダメージを負ったため、チームは113周目にリタイアを余儀なくされた。

 クビアトは2014年にトロロッソ(RB)からF1デビューを果たし、2015年にはフェラーリへ移籍したセバスチャン・ベッテルに代わってレッドブルへ移籍した。2016年は開幕から4戦で大暴れ……結果としてクビアトはトロ・ロッソに降格となり、その後任としてマックス・フェルスタッペンがレッドブルで起用された。

 クビアトはトップ10フィニッシュがわずか3回と、厳しいシーズンを送り2017年半ばにはF1シートから降ろされることとなった。その後フェラーリのサードドライバーに指名された際に出番はなかったものの、2019年から2020年にかけてはトロロッソ/アルファタウリで一時的なF1復帰を果たした。

 30歳になったクビアトは、今年のル・マンにミルコ・ボルトロッティ、エドアルド・モルタラと共に現在のWECチームであるランボルギーニ・アイアン・リンクスで戦うこととなる。

ロバート・クビサ

#83 AF Corse Ferrari 499P: Robert Kubica

#83 AF Corse Ferrari 499P: Robert Kubica

Photo by: Marc Fleury

チーム:AFコルセ
ル・マン出走回数:3回
ル・マン優勝回数:0勝
F1レーススタート数:99回
F1通算勝利数:1勝

 ザウバーから2006年ハンガリーGPでF1デビューを飾ったクビサだったが、マシンの重量不足で失格。その後2007年から2009年までの3シーズンをザウバーで過ごし、2008年カナダGPでは1勝を挙げた。

 2010年から2011年にかけてルノーへ移籍したクビサは、F1に並行してラリーにも挑戦。そして2011年のロンド・ディ・アンドラ・ラリーでは、クビサの人生を一変するアクシデントに見舞われた。

 クビサのマシンは高速走行中に道を逸れ、バリアに激突。作業員が救出しようとする中、クビサは病院へ搬送されるまで1時間以上も車内に閉じ込められた。右手を中心に負傷の程度は重く、ルノーでの2011年シーズンを欠場し、ニック・ハイドフェルドが後任についた。

 翌年にクビサはラリーで戦線復帰を果たし、2017年にはルノーとウイリアムズのテストドライバーとしてF1に戻ってきた。2019年にはウイリアムズでフル参戦を果たしたが、マシンの戦闘力不足もあり、トップ10フィニッシュは1回のみとなった。

 2020年にドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)に1シーズン参戦し、2020年から2022年にかけてアルファロメオ(現キック・ザウバー)でテスト兼リザーブドライバーを務めたクビサは、キミ・ライコネンがCOVID-19で欠場したオランダGPとイタリアGPで2度グランプリ出走を果たし、スポーツカーレースに転向した。

 クビサのル・マン挑戦は今年で4度目となるが、過去3戦はいずれもLMP2クラスで優勝を逃してきた。

 2021年にイーフェイ・イェ、ルイ・デレトラとWRTからル・マンデビューを果たしたクビサだったが、チームは首位快走も残り3分でスロットルセンサーが破損。LMP2クラス優勝を逃した。その後2022年、2023年と連続で2位に終わった。

 2024年にクビサはAFコルセに加入し、ロバート・シュヴァルツマン、イェと共にハイパーカークラスに挑戦。マシンはフェラーリのル・マン・ハイパーカー(LMH)である499Pだ。

小林可夢偉

Kamui Kobayashi, Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid

Kamui Kobayashi, Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid

Photo by: Rainier Ehrhardt

チーム:TOYOTA GAZOO Racing
ル・マン出走回数:9回
ル・マン優勝回数:1勝(2021年総合優勝)
F1レーススタート数:75回
F1通算勝利数:0勝

 小林はTOYOTA GAZOO RacingからGR010ハイブリッドを駆り、ハイパーカークラスに参戦。チームメイトはニック・デ・フリーズとホセ・マリア・ロペスで、ロペスは自転車の事故で欠場したマイク・コンウェイの代役だ。

 なお、小林はドライバーだけでなくWECチームの代表も務めている。

 小林は2009年にティモ・グロックの代役としてトヨタからF1デビュー。その年でトヨタはF1から撤退したが、翌年ザウバーでフル参戦を果たした。

 2012年には母国戦の日本GPで3位表彰台を掴んだが、2013年はシートを掴めず。1年間のF1浪人を経験した後2014年はケータハムからF1に参戦した。

 F1キャリアは2014年で幕を下ろしたが、WECでは輝かしいキャリアを築き、2019-20年シーズンにはタイトルを掴み、2021年にはル・マンで総合優勝を果たした。

アントニオ・ジョビナッツィ

#51 Ferrari AF Corse Ferrari 499P of Alessandro Pier Guidi, James Calado, Antonio Giovinazzi

#51 Ferrari AF Corse Ferrari 499P of Alessandro Pier Guidi, James Calado, Antonio Giovinazzi

Photo by: JEP / Motorsport Images

チーム:フェラーリAFコルセ
ル・マン出走回数:2回
ル・マン優勝回数:1勝(2023年総合優勝)
F1レーススタート数:62回
F1通算勝利数:0勝

 アントニオは2023年にフェラーリAFコルセからル・マンに参戦し、総合優勝。昨年に続き今年もジェームス・カラドとアレッサンドロ・ピエール・グイディと共にル・マンへ挑む。

 ジョビナッツィは2017年に、レース・オブ・チャンピオンで首を負傷したパスカル・ウェーレインの代役として、ザウバーでF1デビュー。オーストラリアGPと中国GPで走った。

 その後2019年から2021年までの3シーズンでアルファロメオからF1にフル参戦したが、ランキング17位以内に入ることはできず、62回の出走で獲得ポイントは9点にとどまった。

 2021年限りでF1シートから離れたジョビナッツィだったが、その後フェラーリのリザーブドライバーに就任。フォーミュラEにはドラゴン・ペンスキー・オートスポートから1シーズン参戦したが、ノーポイントでランキング23位に終わった。

 ジョビナッツィは2023年以降、フェラーリAFコルセからハイパーカークラスに参戦しており、フェラーリとして50年ぶりのル・マンで勝利を届けた。

ポール・ディ・レスタ

#94 Peugeot Totalenergies Peugeot 9X8: Paul Di Resta

#94 Peugeot Totalenergies Peugeot 9X8: Paul Di Resta

Photo by: Marc Fleury

チーム:プジョー・トタルエナジー
ル・マン出走回数:5回
ル・マン優勝回数:1勝(2020年LMP2クラス)
F1レーススタート数:59回
F1通算勝利数:0勝

 ディ・レスタは2019年からスポーツカーカテゴリーでキャリアを築いており、これまでユナイテッド・オートスポーツからLMP2クラスに出走し4度のル・マン完走。2020年には同クラスで優勝を果たした。

 ディ・レスタがユナイテッド・オートスポーツに加入したのは2018年で、アジアン・ル・マン・シリーズでは3回の2位表彰台と1回のレース勝利で、チームにタイトルをもたらした。

 ディ・レスタは2010年にフォースインディア(現アストンマーティン)入りを果たすも、F1グランプリデビューは翌年。3年間フルシーズンを戦った。なお2017年ハンガリーGPでは、フェリペ・マッサの代役としてウイリアムズから一度限りのF1復帰を果たした。

 ディ・レスタは、2022年にプジョー・トタルエナジーに加入し、今年のル・マンにストフェル・バンドーンとロイック・デュバルと共に挑戦する。

ジャン-エリック・ベルニュ

Jean-Eric Vergne, Peugeot Totalenergies

Jean-Eric Vergne, Peugeot Totalenergies

Photo by: Nikolaz Godet

チーム:プジョー・トタルエナジー
ル・マン出走回数:5回
ル・マン優勝回数:0回
F1レーススタート数:58回
F1通算勝利数:0勝

 ベルニュは、今回で6回目のル・マン挑戦となり、ベストリザルトは2020年のLMP2クラス5位だ。2018年にベルニュは26号車GドライブでLMP2クラストップでフィニッシュを果たしたものの、不正な給油があったとしてレース後にチームは失格となった。

 2度のフォーミュラEチャンピオンであるベルニュは、2012年から2014年までの3シーズンをトロロッソで過ごしたが、2015年にチームがマックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツJr.という新体制を選んだことでシートを失うこととなった。

 ベルニュは今年、ミケル・イェンセン、ニコ・ミュラーと共にプジョー・トタルエナジーズからル・マン24時間レースに参戦。ハイパーカークラスの総合優勝を狙う。

セバスチャン・ブエミ

Sebastien Buemi, Toyota Gazoo Racing

Sebastien Buemi, Toyota Gazoo Racing

Photo by: Rainier Ehrhardt

チーム:TOYOTA GAZOO Racing
ル・マン出場回数:12回
ル・マン優勝回数:4勝(2018年、2019年、2020年、2022年総合優勝)
F1レーススタート数:55回
F1通算勝利数:0勝

 ブエミは今年もTOYOTA GAZOO Racingから、これまでのチームメイトである平川亮、ブレンドン・ハートレーと共にル・マンに参戦する。このトリオでは2022年に総合優勝、2023年は2位となった。

 ブエミはこれまで、トヨタで4回ル・マンを制覇しており、過去のル・マン出走はいずれもトヨタドライバーとしての参戦だった。

 ブエミは2009年から2011年にかけてトロロッソから3年間F1に参戦したものの、トップ10フィニッシュは果たせずダニエル・リカルドと交代となった。その後、レッドブルのリザーブドライバーとなったブエミだが、その間にグランプリに出場したことはない。

 2014年からフォーミュラEに転向したブエミは、ルーカス・ディ・グラッシとの激しいバトルの末に2015-16年シーズンのチャンピオンに輝いた。F1を離れてからもブエミはフォーミュラEに留まり、2016-17シーズンと2018-19年シーズンでランキング2位となった。

ミック・シューマッハー

Mick Schumacher, Alpine Endurance Team

Mick Schumacher, Alpine Endurance Team

Photo by: Nikolaz Godet

 チーム: アルピーヌ・エンデュランス・チーム
 ル・マン出場回数:0回
 ル・マン優勝回数: 0回
 F1レーススタート数:43回
 F1通算勝利数: 0回

 ミック・シューマッハーは現在、マシュー・バクシビエール、ニコラ・ラピエールとともにアルピーヌ36号車でWECに参戦している。

 7度のF1チャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハーの息子であるミック・シューマッハーは2021年にハースからF1デビューを果たしたが、チームでの2年間でトップ10フィニッシュは2回のみ。2023年はニコ・ヒュルケンベルグと代わる形でシートを失い、メルセデスのリザーブドライバーとなった。

 F1では不本意な結果に終わったシューマッハーだが、ジュニアシリーズでは2020年にF2、2018年にヨーロッパF3でチャンピオンを獲得し、将来性を示していた。現在、アルピーヌF1離脱が決まったエステバン・オコンの後任ドライバー候補のひとりにもなっている。

ストフェル・バンドーン

#94 Peugeot Totalenergies Peugeot 9X8: Stoffel Vandoorne

#94 Peugeot Totalenergies Peugeot 9X8: Stoffel Vandoorne

Photo by: Marc Fleury

チーム:プジョー・トタルエナジー
 ル・マン出場回数:2回
 ル・マン優勝回数:0勝
 F1レーススタート数:42回
 F1通算勝利数:0勝

 2019年にSMPレーシングからル・マンに初挑戦したバンドーンは、総合3位表彰台を獲得。2021年にはJOTAからLMP2クラスを戦い、クラス準優勝を果たした。

 3度目のル・マン挑戦はプジョーからハイパーカークラスを戦い、ポール・ディ・レスタ、ロイック・デュバルとマシンをシェアする。

 F1ではマクラーレンで2シーズン戦ったが、2017年と2018年ともにランキング16位に終わった。その後、メルセデス、マクラーレン、アストンマーティンでテストドライバーやリザーブドライバーを務めている。

 またフォーミュラEではメルセデスで2021-22年のワールドチャンピオンに輝いている。

フェリペ・ナッセ

#4 Porsche Penske Motorsport Porsche 963 of Mathieu Jaminet, Felipe Nasr, Nick Tandy

#4 Porsche Penske Motorsport Porsche 963 of Mathieu Jaminet, Felipe Nasr, Nick Tandy

Photo by: Nikolaz Godet

チーム:ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ
ル・マン出場回数:4回
ル・マン優勝回数:0勝
F1レーススタート数:39
F1通算勝利数:0勝

 ナッセはポルシェ・ペンスキー・モータースポーツからハイパーカー・クラスに参戦。ニック・タンディやマシュー・ジャミネットとともにポルシェ4号車をドライブする。

 ナッセは2015年から16年にかけての2シーズンF1に参戦し、ザウバーでレースをした。パフォーマンスに恵まれないマシンで奮闘し、特に2016年はチームにとってシーズン唯一のポイント獲得を果たしたが、その年限りでF1のシートを失った。

 その後は耐久レースに活躍の場を移し、今年のデイトナ24時間レースで総合優勝を果たすなど大活躍している。

 ル・マンでは2022年のLMP2クラスでの9位が最高リザルトだが、デイトナでは他にも、2022年にPfaff PorscheでGTD Proクラスを勝ち、さらに2012年、2018年、2019年にも表彰台を獲得しており、24時間レースの経験は豊富だ。

セバスチャン・ブルデー

#3 Cadillac Racing Cadillac V-Series.R: Sebastien Bourdais

#3 Cadillac Racing Cadillac V-Series.R: Sebastien Bourdais

Photo by: Rainier Ehrhardt

チーム:キャデラック・レーシング
ル・マン出場回数:16回
ル・マン優勝回数:1勝(2016年:フォード・チップ・ガナッシUSA/LM-GTE Proクラス)
F1レーススタート数:27回
F1通算勝利数:0勝

 ブルデーはキャデラック・レーシングからハイパーカークラスに参戦する。キャデラック・レーシングに移籍して2年目、ル・マン24時間レースへの参戦は17回目となる。

 チームメイトは6度のインディカー王者であるスコット・ディクソン、2016年IMSAのPCクラス王者のレンガー・ヴァン・デル・ザンデだ。

 2002年にF3000王者となったブルデーだったが、F1シートは得られず。アメリカのチャンプカーシリーズに挑戦し、2003年から2007年までに31勝を挙げ2004年から2007年まで4年連続でチャンピオンを獲得する活躍を見せた。

 この活躍により、2008年トロロッソからのF1デビューを手繰り寄せたブルデーだが、セバスチャン・ベッテルやセバスチャン・ブエミといったチームメイトのパフォーマンスに及ばず、2009年のシーズン途中でシートを失ってしまった。

 スパ24時間(2002年)、デイトナ24時間(2014年)、セブリング12時間(2021年)での優勝など、F1以外でも輝かしいモータースポーツキャリアを持つブルデー。ル・マンでは2016年にフォードGTを駆り、LM-GTE Proクラスを制している他、プジョーのLMP1マシンを駆った2007年、2009年、2011年には総合2位となっており、総合優勝まであと一歩に近づいた。

ブレンドン・ハートレー

#8 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid of Brendon Hartley

#8 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid of Brendon Hartley

Photo by: JEP / Motorsport Images

 チーム:TOYOTA GAZOO Racing
ル・マン出場回数:10回
ル・マン優勝回数:3勝(2017年:ポルシェ、2020&2022年:トヨタ)
F1レーススタート数:25回
F1通算勝利数:0勝

 ハートレーは、セバスチャン・ブエミと平川亮とともにル・マン24時間レースへの11回目の挑戦を行なう。ハートレーは2019年にポルシェからトヨタに移籍。ル・マンでの3勝のうち2勝をこのチームで挙げている。

 2014年、耐久レースに復帰したポルシェのワークスドライバーの一員に起用されたハートレーは、2015年にマーク・ウェーバーやティモ・ベルンハルトとル・マン総合2位を獲得。2017年にはル・マンで初の総合優勝を果たした。

 ピエール・ガスリーがスーパーフォーミュラ最終戦に出場するため、この年のF1アメリカGPを欠場。その代役としてハートレーがF1デビューを果たした。

 解雇されたダニール・クビアトに代わってそのままトロロッソのシートに収まったハートレーは、2018年シーズンもチームに残ったものの、ポイント獲得は計3回に留まり、アレクサンダー・アルボンにシートを奪われる形となった。

 2019年のフォーミュラE挑戦も失敗に終わったハートレーだが、フェルナンド・アロンソの後任としてトヨタに加わり耐久レースで活躍を続けている。

ウィル・スティーブンス

#12 Hertz Team Jota Porsche 963: William Stevens

#12 Hertz Team Jota Porsche 963: William Stevens

Photo by: Shameem Fahath

チーム:ハーツ・チームJOTA
ル・マン出場回数:8回
ル・マン優勝回数:2勝(2017年:JMWモータースポーツ/LM-GTE Am、2022年:JOTA/LMP2)
F1レーススタート数:18回
F1通算勝利数:0勝

 スティーブンスは、2017年と2022年にル・マン24時間レースで2度のクラス優勝を飾っている。彼はカラム・アイロットやノーマン・ナトーとハーツ・チームJOTAの12号車を駆る。

 スティーブンスは2014年シーズン最終戦ブラジルGPでケータハムのドライバーとしてF1デビューを果たしたが、チームは翌シーズンを迎える前に崩壊。2015年シーズンはマルシャに移籍したが、競争力のないマシンで14位が最高リザルトとなった。

ニック・デ・フリーズ

#7 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid: Nyck De Vries

#7 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid: Nyck De Vries

Photo by: Marc Fleury

チーム:Toyota Gazoo Racing
ル・マン出場回数:4回
ル・マン優勝回数:0勝
F1レーススタート数:11回
F1通算勝利数:0勝

 デ・フリーズは小林可夢偉、マイク・コンウェイの代役ホセ・マリア・ロペスとともにトヨタの7号車に乗る。

 デ・フリーズにとってル・マン24時間には5度目の挑戦となるが、トップクラスでの参戦は初めてで、これまで2019年から22年にかけてLMP2クラスを戦っていた。

 2019年のF2王者であるデ・フリーズはF1シートが得られなかったが、同年からフォーミュラEに挑戦し、2年目となる2020年-21年にドライバーズタイトルを獲得した。

 そして2022年、イタリアGPで盲腸の手術を受けたアレクサンダー・アルボンの代役として、ウイリアムズからF1デビュー。ここで9位入賞を果たしたことで、2023年のアルファタウリのフル参戦シートを獲得した。

 しかし角田裕毅のチームメイトとして印象的な活躍はできず、ノーポイントのままわずか10レースで解雇されてしまった。

ジャック・エイトケン

#311 Whelen Cadillac Racing Cadillac V-SeriesR: Jack Aitken

#311 Whelen Cadillac Racing Cadillac V-SeriesR: Jack Aitken

Photo by: Alexander Trienitz

チーム:アクション・エクスプレス・レーシング
ル・マン出場回数:2回
ル・マン優勝回数:0勝
F1レーススタート数:1回
F1通算勝利数:0勝

 エイトケンは今年、3度目のル・マン24時間レースに挑戦し、アクション・エクスプレス・レーシングからは2度目の参戦となる。

 2016年のデイトナ24時間レースの勝者であるチームメイトのピポ・デラーニとともに走るのは2年目、アストンマーティンF1のリザーブドライバーであるフェリペ・ドルゴビッチと走るのは初めてとなる。

 エイトケンは、2020年サヒールGPで1戦のみF1を戦っている。このレースはメルセデスのルイス・ハミルトンが新型コロナウイルスに感染。当時ウイリアムズにいたジョージ・ラッセルがハミルトンの代わりにメルセデスのマシンに乗り、ラッセルの代役としてエイトケンがレースを戦ったのだ。

 このレースで16位となったのが、エイトケンにとって最後のF1出場となっている。

アンドレ・ロッテラー

#6 Porsche Penske Motorsport Porsche 963: Andre Lotterer

#6 Porsche Penske Motorsport Porsche 963: Andre Lotterer

Photo by: Nikolaz Godet

チーム:ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ
ル・マン出場回数:12回
ル・マン優勝回数:3勝(2011年、2012年、2014年:アウディ・スポーツ・チーム・ヨースト)
F1レーススタート数:1回
F1通算勝利数:0勝

 ロッテラーはル・マン24時間レースで3度の優勝経験があり、アウディ・スポーツ・チーム・ヨーストで2011年、2012年、2014年に総合優勝、2010年と2015年にも2度の表彰台を獲得している。

 耐久レースやフォーミュラEでの活躍が有名だが、F1では小林可夢偉に代わってケータハムF1で2014年のベルギーGPに1度だけ参戦したことがある。

 ロッテラーは予選でチームメイトのマーカス・エリクソンを上回ったものの、それでも22人中21番手にとどまった。また決勝で、彼のマシンは1周目にメカニカルトラブルに見舞われ、デビュー戦はあっけなく幕を閉じた。

 ロッテラーは昨年からポルシェのハイパーカー・プログラムに参加しており、ケビン・エストレ、ローレンス・バンスールと6号車をシェア。2024年のル・マン24時間をポールポジションからスタートする。

 

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