【鈴鹿8耐】今年の8耐はいつもと違う? ライダー腕章、予選がFIM方式に
いよいよ開幕した鈴鹿8耐。今年はEWCの最終戦として開催されることもあり、ライダーの腕章や予選方式がFIMルールに揃えられている。
ヤマハ ファクトリー レーシング チーム
Jun Goto
鈴鹿サーキットで開幕した2017“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース。今年はFIM世界耐久選手権(EWC)の最終戦に組み込まれていることもあり、これまでの鈴鹿8耐とはライダーの呼称や予選のシステムが若干変更になっている。
まず、ライダー呼称だが、昨年までは「第1、第2、第3ライダー」という呼び方で、両腕につけている腕章も第1ライダーから赤、黄、白と色分けされていた。
今年はEWCのレギュレーション変更により、「ライダー・ブルー」「ライダー・イエロー」「ライダー・レッド」という呼称に変更。腕章の色も、これに合わせて青、黄、赤というものになっている。
そのため#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAMでみると中須賀克行が「ライダー・ブルー」、アレックス・ローズが「ライダー・イエロー」、マイケル・ファン・デル・マークが「ライダー・レッド」というように振り分けられている。
今回の予選スケジュールも、呼称が変わっただけで、各ライダーごとに20分のセッションを2回ずつ行うのだが、例年通り開幕直前にエントリー変更を行い、よりコンディションが良くなってタイムが出やすくなるライダー・レッド(旧第3ライダー)の枠に各チームのエースが集結している。
前年王者の#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAMは上記の通りで変更はないが、#12 ヨシムラ スズキMOTULレーシングは津田拓也がライダー・レッドに回り、#634 MuSASHi RT HARC PRO.Hondaは中上貴晶が担当。この他にも、当初の暫定エントリーリストではライダー・ブルーの枠に入っていたエースライダーたちが、ライダー・レッドの枠に移っている。
毎年、予選では最後の最後でタイムが入れ替わり、TOP10トライアル進出をかけた争いが白熱する。今回も最後まで目が離せないタイムアタック合戦が繰り広げられそうだ。
また、予選のグリッド順決定方法だが、昨年までは計6セッション(3ライダー×2回)の中からチームベストのタイムが採用され、その速さ順でグリッドが決められていた。
だが、今年は各チームに所属するライダーの平均タイムが持ちタイムとして採用され、3人体制のところは3人それぞれのベストタイムを平均したもので競われ、2人体制の場合は2人の最速タイムを平均する形となる。
昨年は、エースライダーがタイムを狙いに行き、ある程度いいタイムが出ると、残りのライダーで決勝に向けた燃費やセッティングの確認を行うことがあったが、今年は3ライダーともが好タイムを出さないと上位グリッドを手にできない。例年とは違う、より緊迫感のある予選バトルが展開されそうだ。
注目の公式予選は1回目が11時30分から。2回目が14時10分から行われる。
取材・執筆/吉田知弘
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