【鈴鹿8耐】エスパルガロとヘイデン、ふたりの世界トップライダーが挑んだ鈴鹿8耐

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【鈴鹿8耐】エスパルガロとヘイデン、ふたりの世界トップライダーが挑んだ鈴鹿8耐
2016/08/01 3:25

世界的なトップライダーであるニッキー・ヘイデンとポル・エスパルガロが、今年の鈴鹿8耐に挑んだ。

Winner #21 Yamaha Factory Racing Team: Pol Espargaro
#21 Yamaha Factory Racing Team: Katsuyuki Nakasuga, Pol Espargaro, Alex Lowes
Winner #21 Yamaha Factory Racing Team: Pol Espargaro
Winners #21 Yamaha Factory Racing Team: Katsuyuki Nakasuga, Pol Espargaro
ポル・エスパルガロ(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
Polesitter #21 Yamaha Factory Racing Team: Pol Espargaro
#634 Musashi RT Harc-Pro: Nicky Hayden
#634 Musashi RT Harc-Pro: Takumi Takahashi, Michael Van Der Mark, Nicky Hayden
#634 Musashi RT Harc-Pro: Nicky Hayden with fans
ニッキー・ヘイデン(MuSASHi RT HARC-PRO.)
ニッキー・ヘイデン(MuSASHi RT HARC-PRO.)

 2016年の鈴鹿8時間耐久ロードレースにYAMAHA FACTORY RACING TEAMから参戦するMotoGPライダーのポル・エスパルガロは、MotoGP第9戦ドイツGPが行われたザクセンリンクサーキットで、翌週の8耐に向けた抱負を笑顔で述べた。

「コースもバイクもすでにわかっているから、今年はしっかりとまとめなおす作業をすればよい状態なんだ」

 ドイツGPの前に日本で8耐プライベートテストを実施したエスパルガロは、連覇に向けて確実な手応えを掴んでいる様子だった。この話をエスパルガロに訊いた日、7時間の時差がある日本の鈴鹿サーキットでは、8耐の公式テストが行われていた。その結果を聞いたかどうか彼に尋ねたら、「もちろん知ってるよ」と笑顔で答えた。

「僕が参加したテストのときよりも濃い内容で、チームメイトの中須賀さんとアレックスがワンツーのトップタイムだったようだね。去年のような鮮やかな勝利の後では、あれをもういちど繰り返すのは容易ではないだろうけど、準備は万端だよ。8耐では(自分が担当するスティントの)26周をただ走ればよいというだけでなく、8時間を通してなにひとつミスがあってはならない。何があっても不思議ではないからね。だから、まずは長いレースをしっかり走りきることさ」

 その口調からは、すでに優勝を経験した者の余裕と、さらにそれを今年も再現できる自信がありありと窺えた。

 ドイツGPを終え、8耐に向けて来日したエスパルガロはレースウイークを通じて期待どおりの強さと速さを発揮した。中須賀克行、アレックス・ロウズと完璧なチームワークで218周を走って期待どおりの連覇を達成。

「人生で最高のレースになった。今回も勝つことができて本当に嬉しい。素晴らしいチームを結成してくれたヤマハと多くの関係者、そして最高のチームメイトふたりに心から感謝をしている。なかでも、1年間かけてバイクを仕上げてくれた中須賀さんの仕事には、声を大にして絶賛したい」

 一方、2003年の8耐にホンダファクトリーチームから参戦したニッキー・ヘイデンは、MuSASHi RT HARC-PROから2回目の8耐参戦となった。13年前は、2周目の1コーナーでオイルに乗って転倒し、あえなくリタイアとなったために、今回はその時の雪辱を晴らしに来た格好だ。あの8耐以後に、ヘイデンはMotoGP年間総合優勝を達成(2006)し、SBK(スーパーバイク世界選手権)にスイッチした今年のレースでも優勝や表彰台を獲得している。

 周囲の大きな期待とともに、自身も確固たる決意をみなぎらせて臨んだ今年の8耐だったが、望む結果は今回も得ることができなかった。

 2年ぶりの優勝を目指して高橋巧がスタートライダーを務め、マイケル・ファン・デル・マークからマシンを託されたヘイデンは、YAMAHA FACTORYを追って2番手走行中にヘアピンでいきなりマシンがスローダウン。白煙をあげるメカニカルトラブルでコースサイドにマシンを停めてピットボックスへ戻った。バイクの修復はならず、再度コースインすることなくチームはリタイア。

「ライダーとチームスタッフの全員が、今日のレースで良い結果を出すことを目標に最大限の努力をしてきた。なのに、最後まで走ることができなかった。受け入れがたい結果だが、それもレース。仕方がない……」

 語る言葉は少ないが、そこに込められた悔しさはなによりも重い。

 栄光はすべて勝者に。敗者にはなにもやるな。8耐ではいつも繰り返される風景だ。その対比が、今年もくっきりと浮き彫りになった。

取材・文:西村章

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この記事について

シリーズ FIM Endurance
イベント 鈴鹿8時間耐久ロードレース
サブイベント 決勝レース
ロケーション 鈴鹿サーキット
ドライバー Nicky Hayden 発売中 , ポル エスパルガロ