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8耐予選でホンダに破れたカワサキ、決勝では挽回可能? 新メンバーのロウズ「いいチームになっている」

鈴鹿8時間耐久ロードレースのトップ10予選で、カワサキはジョナサン・レイが渾身のアタックを見せたもののTeam HRCに敗れ2番手となった。しかし新加入のアレックス・ロウズはいいチームになってきていると語り、決勝がどんなコンディションになっても、勝負することができると自信をのぞかせている。

#10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8H	, Alex Lowes

写真:: Jun Goto

 鈴鹿8時間耐久ロードレースのポールポジションを決するトップ10予選が行なわれ、#33 Team HRCがポールポジションを獲得。#10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hは2番手となった。

 #10 Kawasaki Racing Team Suzuka 8Hはライダーにジョナサン・レイ、レオン・ハスラム、アレックス・ロウズというスーパーバイク世界選手権で活躍し、かつ鈴鹿8耐での実績もある強力なメンバーをラインアップ。トップ10予選に向けても期待が高まっていた。

 今回はHRCの長島哲太が異次元の速さを見せており、彼が唯一の2分4秒台タイムをマーク。レイはセッション中盤のアタックで、コース前半部分ではそれを上回るペースを見せるなど逆転に期待を抱かせたが、最終的にはわずかに及ばず。カワサキは2番手でトップ10予選を終了した。

 予選後、レイは2日目のFP2で転倒を喫した際に、初めてブリヂストン(※WSBKはピレリ)のソフトタイヤを使用したと明かしている。そのため、トップ10予選がトライアルから40分間の計時方式に変更されたことで、タイヤに慣れつつ良いラップを刻むことができたと振り返った。

「(FP2で)初めてブリヂストンのソフトタイヤを履いたんだ。だからキャラクターを把握できていなくて、グリップにも驚かされた」

「これには多くのライダーが苦戦していたと思う。トップ10トライアルでは厳しいと伝えていたけど、(変更後の)40分間で慣れつつ、自分も良いラップが走れたと思う」

「テツ(長島)は素晴らしいラップだった。おめでとう」

 そして今年はカワサキに参加したロウズは、予選2番手という結果に満足しており、決勝はどんなコンディションでも問題ないと自信を覗かせた。

「僕も鈴鹿でのベストラップを刻むことができたから良かった」

「チーム全員がいい走りを見せている。久しぶりの鈴鹿8耐だけど、またこうして仲間と走ることができて嬉しいね」

「テストから力を合わせてきて、ハードに作業してきた。良いチームになってきていると思う」

「どんなコンディションになっても対応できる自信がある。明日は鈴鹿によくある不安定な天候のようだけど、それにも負けずにチームはスタンバイできている。とにかく鈴鹿でまた走ることができて嬉しいよ」

 またハスラムも「チームはとても上手く機能している。明日がどうなるかはわからないけど、ベストを尽くして頑張りたい」とコメント。これまでの進み方に満足している様子だった。

 2019年の前回の大会では、レイとハスラムがカワサキを優勝に導いた。今年は3年越しの連覇がかかっているが、決勝ではホンダやYARTとの戦いから目が離せなくなりそうだ。

 
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