FIM Endurance 鈴鹿8耐

ホンダ、圧巻パフォーマンスで8耐連覇。長島哲太「また表彰台の真ん中に戻ってこられて、HRCに感謝」

第44回鈴鹿8時間耐久ロードレースの決勝レースは#33 Team HRC with 日本郵便が勝利し、2022年から連覇を果たした。圧倒的な速さでレースを制した彼らが、レース後に内心を明かした。

永安陽介

公開日時: 2023/08/06 13:57

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チャビ・ビエルゲ,長島哲太,高橋巧,#33 Team HRC with 日本郵便

 8月6日に行なわれた第44回鈴鹿8時間耐久ロードレースの決勝レースは、#33 Team HRC with 日本郵便が独走優勝。昨年に続き連覇を達成したHRCだが、気持ち的には「ホッとした」部分も大きいようだ。

 今年の鈴鹿8耐ではホンダが日本勢で唯一のワークス体制で参戦(37号車BMWはワークスだが、EWCフル参戦チーム)。2022年からの連覇が期待される中、トップ10トライアルでは長島哲太が素晴らしいアタックを決め、ポールポジションを獲得してレースに挑んだ。

 決勝レースではスタートで#12 Yoshimura SERT Motul、そして#7 YART Yamaha Official EWC TEAMに先行を許してしまった33号車HRCだったが、スタート担当の高橋巧がすぐに挽回。首位に立った後はライバルを引き離していった。

 7号車YARTがトラブルに見舞われたことも助けとなり、33号車HRCは中盤以降完全な独走体制を構築。さらに4時間経過時点で2番手以下の全マシンを周回遅れにする驚異的な速さを発揮した。

 結局33号車HRCは、そのギャップを最後まで保って全216周を走ってチェッカー。2023年の鈴鹿8耐を制し、昨年からの連覇を果たした。

 レース後に行なわれた会見では完璧な勝利の裏で、ホッとした気持ちがあったとライダー達は語った。

「まずは素直に『ホッとした』という気持ちが1番大きいです」

 長島はそう語った。

「正直、本当に走れるのか、走れないのか分かりませんでしたが、自分としては怪我の状態がどうであれ、走りたいと思っていました」

「ただ、走らせてもらえれば良いタイムを出せる自信はありました。だから逆に、タイムが出せなかったらかなりダサいと思っていましたし、勝てなかったらヤバいと思っていました」

「最終的にまた表彰台の頂点に戻ってくることができたので、HRCのみなさんには本当に感謝しています」

「昨年に関しては初めて尽くしで、何も考える必要がありませんでした。(高橋)巧君とチームに引っ張ってもらって、とにかく自分の仕事をやるだけでした。ですが今年は怪我があったので“出場する”ところから始まって、出るからには結果を出さなくてはいけませんでした」

「最後のスティントも、去年ならもっと攻めて転んでいたかもしれないです。昨年勝ったからこそ、これだけのギャップなら抑えていいやと思えたのは成長だと思いました」

 また高橋も長島と同じように「ホッとしています」と語り、さらに次のように続けた。

「僕の最後のスティントで雨が降ってきて、イジメなのかなって思うくらいでした。少し(タイムが)遅すぎたみたいですけど、あの場面で転ぶわけにもいかないし、最低限のリスクで走ってバトンを渡せたので、そこが1番ホッとしています」

「テツ(長島の愛称)もチャビも良いペースで走ってくれて、それが結果に繋がったと思っています。すごくありがたいことですし、チームのみんなにも感謝しています」

 今回が鈴鹿8耐初参加となったチャビ・ビエルゲは、耐久レース自体も初の挑戦だった。それだけに、今回のレースからは学びが多かったと語っている。

「今回、この素晴らしいレースに初めて参戦し、そして勝つことができたのは素晴らしいことだ」とビエルゲは言う。

「チームには本当に感謝したい。もちろん、僕のチームメイトも素晴らしい仕事をやってのけた。彼らから色々なことを学べたよ」

「週末をかけて良いペースを得ることができた。今日はその全てを活かしてベストを尽くしたいと思っていた」

「彼らが言う通り、非常に難しかった。僕のスティントではセーフティーカーも出動した。僕のいた後ろのグループはかなり危険で、抜いていくのもかなり難しかった。でもここでミスしちゃダメだと思っていた」

「みんなで乗り越えて勝つことができて本当に嬉しい。ありがとう」

 なおビエルゲは、来年以降も機会があれば8耐への参加はウエルカムだと語っている。

「こうしてトップで終えられるなら、呼んでもらえれば来たいと思う。今回8耐に参加することができて嬉しいし、素晴らしいレースだ。またオファーを貰えば必ず参加する」

 

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