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〈アジアから“世界”へ〉小椋藍とIDEMITSU Honda Team Asiaの挑戦:期待の予選4番手も……Moto2初転倒リタイアに小椋「もったいないレース」

ロードレース世界選手権MotoGPのMoto2クラスへ参戦する唯一の日本人ライダー、小椋藍。彼は第3戦ポルトガルGPで予選4番手と好ポジションにつけたが、決勝レースでは序盤に転倒しリタイアに終わってしまった。Moto2クラスではじめてのリタイアを経験した小椋は「もったいないレース」だったと悔しさを見せた。

Ai Ogura, Honda Team Asia

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 ヨーロッパラウンドの緒戦になった2021年MotoGP第3戦ポルトガルGPの決勝レースで、小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)は5周目に転倒し、リタイアとなった。好リザルトを期待させる2列目4番グリッドという位置からのスタートだっただけに、あっけない幕切れだ。

 小椋が転倒を喫したのは下りながら左へ旋回する5コーナーの進入。映像から判断するかぎりでは、アウト側にいたキャメロン・ボービエ(American Racing)と小椋が接触し、その直前にいた小椋のチームメイト、ソムキャット・チャントラを巻き込んだように見える。

「接触はたしかにあったんですが……その後、バイクがコントロール下になくなってしまい、前にいたチームメイトに当たってしまった、という格好ですね。あのときに接触した相手選手の特徴や、彼が今日はどんな状態で走っていたか、ということをもう少し自分が理解できていれば、あの接触も起きなかったと思います。彼は序盤からアグレッシブだったので、こちらの対応次第では避けられたのかもしれません。序盤に自分がポジションをいくつか落としたことの焦りも、多少はあったのかもしれませんけれども……」

 この接触から転倒に至るまでの経緯は、小椋自身の説明では以下のようになる。

「転倒したのは5コーナーだったんですけれども、4コーナーでボービエ選手がふくらんだんですよ。自分はふつうに立ち上がって、(5コーナーの)ブレーキではぼくのほうがポジションは前でした。向こうとしても、もちろんポジションを上げたいので、『負けねえぞ』というつもりでアウトからブレーキングで入ってきたんだと思います。その瞬間は自分のほうが前で、結果的に接触して腕やハンドルを持って行かれた、という感じですね」

 4番グリッドからスタートした小椋は、4番手で1コーナーへ入っていったが、その後は、上記のことばにもあるとおり、上位グループのなかで少しずつ順位を下げている。

「これは朝のウォームアップからの話になるんですが、土曜のFP3や予選でタイムを出したときはガソリンの量が少なくてタンクも軽い状態でした。ウォームアップの際に、レースシミュレーションとしてフルタンクで走り出してみると、思っていたようなフィーリングでは走れなかったので、『レース序盤はちょっと厳しくなるかな……』とは思っていたんです。グリッド位置で自分の後ろにいたライダーたちは、予選の一発タイムが出ていなかっただけで、プラクティスまでのパフォーマンスでは全然ついて行けないくらい速い選手ばかりでした。だから、(序盤数周で順位を下げたのは)予想内といえば予想内です」

「そもそも、ウィーク初日の金曜はタイムもフィーリングも良くなくて、土曜日には一発タイムを一瞬は出せたので、予選Q2に進出できて、その予選でも4番グリッドに充分なタイムを出せましたけれども、フィーリングは相変わらずでした。まわりのライダーと比べても、レースペースは遅いんですよ。だから、予選4番手なのにまったくうれしくなかったんですよね」

「決勝レースを見ていた人たちからすれば『どうしてこんなに序盤にポジションを落としていったんだろう』と思ったかもしれませんが、自分からすれば予想内だったし、むしろ『あれ、トップは意外と行かないんだな』くらいの印象でした」

「だから、事前に予想していた展開と比較するとそれほど悪くはない状況で、あのあとがむしろ楽しみだったんですが、転倒しちゃいましたからね……。序盤だけで終わってしまったので、もったいないし残念なレースになってしまいました」

 あくまでも〈たら・れば〉の仮想になってしまうが、もし5周目の5コーナーで転倒をしていなければ上位グループの後方についていくこともできたかもしれない、ともいう。

「トップグループは最後の数周で数人が抜け出しましたが、あの一連の流れでは一番後方でゴールしたチャビ・ビエヘ選手のポジションくらいでは頑張れたのかな、という気もします。彼も結局、7位で終わってもったいないレースになりましたけれども」

 次戦スペインGPの舞台はヘレスサーキット。小椋にとっては、昨年のMoto3時代に表彰台を獲得している相性の良いコースだ。

「ヘレスは好きだし得意な方ではあると思うので、目標としてはトップテンを目指すことになると思います。でも、あそこが得意なのはぼくだけじゃないですからね。Moto2を走っているライダーは全員がヘレスを好きなので、予想は何もできないです。今回作れなかった、良い感じで走れるフィーリングを見つけられればいいのかな、と思います」

 やっぱり、最後まで走りきらなきゃ何も言えないですからね。そういって小椋は苦笑した。

 

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