Moto2アラゴン戦の決勝レースが行われ、パシーニとの激しいバトルを制したモルビデリが今季8勝目を挙げた。中上貴晶は8位に終わった。
MotoGPアラゴンGPのMoto2クラス決勝が行われ、フランコ・モルビデリ(EG 0,0 Marc VDS)が今季8勝目を挙げた。
ポールポジションのミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)が好スタートでホールショットを決める中、トーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)も積極的にポジションを上げ、3番手に浮上する。10番手グリッドの中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は、スタートでひとつ順位を上げるが、徐々にポジションを落としてしまう。
1周目を首位で戻ってきたのは、最終セクターで首位を奪ったフランコ・モルビデリ(EG 0,0 Marc VDS)。2周目にはマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)もオリベイラを抜いて2番手に上がる。
先頭に立ったモルビデリは、徐々に後続のマシンを引き離していく。パシーニはこれについていくことができずにオリベイラやアレックス・マルケス(EG 0,0 Marc VDS)とのバトルとなる。
ただ、パシーニは2番手の集団から徐々に抜け出し、モルビデリとの差をじわり、じわりと縮め始めていく。
10周目、ペースが上がらずにポジションを下げていたマルケスを、中上がオーバーテイクし9番手に浮上する。マルケスは前戦で負った骨折の影響か、厳しいレースを強いられている。マルケスはその後もペースが上がらず、11周を終えた段階でピットに戻り、リタイアを選択した。
12周目、モルビデリの背後にパシーニがピタリと追いつく。そして14周目の最終コーナーでパシーニが首位に浮上した。ただ首位を明け渡した後のモルビデリは、必死にパシーニの後方に食らいつき、18周目のターン1で再び先頭を奪う。
ただ、20周目にはパシーニがモルビデリを抜き返すと、モルビデリもお返しとばかりにインに飛び込む。ふたりは”過激”に争ったまま、最終ラップにもつれ込んでいく。
パッシーニが一旦先頭に躍り出るが、モルビデリは接触しながらパシーニを抜き返す。先頭に立ったモルビデリは、パシーニとの差をしっかりとキープし、結局0.145秒差でトップチェッカーを受けた。
終盤、上位ふたりがバトルをしている間に、オリベイラがひたひたと迫っていた。しかし優勝争いに絡むまではいかず、0.5秒差で3位フィニッシュを果たした。ルティが4位だった。
中上は結局8位でフィニッシュ。7位シモーネ・コルシ(Speed Up Racing)に0.033秒及ばなかった。長島哲太(Teluru SAG Team)は18位だった。