ラスト2周、2番手走行中に転倒の中上貴晶「急にギヤが抜けてしまった」
第16戦オーストラリアGPMoto2クラス決勝、終盤2番手につけていながら転倒を喫した中上貴晶。原因は急にギヤが抜けてしまったことだという。

MotoGPオーストラリアGP、Moto2クラスの決勝を7番グリッドからスタートした中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は一時10番手まで後退するも、猛烈な追い上げを開始。次々とポジションを上げていった。
25周で争われるレースが20周目に差し掛かる頃には、ポイントリーダーのフランコ・モルビデリ(マルクVDS)といった強敵をも攻略し、2番手に浮上した。
22周目には、サーキットに雨粒が落ち始める微妙なコンディションの中、優勝を目指しファステストに近いペースでトップを追走していた中上。しかし23周目のターン9で転倒し、無念のリタイアとなった。
中上はこの転倒について、急にギヤが抜けてしまったことが原因だとコメントした。
「ラスト2周の9コーナーで、減速の際にギヤがニュートラルに入ってしまい、フロントタイヤがロックして転倒してしまいました」
そう語った中上はレースを振り返り、ダンロップ推奨のタイヤがうまく機能していたと語った。
「決勝は、ダンロップが勧めてくれたエクストラハードのコンパウンドで臨みました。レース序盤はグリップの感覚をつかむのに少し戸惑いましたが、ペースを把握してからは特に高速コーナーでのフィーリングがよく、どんどん順位を上げていくことができました」
「先頭を走っていた選手とかなり離れていたので2位でも仕方ないと思ったのですが、1%でも可能性があるならトライしようと思って追い上げ続けました。本当にアンラッキーな出来事で、残念です。次のセパンには、気持ちを切り替えて臨みます」
岡田忠之チーム監督も、悔しい結果に終わったものの、中上のレース内容には満足しているようだ。
「中上が2位まで浮上して残り3周になったあたりでパラパラと雨が降り始めました。それで前の選手がタイムを落としてさらに距離が詰まったので、もうひとがんばり攻めようとしたところで、ギヤ抜けが発生してしまいました。いい追い上げをしていた矢先ですので、とても悔しいと思いますが、今後につながる充実した内容のレースだったと思います」
(コメントはIDEMITSU Honda Team Asiaのプレスリリースより)
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シリーズ | Moto2 |
イベント | Phillip Island |
ロケーション | フィリップアイランド・グランプリ・サーキット |