Moto2ポルティマオテストが終了。2年目の小椋藍、総合6番手で走りに手応え「開幕が待ちきれない」

　ポルトガルのポルティマオ近郊にあるアルガルヴェ・サーキットで、Moto2クラスのオフィシャルテストが3日間にわたって実施された。IDEMITSU Honda Team AsiaでMoto2クラス2年目を迎えている小椋藍は、手応えを感じられているようだ。

　チームはこのアルガルヴェで5日間のプライベートテストも実施。公式テストと合わせて、かなりの走り込みを行なっている。

　小椋は2021年にMoto2クラスへ昇格すると、ルーキーながら速さを示して夏のオーストリアGPで初表彰台を獲得。120ポイントを獲得してランキング8位でデビューイヤーを終えた。

　2022年も小椋はIDEMITSU Honda Team Asiaから継続してMoto2にへ参戦。ポルティマオの公式テストでは総合6番手タイムを記録している。

「8日間のテストを経て、新しいバイクにはとても良い感覚を持てています。ペースも素晴らしいですし、ラップタイムは他のライダーと比べてもかなり良いです」

　テストを終えた小椋はチームのプレスリリースにそうコメントした。

「僕らのしてきた仕事に満足しています。今はただ（開幕戦の）カタールGPについて考えています。今回は（カタールでの）テストがなかったので簡単には行かないでしょうけれど、それは誰にとっても同じです。2022年シーズンのスタートが待ちきれません」

　チームを率いる青山博一監督としても、ポルティマオでのテストは素晴らしいものになったと考えているようで、開幕戦に向けた準備は整っていると語った。

「ここポルティマオで、我々は5日間のプライベートテストと3日間のオフィシャルテストに参加し、素晴らしいプレシーズンを過ごすことができました」

「ここでは2000km以上を走行しており、しっかりとしたオフシーズンとなったと思います。チームとして素晴らしい仕事ができたと思っていますし、開幕戦に向けて準備はできていると確信しています」

「ヨーロッパのコースとはまた違ってきますが、カタールへ向かって、どうなるか見てみましょう」

　なおMoto2クラスでは昨年小椋とも上位を争っていた多数のライダーがMotoGPクラスへ昇格。小椋は”トップ3”を目指す上で、アウグスト・フェルナンデス（Red Bull KTM Ajo／テスト総合2番手）やアロン・カネット（Flexbox HP40／テスト総合3番手）らがライバルになってくるだろうと語っていた。

　一方で今回のテストでは、昨年Moto3参戦初年度ながらチャンピオンに輝き今季Moto2に昇格、将来のMotoGPスター候補とも目されるペドロ・アコスタ（Red Bull KTM Ajo）が総合トップタイムを記録。小椋にとって新たなのライバル出現となるかもしれない。

　Moto2は3月6日に開幕戦カタールGPの決勝レースが予定されている。Moto2で2年目の小椋がどんな走りを見せるか注目だ。