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〈アジアから“世界”へ〉小椋藍とIDEMITSU Honda Team Asiaの挑戦:コレが小椋スタイル。昇格2戦目5位でも“満足しない”

ロードレース世界選手権のMoto2クラスへの挑戦を始めた日本人ライダーの小椋藍。彼は第2戦ドーハGPでは開幕戦17位から一気にポジションを上げる5位でフィニッシュし、初ポイントを獲得した。早くも成長を見せた感のある小椋だが、「今回は経験あるライダーとの走りを通じて、多くのことを学び、吸収できたレースだった」と語るなど、収穫の多いレースとなったようだ。

Ai Ogura, Honda Team Asia

写真:: Gold and Goose / Motorsport Images

 2021年第2戦ドーハGPは、前週の開幕戦カタールGPに引き続き2週連戦のナイトレースとして行われた。

「今回は経験のあるライダーたちと一緒に走ることができたので、スタート直後からゴールまでいろんなことを学び、吸収できたレースでした」

 そう語るIDEMITSU Honda Team Asiaの小椋藍は、現地時間4月4日午後6時20分(日本時間5日午前12時20分)から20周で争われたMoto2クラスの戦いを終えて、5位でチェッカーフラッグを受けた。

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 2列目6番グリッドという好位置からスタートした小椋は、序盤から上位グループにつけた。優勝争いの選手たちからは途中で引き離されたものの、それに続く集団で終始グループの先頭を争う好走を見せた。

「スタートから5~6周はいい感じで走れました。その後、自分の前にいたジョー・ロバーツ選手(Italtrans Racing Team)が転倒した影響で、グループ内では2台の後ろに位置する格好になってしまったんですが、うまくマネージはできました。もしも、ロバーツ選手が転ばずに走りきってくれていれば、自分も彼にいいペースでついて行くことができたと思うんですが、今日はその意味では、ペースというよりもいい順位でチェッカーフラッグを受けることができたので、そこが良かったのかなと思います」

 新たにステップアップしたカテゴリーの2戦目を、2列目からスタートしてトップ5というリザルトで終えるのは、外から判断する限りだと上々の結果にも見える。だが、やはり本人は、なにかしら納得できない要素を残したレース内容であったようだ。好リザルトでもけっして諸手を挙げて満足しているわけではない、というあたりが、いかにも小椋らしい姿勢、ともいえる。

「20周のレースで、優勝した選手とのタイム差は結局、16秒。今日のレース内容はトップ4が抜けていた格好なので、自分のペースはどうだったのかというと、そんなに嬉しいわけじゃあないんですよ。でも、自分がいたグループではいちばん前でゴールできたので、それについてはいい自信になりました」

 Moto2クラスの初戦だった一週間前のカタールGPは、19番グリッドからスタートして17番手で終えた。ある意味では、ルーキーライダーとして厳しい洗礼を受けた戦いだった、とも言えるだろう。しかし、わずか一週間後のレースでは、2列目からスタートして5位フィニッシュ、と格段に良いリザルトを獲得した。この大きなステップの原因は、いったいどこにあったのだろう。

Ai Ogura, Honda Team Asia

Ai Ogura, Honda Team Asia

Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images

「2週連続のレースだったので、バイクに対する自分の自信は深まったし、時間をかけてセットアップを煮詰めていくこともできました。予選ではQ2にダイレクトに進出できて、そのQ2でも6位からスタート、と今週の全体的な流れが良かったですね。その全体の流れを崩すことなく、決勝レースの最後まで走りきれたことが良かったと思います。すでに第1戦目を経験しているので、レース中になにが起こるかわからない、という不確定な要素も減りました。ただ、レース序盤から中盤にかけて、まだ全開では走れなかったですね」

 たくさんのことがらを吸収できたこの2連戦を終え、次戦からは戦いの舞台をヨーロッパへ移す。欧州出身の大勢の選手たちが本格的に調子を上げてくる、欧州ラウンドのスタートだ。

「トップファイブなどの上位で終えられるレースは、今後はそう簡単にはないと思うんですよ。だから、そのときどきの順位が悪くても焦らずに、いつも自分にできる限界を出しきって戦えればいいのかな、と思います」

 4月16日(金)にフリー走行の始まる第3戦ポルトガルGPの開催地、ポルティマオサーキットは、今シーズンの開幕前にIDEMITSU Honda Team Asiaがプライベートテストを行なった場所だ。ただ、そのテストの際に、小椋は大きなクラッシュを経験している。転倒の嫌な記憶などが、苦手意識に繋がることはないのだろうか。

「苦手意識は、なくはないですよ。あまり速く走れていなかったし。好きかどうかといわれるとそうじゃないんですけど、でも、レースをするサーキットだからそんなことも言ってられないし、がんばるしかないですよね」

 毎回好結果を得られるわけではけっしてないだろう、と冷静に自分自身を見つめる小椋が、第3戦でははたしてどこまで上手くまとめて走りきることができるのか。そのあたりも、次戦の注目ポイントになるだろう。

 

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