教え子の日本GP優勝に、青山博一も感無量「自分以来の日本での日本人優勝は感慨深いし、凄く嬉しい」
MotoGP第16戦日本GPのMoto2クラスでは、日本人ライダーの小椋藍が優勝。日本GPでの日本人勝利は2006年以来となったが、”前回勝者”の青山博一チーム監督は、教え子の優勝を大いに喜んだ。
写真:: Honda Team Asia
モビリティリゾートもてぎで開催されたMotoGP第16戦日本GPで、Moto2クラスに参戦する日本人ライダーの小椋藍(IDEMITSU Honda Team Asia)は13番グリッドからスタートして優勝。チーム監督の青山博一は、教え子の勝利に喜びをあらわにしている。
小椋はホンダと出光興産がタッグを組み「世界トップレベルで活躍できるアジア人ライダーの発掘・育成とアジア地域におけるモータースポーツ文化の醸成」を目的に展開されているライダー育成プロジェクトに参加。2019年に育成チームであるHonda Team AsiaからMoto3クラスにフル参戦を開始すると、翌年にはタイトル争いを展開し、2021年からはMoto2クラスに昇格することになった。
そのHonda Team Asiaは、2018年からWGP250ccクラス2009年王者である青山博一を監督に招聘。小椋も青山監督の指導の元、レースに臨んできた。
今回小椋は”日本GPで日本人ライダーによる勝利”という最高の結果を収めたが、実は前回同様の結果が達成されたのは、2006年に250ccクラスで青山博一が優勝したときのこと。その青山が監督を務めるチームで、日本人ライダーが日本GPを優勝……非常にドラマチックな話となった。
レース後、”自分以来の”日本人の日本GP勝者の誕生について尋ねられた青山監督は「それ知らなかったんですよ」と明かしつつ、自チームの小椋が勝利したことについては非常に感慨深いと話した。
「小椋藍が勝ってくれて非常に嬉しいです」
「僕は知らなかったんですけど、日本GPで勝った日本人の最後は私ということなので、”その次”がウチに来た新しい選手で若いライダー……小椋藍ということは感慨深いですし、凄く嬉しいです」
今シーズン、小椋はMoto2クラスでタイトル争いを展開していることもあり、非常に注目度が高い。
日本GPでも当然多くのファンに囲まれることになったが、そういった母国戦のプレッシャーに対する対処について、青山監督は小椋に伝えていたことがあったという。また今回の小椋の優勝が、終盤戦の良い流れにも繋がるのではないかと語った。
「自分の走りに集中して、落ち着いていきなさいという言葉を伝えてきました」
「レース中は落ち着いていたんですけど、凄くたくさんのライダーが転倒していた状況だったので、小椋にも何が起きるかわからないという状況で、見ている方も最後まで気が抜けない状況でした」
「しかも母国グランプリなので、いつも以上にプレッシャーがかかり、いつも以上に神経質になるレースです。最後まで難しいコンディションの中レースをリードして走り切ったというのは、すごく評価できると思います」
「チャンピオンシップでも今回の優勝で2ポイント差まで迫りましたから、流れとしては凄くいいかなと思います。今後はアジアラウンドですから、アジア人ライダーには得意なサーキットが続きます。この優勝がいい流れにつながるきっかけになるんじゃないかと思います」
MotoGPは日本GPから休む間もなくタイへ直行。アラゴン、日本から続いた3連戦の締めくくりのレースが、9月30日から開幕予定となっている。
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