Moto2参戦の小椋藍「今年の目標はトップ3入り」上位陣”昇格済み”で挑む2年目、結果に意気込み
ロードレース世界選手権(MotoGP)Moto2クラスに参戦する小椋藍。彼はMoto2での2シーズン目を迎えるが、多くのライバルがMotoGPにステップアップした今、目標はトップ3だと語った。

2021年にロードレース世界選手権(MotoGP)のMoto2クラスへとステップアップした小椋藍(Idemitsu Honda Team Asia)。彼は2022年シーズンの目標について、トップ3入りだと語っている。
小椋は2021年のMoto2にルーキーとして臨むと、経験不足による浮き沈みはあったものの、時折上位陣に匹敵する速さを見せた。そしてオーストリアGPでは初表彰台をマークし、ランキング8位でルーキーイヤーを終えた。
2022年シーズンが近づくなかオンラインでの取材に応えた小椋は、自身の目標がトップ3に入ることだと語った。
「昨シーズンはタフな年でした。僕は大きなバイクに乗った経験がなかったですし、少し心配していました」
「何戦かレースを経験すると、良いフィーリングを感じられ、オーストリアでは初表彰台を獲得し最終的には8位で終えられました。良いシーズンだったと思います」
「(2022年は)4人のライダーがMotoGPクラスへ移りましたし、僕の今年の目標はトップ3に入ることです」
2022年、MotoGP最高峰クラスにはレミー・ガードナー、ラウル・フェルナンデス、ファビオ・ディ・ギャナントニオ、マルコ・ベッツェッキら4人がMoto2クラスから昇格する。
彼らはいずれも実力者であるが、2021シーズン後半戦では小椋も彼らを相手に互角に戦った。
そして2022年は上位陣が”抜けた”Moto2となるとも言える。こうした状況で小椋は誰が上位を争うライバルとして立ち上がってくると考えているのかは気になるところだが、彼はふたりのライダーの名前を挙げた。
「ふたりいます。ひとりはアウグスト(フェルナンデス/Red Bull KTM Ajo)。もうひとりはアロン・カネット(FlexBox HP 40)です。彼らふたりは(2022年の)Moto2で主役になってくると思います。僕もそこに加わっていけるようにしたいですね」
アウグスト・フェルナンデスは昨年、表彰台を6回獲得。後半戦に強さを見せ、ランキング5位となっている。カネットも表彰台を5回獲得しランキング6位をマークした。なおMotoGPクラスへステップアップするライダーを除いて、2022年もMoto2に継続参戦するライダーで小椋以上のポジションでシーズンを終えているのは、他にはサム・ロウズ(Elf Marc VDS Racing Team/2021年4位)しかいない。
MotoGP最高峰クラス直下のカテゴリーであるだけに、ここで好成績を残せば、ステップアップも近いとも言えるMoto2。小椋はMotoGP最高峰クラスとの”距離”をどの程度と捉えているのかを尋ねられると、こう答えた。
「もちろん、めっちゃ遠い、というわけじゃないです。ディ・ギャナントニオやレミー、ラウル……(2022年に昇格するライダーたちは)皆、去年僕と一緒に走っていたライダーです」
「だから凄く遠いという言葉じゃないです。ただ十分じゃないというのは分かっています。だからこの先のために努力を続けていくだけです」
「タイヤへの理解深まれば、チャンピオン争いはできるはず」小椋デビューシーズン総括後半:〈アジアから“世界”へ〉小椋藍とIDEMITSU Honda Team Asiaの挑戦
Moto2ポルティマオテストが終了。2年目の小椋藍、総合6番手で走りに手応え「開幕が待ちきれない」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。