ヤマハテストライダーのジョナス・フォルガー、代役でMoto2に参戦決定
元MotoGPライダーのジョナス・フォルガーが、次戦カタルニアGPでMoto2ライダーのマティア・パシーニの代役としてレースに出場するようだ。

2017年にテック3ヤマハからMotoGPデビューを果たし、同年のドイツGPで初表彰台を獲得したジョナス・フォルガー。しかし、彼はEBウイルス感染により2017年の終盤4戦を欠場し、そのまま翌シーズンを欠場することになった。
フォルガーは2018年前半は目立った活動をしないまま過ごし、同年の後半にカレックスのMoto2シャシーのテストでトラックへ復帰。そして、2019年にヤマハが新たに設立する欧州テストチームの先鋒としての契約を結んだ。
そのフォルガーが、第7戦カタルニアGPでペトロナスの支援するMoto2のPetronas Sprinta Racingチームから、マッティア・パッシーニに代わって出場する。
「再びレースを戦う機会を得られて、本当に興奮している。バイクに再び乗って、レースの感覚を味わうのが待ちきれないよ」と、フォルガーは言う。
「Petronas Sprinta Racingは3つのカテゴリー全てで本当にプロフェッショナルなチームなんだ。それから、僕はMoto2チームのクルーの何人かは昔から知っているんだ。彼らと一緒にレースに取り組むことが楽しみだ。特に仲の良い人もそこにいるからね」
「MotoGPで乗っていたものと非常にライディングが似ているから、カレックスは本当に乗るのが楽しいバイクなんだ。トライアンフのエンジンもMotoGPの物と近いように感じるし、僕に合っているようで、テストでも悪い感じはしなかった。だからまた乗るのが待ちきれないんだ!」
今回、フォルガーはパッシーニの代役としての出場になるが、そのパッシーニもSICのレギュラーライダーであるカイルール・イダム・パウィの代役だ。なおパッシーニはモトクロスでのトレーニング中に左鎖骨の骨折を負ったため、フォルガーが代役として出場する運びとなった。
パッシーニはMoto2のベテランライダーだが、今シーズンはシートを確保することが出来なかった。彼はアメリカズGPとスペインGPではポンスチームとアンヘル・ニエトチームからそれぞれ出場していたのに続き、フランスGPとイタリアGPをSICから出場していた。
SICのチーム代表であるダト・ラズリン・ラザリは、フォルガーの代役としての着任に関して、「パウィがシーズン後半に戻ってくることを期待しつつも、フォルガーがチームにさらなる要素をもたらし、Moto2プログラムの推進の役に立つであろう」と述べた。
また、チームマネージャーのジョナス・スティーゲフェルトは、これが素晴らしい契約だとしている。
「Moto2での争いは非常に接近している。しかし、我々には多くのポテンシャルがあると認識している。ジョナスのようなライダーと仕事をすることは、我々にとって有益なものだ」と語った。
この記事について
シリーズ | MotoGP , Moto2 |
イベント | Barcelona |
ドライバー | ジョナス フォルガー , マッティア パッシーニ |
執筆者 | Jamie Klein |