“キャリアを考えた昇格を”、マリーニが語るMotoGPステップアップのタイミング

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“キャリアを考えた昇格を”、マリーニが語るMotoGPステップアップのタイミング
執筆:
協力: Matteo Nugnes
2019/02/04 23:41

Moto2トップライダーのひとりであるルカ・マリーニは、キャリアを損なうようなMotoGPへの性急なステップアップはしないと語る。

 バレンティーノ・ロッシがチームオーナーを務めるSky Racing Team VR46からMoto2に参戦中で、ロッシの異父弟であるルカ・マリーニ。彼は昨年、マレーシアGPで世界選手権での初勝利を収め、ランキング7位でシーズンを終えている。

 マリーニは2019年シーズンもイタリア人同士のチームで戦う。チームメイトは新たにMoto2へ昇格するニコロ・ブレガだ。また、マリーニは2020年のMotoGP昇格も射程に入っていると言われている。

 Sky Racing Team VR46の発表会において、マリーニはそういった周囲の期待を控えめに否定している。彼はヨハン・ザルコを見習って、タイトルを獲得した後、より良い状態でMotoGPに乗り込むべくMoto2に留まることさえ示唆している。

「昨シーズンに僕が得た結果はそれほど重要なものではない。もちろん、僕の目標は勝利することだけど、それはみんなの目標でもある。もしMoto2でタイトルを獲得すると、行きたくない訳ではないが、僕はMotoGPに行かざるを得なくなるだろう」

「僕たちはMotoGPライダーの契約状況を注意深く見る必要がある。多くのライダーは2年契約で、一部のライダーが単年になっている。正しいチャンスを待つ必要があるんだ」

「今シーズン、何が起こるか見てみよう。でも、僕はMotoGPへ焦って行くことはない」

 MotoGPでロッシと戦うことは早期にMotoGPへステップアップする動機になるか、との問にマリーニは「もちろん、それはとても魅力的だ。だが、僕たちふたりは、自身のキャリアをどう最大限活かすかについてだけ考えなければいけないと思う」と答えている。

「自分のキャリアを危うくするような、ロッシとレースをするためだけに、リスクのある選択はしたくない」

「成すべき最善のことは、今年をMoto2でうまくやってから、クリアな心で全てを評価することだ」

 マリーニは一例としてフランコ・モルビデリのことを挙げている。モルビデリはタフなMotoGPデビューシーズンをマルクVDS・ホンダで過ごしていたが、マリーニはこうした状況を避けたいと強く考えているようだ。

「現在のMotoGPで特に考えるのは、競争力の高い、キャリアを損なうことのないチームに入ることが本当に重要になっているということだ」

 マリーニは近年のMotoGPへのステップアップについてそう話す。

「例えば、モルビデリは彼の才能に合致しないマシンに乗っていた。そして彼はよりリスクを取らざるを得なかった。マシンの欠点を補うために、時には彼自身が傷つくことすらあったんだ」

「僕はこうした状況は避けたい。Moto2に留まって勝利する方が良いと思う」

 マリーニはこの冬、左肩の手術から回復している最中だ。今シーズン、Moto2のマシンはホンダ製600cc4気筒エンジンから、トライアンフ製765cc3気筒エンジンに変更される。こうした状況はマリーニの2019年の展望を不透明にしている。

 マリーニに今年のチャンピオン争いの候補は誰になりそうかと聞くと、彼はブラッド・ビンダー、ロレンソ・バルダッサーリ、アレックス・マルケス、シャビ・ビエルヘ、マルセル・シュロッターを挙げていた。

「Moto2ルーキーのホルヘ・マルティン(2018年Moto3チャンピオン)も警戒している。他にも興味を引くルーキーがいる」とマリーニは付け加えている。

「僕は堅実に物事を進める必要がある。なぜなら経験というアドバンテージをわずかに失うからだ。そして身体のコンディションも見ていく必要がある」

「最初のプレシーズンテストを終えた後、少しは目標について話せると思う」

 

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この記事について

シリーズ MotoGP , Moto2
ドライバー ルカ マリーニ , バレンティーノ ロッシ 発売中
チーム Team VR46
執筆者 Jamie Klein