今季2位のラウル・フェルナンデス「自分が“事実上のMoto2”チャンピオン」チームのアシスト不足と示唆
2021年のMoto2でランキング2位となったラウル・フェルナンデスだが、彼は自分こそ事実上のチャンピオンだと考えており、チームがタイトル獲得の邪魔になっていたと示唆した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2021年のロードレース世界選手権Moto2クラスでは、RedBull KTM Ajoのチームメイト同士による激しいタイトル争いが展開され、最終戦バレンシアGPでレミー・ガードナーがチャンピオンを獲得。父ワイン・ガードナーと親子2代でのチャンピオンとなった。
最終戦で優勝を挙げつつも、わずか4ポイント差でタイトルを逃した形となったラウル・フェルナンデスだが、彼は自身が“事実上の“チャンピオンだと考えており、シーズン中の争いのさなかにはチームが障害になっていたとも示唆している。
motorsport.comのインタビューに応えたフェルナンデスは「僕をどう導いていけばいいのか、誰も分かっていなかった」と語っており、自分がチャンピオンによりふさわしいと感じていると話した。
「僕がチャンピオンになれなかったことは分かりきったことだ。でも頭の中では、僕が多くの犠牲を払って何かを成し遂げたという自負がある」
「問題は僕のチーム全体にあった。チームと言ったけど、それはメカニック陣を指している。こうしたチーム(KTM Ajo)に出会えたのはとても幸運だったけど、僕のチームは経験が浅く、僕を導く方法は誰も知らなかった」
「それこそが、僕らが今チャンピオンの栄冠を逃した理由だ。でもこれまでの勝利数やポールポジション獲得回数、ファステストラップといった結果が、僕こそ実際の最強のライダーだと証明している」
「レミーはよりポイントを稼ぎ、チャンピオンになった。でも僕らにスピードがあり、流れに逆らって泳ぐ魚のようだったことを思うと、正直に言って僕が事実上のチャンピオンだと感じている」
「新人の僕が来てやってきたこと、互いのことを知って深めていった今シーズンは、印象的だったよ」
チームが導き方を知らなかったと言うフェルナンデスに、その発言の意図を尋ねてみると、彼はこう付け加えている。
「それに答えるのは簡単だ。僕には小さな子供が小石に躓く前に、気をつけなさい、と導いて教えてくれるような人がいなかった」
「僕らを導いて、道を開いてくれる人物であり、勝つ助けになりたいという人達だ。小石や障害物を置いて、成功しないようにしてくる相手ではなくてね。そこが鍵だった」
「6年そのカテゴリーにいるライダー(ガードナー)が、チャンピオンになった時に『僕は賢くなった』と話すのは凄く面白いね」
「でもそれは違う。賢くなんてなっていない。進む道を邪魔する石が最も少なかったんだ」
フェルナンデスの話す“小石“がチームによってもたらされていたのかと訊くと、「ああ、皆好きに解釈する事はできるけど、僕は分かっている」と答えた。
「汗と涙の代償だった。今年半ばには、苦労している彼ら(メカニックたち)と話して、それでもシーズンの終わりを楽しみにしていた」
「結局、みんな何を望んでいるのかは分かっている。だから僕も何が起こったのかについて、詳細に話すつもりはない」
なおガードナーとフェルナンデスは来季、MotoGPクラスへ揃って昇格。テック3でチームメイトとなる。11月18~19日に行なわれたヘレステストでは、早速来季に向けた準備を進めた。
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