【Moto2オーストリア】決勝:年間首位のモルデビリが勝利。中上6位
MotoGP第11戦オーストリアGPのMoto2クラス決勝が行われ、フランコ・モルデビリ(Marc VDS Racing)が優勝した。

MotoGP第11戦オーストリアGPのMoto2クラス決勝が行われ、フランコ・モルデビリ(Marc VDS Racing)が優勝した。
オーストリア最終日に行われた決勝は晴れ、気温22度、路面温度32度というコンディションの中行われた。
まず好スタートを切ったのはランキング首位のモルデビリ。ポールシッターのマッティア・パッシーニ(Italtrans Racing Team)は出遅れて3番手となった。2番手は前戦勝者であるトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)だった。
その一方、15番グリッドスタートのロレンソ・バルダッサーリ(Forward Racing)が転倒し、早々にリタイアとなった。それにシャビ・ビエルへ(Tech 3 Racing)、ファビオ・クアッタハッホ(Pons HP 40)ら全部で9台が巻き込まれる大混乱となった。
しばらくターン1付近でイエローフラッグが振られる中レースは進行。アレックス・マルケス(Marc VDS Racing)がパッシーニを攻略し、3番手に浮上。早速首位モルビデリとルティ、マルケス、パッシーニの4台による激しい首位争いが繰り広げられた。
しかしスタートから3周目でルティが遅れたため、マルケスとパッシーニが一時的に順位を上げた。その2周後、ルティがパッシーニを交わして3番手へ復帰。ルティはマルケスの背後にぴたりと張り付き、前を出るチャンスを伺った。
それから数周の間、コーナーの入り口でルティが前に出るも、マルケスがコーナーの出口でそれを抑えるという激しい攻防が続いた。それをよそ目にトップのモルビデリは少しずつ2台との差をつけようとするも、後続の2台もそうはさせずと食らいついていく。一方、トップ3台から置いていかれたパッシーニは、5番手のミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)に背後をせっつかれ、さらに順位を落とした。
途中マルケスとルティが並び、ふたりはクラッシュ寸前のところまで接近。しかしルティが引いたことで大事には至らなかった。
残り8周のところでとうとうルティがマルケスを攻略。ルティはその勢いのままモルデビリに猛プッシュを仕掛けた。一度モルデビリの前にルティが出たものの、モルデビリはポジションを奪還。その後、ルティのペースがみるみる落ち、結局マルケスにも交わされて3番手に戻ってしまった。
残り4周、トップの3台に接近しルティの背後につけていたオリベイラが、ターン8のコーナー中にバランスを崩して転倒。その後、アウト側へ転がるように大クラッシュを喫した。オリベイラはうずくまったまましばらく動けないでいたが、そのまま医療センターに罹った。
さらにその翌周、ルティがオーバーラン。ポジションに変化なくレースに復帰したもののトップ2台からは離された。一方の首位モルデビリはラストスパートをかけるかのように2番手マルケスとの差を開いていった。
結局モルデビリがポジションを守り、トップチェッカーを受けた。2位はモルデビリのチームメイトであるマルケス、3位は年間ランキングで2番手につけているルティだった。
日本人ライダーである中上貴晶(Idemitsu Honda Team Asia)は、オープニングラップでの混乱を避け、さらに他のライダーの脱落にも助けられ、13番グリッドスタートから6位まで順位を上げてフィニッシュした。またSAG Racing Teamの長島哲太も12位に入り、ポイントを獲得した。
【関連ニュース】
MotoGP来季残りシートは4席。アビンティアに6名のライダーが集中
この記事について
シリーズ | Moto2 |