Moto2バレンシア決勝:オリベイラ3連勝で来季に手応え。中上は7位
Moto2バレンシア戦の決勝が行われ、ミゲル・オリベイラが優勝。シーズン後半3連勝を達成した。中上貴晶は7位だった。

MotoGPバレンシアGPのMoto2クラス決勝が行われ、ミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)が優勝。シーズン後半3連勝を達成した。中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は7位だった。
絶好のスタートを決めたのは、2番グリッドのフランコ・モルビデリだった。モルビデリは一気に首位に浮上し、ポールポジションのアレックス・マルケスが2番手に下げる。しかし、EG 0,0 Marc VDS勢の1-2体制である。7番手スタートの中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は一時5番手までポジションを上げたが、結局8番手で1周目を終えた。
2周目にマルケスが首位に立つと、チームメイト同士の争いが過熱。至る所で順位を入れ替える展開となり、さらにはマティア・パッシーニ(Italtrans Racing Team)がこの争いの中に割り込んでくる。しかしこのパッシーニは4周目のターン11で単独での転倒を喫し、首位争いから脱落してしまった。
この争いをまず制したのはモルビデリ。モルビデリは先頭に立つと、徐々にマルケスとの差を広げていく。一方、マルケスのペースはあまり上がらず、ミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)の接近を許してしまう。そして10周目、オリベイラがマルケスを交わして2番手に浮上した。マルケスの後方からは、オリベイラのチームメイトであるブラッド・ビンダーも接近してくる。そのビンダーは12周目にマルケスをオーバーテイク。Red Bull KTM Ajo勢が2-3体制を築く。
独走でチェッカーフラッグまで逃げ切るかに見られていたモルビデリだが、後方からオリベイラが接近。19周目の段階でその差は1秒以内に縮まり、翌20周目には0.5秒以内となった。
そして22周目、オリベイラがターン4でモルビデリのインにズバリと飛び込み、一発でオーバーテイクを完了。首位に浮上する。
先頭に立ったオリベイラはモルビデリを徐々に引き離し、逆に独走体制となっていく。
4番手を走っていたマルケスは後半ペースが上がらず、フランチェスコ・バニャイヤ(SKY Racing Team VR46)の攻撃に晒されることになってしまう。そして26周目のターン2でバニャイヤがオーバーテイクし、4番手に浮上する。
結局オリベイラはそのまま逃げ切り、シーズン後半オーストラリア、マレーシア、バレンシアを3連勝して締めくくった。2位にはモルビデリ、3位にはビンダーが入った。
中上貴晶は結局7位でフィニッシュ。Moto2での最終戦を終え、いよいよ来シーズンは最高峰クラスに挑戦することになる。長島哲太(Teluru SAG Team)は転倒もあり、26位となっている。
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この記事について
シリーズ | Moto2 |
イベント | Valencia |
サブイベント | Sunday race |
ロケーション | バレンシア・サーキット-リカルド・トレモ |