【Moto2】長島哲太「自分はここにいる!」と主張する1年が開幕

3年ぶりの世界選手権復帰を果たした長島哲太。悔しい開幕戦となったが、その想いを糧に、今季の自身の成長をかける……。

 2017年開幕戦カタールGPのMoto2クラス決勝で、長島哲太は19位のチェッカーフラッグを受けた。

 現在24歳の長島は、今シーズンが2014年以来3年ぶりの世界選手権復帰となる。初挑戦の2014年は、第12戦イギリスGPのフリープラクティスで他車の転倒に巻き込まれて右脚脛骨と腓骨などを骨折。シーズン後半を棒に振った。

 翌2015年は、戦いの舞台をFIM CEV レプソル選手権のMoto2クラスに移し、ランキング7位。2016年も同選手権を戦ったが、所属チームはアヨ・モータースポーツ・アカデミー(AJO MOTORSPORT ACADEMY)となった。このチームは、世界選手権Moto3クラスで多くのチャンピオンや有力選手を輩出してきたアキ・アヨ率いる名門チーム、アヨ・モータースポーツの若手育成チームだ。この年はCEV全7戦11レースで8回の表彰台を経験し、年間ランキングは2位。

「燃料はフルタンク状態でタイヤもハードコンパウンド、という決勝を想定した状態でいつもセッションを走行していましたが、それでもほとんどのレースで表彰台に上ることができたし、グランプリに戻るための格好の練習にもなりました」

 と、長島は貴重な経験になったシーズンを振り返る。今年の開幕戦直前には、2014年シーズンと今の自分を比較して、こんなふうにも話した。

「あの年は、走っていても『オレはここにいてもいいのかな……』という感覚だったんですが、今年はプレシーズンテストでもトップとの差を確実に縮めていて、『自分はここにいるんだぞ』という自信も深まっています。もちろん簡単じゃないことはわかっているし、周囲の経験豊富な選手たちと比較すると自分はルーキーも同然の存在です。だから、ポイント圏内に常に入り続けることを目標に、上位の走りを後ろで見て盗みながらステップバイステップで自分を成長させていくことが今年の目標です」

 21番グリッドからスタートした開幕戦のリザルトは、上記のとおり19位。目標にしていた15位以上のポイント圏内には届かなかったが、課題もクリアになった、とレースを振り返った。

「スタートは悪くなかったんですが、序盤でポイント圏内のグループから離されてしまいました。CEVで去年走っていた頃よりもレース距離が長いので、そこを超えてからのチャタリングを抑えることができなかったことも課題です。それでも、自分が今後取り組んでいくべきことが明確化されたのはよかったと思います。……でも、今は悔しい気持ちが一番強いですね」

 ここから最終戦までの残り17戦で、どこまでライダーとして、また人間として成長できるのか。この悔しさこそが、長島にとって大いなる助走の最終加速区間となるべき2017年シーズンの、最も重要な燃料になるのだろう。

取材・執筆/西村章

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シリーズ Moto2 , MotoGP
記事タイプ 速報ニュース