予選レポート

Moto2タイ予選:長島哲太、好調の2番手フロントロウ。マルケスがポール獲得

タイのチャーン・インターナショナル・サーキットでMotoGPタイGPのMoto2クラス予選が行われ、アレックス・マルケスがポールポジションを獲得した。

Tetsuta Nagashima, SAG Racing Team

Tetsuta Nagashima, SAG Racing Team

Srinivasa Krishnan

 MotoGP第15戦タイGPのMoto2クラス予選が行われ、ポイントリーダーのアレックス・マルケス(EG 0,0 Marc VDS)がポールポジションを獲得した。

 予選Q1が始まると、アンドレア・ロカテッリ(Italtrans Racing Team)が1分35秒698をマークしトップタイムとした。その後ろにはサム・ロウズ(Federal Oil Gresini Moto2)、マルコ・ベッツェッキ(Red Bull KTM Tech 3)、ロレンソ・バルダッサーリ(FLEXBOX HP 40)らが続いた。

 ただQ1終盤にジョー・ロバーツ(American Racing KTM)と、マッティア・パッシーニ(Tasca Racing Scuderia Moto2)がターン3で転倒。さらにイエローフラッグが振られている最中に同地点でホルヘ・ナヴァッロ(Beta Tools Speed Up)も転倒を喫してしまった。ナヴァッロは転倒に納得いかない様子を見せたが、コースに戻ることは出来なかった。

 そして3台が同地点で転倒する混乱の中、セッションは終了。ロカテッリ、ロウズ、ベッツェッキ、マルセル・シュロッター(Dynavolt Intact GP)の4名がQ2に駒を進めた。

 続くQ2は、地元グランプリを迎えているソムキャット・チャントラ(IDEMITSU Honda Team Asia)が先頭でコースインすると、そのまま1分36秒051をマークしてまずはトップ。しかし次周には長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)が1分35秒392を記録し、それを大きく上回った。

 2番手以下にはルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)、イケル・レクオナ(American Racing KTM)が続いた。

 ポイントリーダーのアレックス・マルケスはセッション序盤こそ目立たたなかったが、残り7分頃に大きくジャンプアップ。1分35秒297で長島を上回ってトップに浮上した。

 Q2も半分を消化するとに各ライダーが一度ピットへ戻り、タイヤ交換などを済ませて残り4分頃に再度出走。長島のチームメイト、レミー・ガードナーが1分35秒494で4番手に浮上した。

 だがそれ以降、大きくタイムを上げて上位に食い込むライダーは現れないままセッションが終了。マルケスがポールポジションを手にした。

 2番手は長島。オーストリアGPでPPを獲得して以来のフロントロウだ。3番手にはホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)が入った。マルティンはMoto2初のフロントロウとなった。

 なお地元のチャントラは13番手で予選を終えている。

【リザルト】MotoGP第15戦タイGP Moto2クラス予選

順位 ライダー 周回数 タイム 前車との差
1 Spain アレックス マルケス 10 1'35.297    
2 Japan 長島 哲太 8 1'35.392 0.095 0.095
3 Spain ホルヘ マルティン 7 1'35.448 0.151 0.056
4 Italy ルカ マリーニ 9 1'35.476 0.179 0.028
5 Australia レミー ガードナー 8 1'35.494 0.197 0.018
6 Spain アウグスト フェルナンデス 9 1'35.581 0.284 0.087

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 Moto2アラゴン決勝:ビンダーが今季2勝目。マルケス3位でランク首位維持
次の記事 Moto2タイ決勝:マリーニ独走で今季初優勝。長島哲太15位に沈む

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
More from
永安陽介
復活目指すヤマハ、2024年はクラッチローがワイルドカードで引っ張りだこか!? 「彼が欧州テストのメイン。必要な分は理解してくれるはず」

復活目指すヤマハ、2024年はクラッチローがワイルドカードで引っ張りだこか!? 「彼が欧州テストのメイン。必要な分は理解してくれるはず」

MotoGP
復活目指すヤマハ、2024年はクラッチローがワイルドカードで引っ張りだこか!? 「彼が欧州テストのメイン。必要な分は理解してくれるはず」 復活目指すヤマハ、2024年はクラッチローがワイルドカードで引っ張りだこか!? 「彼が欧州テストのメイン。必要な分は理解してくれるはず」
2023年に大苦戦したヤマハ、優遇措置受ける2024年の復活はあるのか? 「チャンピオンは夢物語ではない」

2023年に大苦戦したヤマハ、優遇措置受ける2024年の復活はあるのか? 「チャンピオンは夢物語ではない」

MotoGP
2023年に大苦戦したヤマハ、優遇措置受ける2024年の復活はあるのか? 「チャンピオンは夢物語ではない」 2023年に大苦戦したヤマハ、優遇措置受ける2024年の復活はあるのか? 「チャンピオンは夢物語ではない」
バイクで知られるヤマハが”カスタムカーの祭典”東京オートサロン参加……小型低速EVコンセプトのニーズ汲み取り狙う

バイクで知られるヤマハが”カスタムカーの祭典”東京オートサロン参加……小型低速EVコンセプトのニーズ汲み取り狙う

General
Tokyo Auto Salon
バイクで知られるヤマハが”カスタムカーの祭典”東京オートサロン参加……小型低速EVコンセプトのニーズ汲み取り狙う バイクで知られるヤマハが”カスタムカーの祭典”東京オートサロン参加……小型低速EVコンセプトのニーズ汲み取り狙う

最新ニュース

ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ

ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ

F1 F1
ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ ホンダのeVTOLには、F1由来の技術が満載! 地上最速のマシンで培われた技術が空を飛ぶ
熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」

熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」

F1 F1
熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」 熾烈な入賞争い、下位5チームに必要なのは“奇策”。サウジでブロック作戦成功のハースF1ヒュルケンベルグ「常識を超えなければ」
岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”?

岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”?

SF スーパーフォーミュラ
第1戦:鈴鹿
岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”? 岩佐歩夢が、SF開幕戦で無線交信に英語を使っていた理由「日本語での交信に違和感」 レポートも日本語と英語が混在……まるで”ルー”?
レッドブルの今季マシンRB20、次世代2026年見据えた「大勝負」だったとチーフエンジニア

レッドブルの今季マシンRB20、次世代2026年見据えた「大勝負」だったとチーフエンジニア

F1 F1
レッドブルの今季マシンRB20、次世代2026年見据えた「大勝負」だったとチーフエンジニア レッドブルの今季マシンRB20、次世代2026年見据えた「大勝負」だったとチーフエンジニア

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本